テツノイバラ
てつのいばら
概要
バンギラスのみらいのすがたと推測されているパラドックスポケモン。
名前の由来はまんま「鉄の茨」からで、ある意味では仮称に近い。
ポケウッドに登場したメカバンギラスとはまた違った方向性でバンギラスをそのままロボットにしたような外見で、身体の至る穴からエネルギーが青緑色に発光している。
普段は背中に何も無いが、戦闘や興奮状態の時にエネルギーが突出する事で、現代のバンギラスのようなトゲ付きの背びれのようなものが形成される。
「月刊オーカルチャー」での目撃談によると、極めて冷徹な性質を持つとともに無駄な争いを好まない高い知能を持っているらしく、その性質から10億年後のバンギラスではないかとも推測されていた。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノイバラ | 100 | 134 | 110 | 70 | 84 | 72 | 570 |
バンギラス | 100 | 134 | 110 | 95 | 100 | 61 | 600 |
上記の異名からしてくさタイプを彷彿とさせるが、実際はバンギラスのあくタイプがでんきタイプに変わり、アローラゴローニャ以来のいわ・でんき複合に。
名前で初見のユーザーに草と誤認させる岩タイプという点は、現代のウソッキーと同じ。
小柄な体躯に違わず、バンギラスより若干素早さが上がった代わりに、特攻・特防が下がった。
弱点こそ減っているが耐性も少なくなっており、メジャーどころであるじめんタイプが4倍弱点となる。更にバンギラスの最大の強みでもあったすなおこしも無いため、バンギラスのような特殊受けやタスキ潰しとしての運用は難しい。
その上一致主力技は後述のワイルドボルトに頼りやすく、数値以上に硬いバンギラスに対して数値以上に脆い。
原種と組ませるとすなおこしで特防を上げてもらえるが自慢の特防が下がったマイナスはかなり痛い。
持ち物を持たせるならシュカのみかふうせんにすると良い。テラスタル頼みのアタッカーならばとつげきチョッキで特防を補うのも良いだろう。
その分、バンギラスの多彩な習得技に加え、新たにワイルドボルトや棘でも飛ばすのかミサイルばりなどを習得できるようになった。
一方でみず攻撃技であるなみのり、ハイドロポンプは覚えられなくなっている。あまごいは覚えるが、下がった特攻ではかみなりを撃つメリットにも乏しいため、基本は物理アタッカーとしての運用になるだろう。
パラドックスポケモンの中では正直強みに乏しく、なんと使用可能になったシーズン3以降シーズン5のシングルを除いたほぼ全てのシーズンでパラドックスポケモン使用率最下位を記録してしまっている。
テラスタイプは耐性面の相性の良いむしタイプや、4倍弱点のじめんタイプを無効化できるひこうタイプが主流。
特にシングルではむしタイプが半数以上を占めており、むしタイプの攻撃わざとしてミサイルばりを覚える点、およびメインウェポンとしてロックブラストを採用できる点から、もちものはいかさまダイスが最も多い。しかしながらむしタイプは一貫性が低いので、あまり汎用的な型とは言えない。
またりゅうのまいを覚えるのは強みだが、素早さ種族値が絶妙に微妙であり、1回使ってもトップメタであるハバタクカミやテツノツツミをギリギリ抜くことができない(共に最速想定)。
総括すると、色々と中途半端である為積み技が欲しい+そのためのサポートも欲しい+テラスタルを切らなければいけない+そこまでやって汎用性もないと言う至るところからテツノイバラを活躍させるパーティ構成にしなければいけないと言うのが伸びない最大の要因だろう。
なお、サンダーの技を悉く半減以下に抑え有効打もある事から、対サンダーにはめっぽう強い。
しかし、第9世代のサンダーは前の世代ほど暴れられる土台がなく少し空回りしてしまっている。それどころか逆に動きやすくなったガラル種に蹴り砕かれるか突き飛ばされかねなくなっている。
故に「生まれるのがひと世代遅かった」と言われる事も。テツノイバラは泣いていい。
ちなみに、タイプ一致技の強化とクォークチャージによるステータスの底上げが出来ることから、エレキフィールドとの相性はテツノカイナと並んで最も良い。テツノイバラを使うのであればこの特徴を活かして構築を組んでいくと良いだろう。イバラよりも更に攻撃力の高いテツノカイナも同じ恩恵を受けるものの、イバラはりゅうのまいを、カイナははらだいこを習得する為役割範囲的には異なる。
余談
バンギラスとでんきタイプの組み合わせは『雷震!バンギラスex』に収録された『バンギラスex』(δ-デルタ種)が先んじている。このバンギラスは「エレマーク」で雷震マーカーを付与した相手に「らいしん」でワンパンするという恐ろしい性能を持っていた。尤も、テツノイバラにはそうした技はないのだが…。
バンギラスのネタ的にテツノイバラに対してあの怪獣を連想した人も多い。
ちなみにテツノイバラは同モチーフの先輩が出来なかった「れいとうビームとふぶきの習得」が可能となっているので、この個体の再現も可能となっている。