概要
1949年(昭和24年)12月18日に関西(現・栗東)所属の3歳馬(現在の表記で2歳馬)によるチャンピオン決定戦として創設。その2週間前の同年12月3日には、朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)も創設されている。
創設当初は、阪神競馬場での芝1200mであったが、1960年(第12回)より芝1400mになり、1962年(第14回)からは芝1600mとなった。
1984年にグレード制が導入されてからは朝日杯と共にGⅠに格付けされ、基本朝日杯と同日開催となった。
1991年からは牝馬限定戦となり、また開催も朝日杯から1週間早まって「阪神3歳牝馬ステークス」に改称、さらに2001年に馬齢表記が改正されたことで「阪神ジュベナイルフィリーズ」となった。
2014年に朝日杯フューチュリティステークスが阪神競馬場に施行場が変更され、実質的に阪神3歳ステークスの復活ともなった(なお、この代替としてこれまで阪神芝2000mで行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスはホープフルステークスとして中山競馬場に施行場が変更された。)。
1990年までの優勝馬
太字は最優秀3歳牡馬or牝馬を受賞した馬
回次 | 施行年 | 性別 | 優勝馬 | 騎手 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
昭和 | 創設・阪神芝1200mで施行 | ||||
第1回 | 1949年 | 牡 | ウイザード | 浅見国一 | |
第2回 | 1950年 | 牡 | ミネハル | 長浜彦三郎 | |
第3回 | 1951年 | 牡 | テツノハナ | 吉永猛 | |
第4回 | 1952年 | 牝 | ワカクサ | 境勝太郎 | |
第5回 | 1953年 | 牡 | ヤシマアポロ | 土門健司 | |
最優秀3歳牡馬・牝馬設置 | |||||
第6回 | 1954年 | 牡 | ライデンオー | 上田三千夫 | |
第7回 | 1955年 | 牝 | トサモアー | 大柳英雄 | 鞍上の大柳は同年末の落馬事故で亡くなっている。孫に1968年優勝のリキエイカン、子孫にレイパパレがいる。 |
第8回 | 1956年 | 牝 | ミスオンワード | 栗田勝 | 京都競馬場で施行。1957年桜花賞・優駿牝馬優勝。 |
第9回 | 1957年 | 牡 | メイジミドリ | 清水久雄 | |
第10回 | 1958年 | 牡 | インターナシヨナル | 池ノ上豊 | |
第11回 | 1959年 | 牡 | コダマ | 栗田勝 | 1960年皐月賞・東京優駿、1962年宝塚記念優勝。顕彰馬。 |
阪神芝1400mに距離変更 | |||||
第12回 | 1960年 | 牡 | リユウライト | 宮本悳 | |
第13回 | 1961年 | 牡 | チトセハーバー | 伊藤修司 | |
阪神芝1600mに距離変更 | |||||
第14回 | 1962年 | 牡 | コウタロー | 松本善登 | フォークグループソルティー・シュガーの曲「走れコウタロー」に歌われたとされる。 |
第15回 | 1963年 | 牝 | プリマドンナ | 松本善登 | 鞍上の松本は阪神3歳S時代唯一の騎手連覇。 |
第16回 | 1964年 | 牝 | エイトクラウン | 佐々木昭次 | 1966年宝塚記念優勝。 |
第17回 | 1965年 | 牡 | ニホンピローエース | 田所稔 | 1966年皐月賞優勝。 |
第18回 | 1966年 | 牡 | タイギヨウ | 田島日出雄 | |
第19回 | 1967年 | 牡 | マーチス | 保田隆芳 | 1968年皐月賞優勝。 |
第20回 | 1968年 | 牡 | リキエイカン | 高橋成忠 | 第7回優勝のトサモアーの孫。1970年天皇賞(春)優勝。 |
第21回 | 1969年 | 牡 | タニノムーティエ | 安田伊左夫 | 1970年皐月賞・東京優駿優勝。アローエクスプレスのライバルとして知られる。 |
第22回 | 1970年 | 牡 | ロングワン | 田口光雄 | |
第23回 | 1971年 | 牡 | ヒデハヤテ | 福永洋一 | 2歳レコードタイム1.35.1 |
第24回 | 1972年 | 牝 | キシュウローレル | 梅内忍 | |
第25回 | 1973年 | 牡 | キタノカチドキ | 武邦彦 | 1974年皐月賞・菊花賞優勝。 |
第26回 | 1974年 | 牡 | ライジン | 須貝四郎 | |
第27回 | 1975年 | 牡 | テンポイント | 鹿戸明 | 7馬身差勝利。TTGの一角。1977年天皇賞(春)・有馬記念優勝。顕彰馬 |
第28回 | 1976年 | 牡 | リュウキコウ | 久保敏文 | |
第29回 | 1977年 | 牡 | バンブトンコート | 伊藤清章 | |
第30回 | 1978年 | 牡 | タマモアサヒ | 田島良保 | |
第31回 | 1979年 | 牝 | ラフオンテース | 岩元市三 | |
第32回 | 1980年 | 牡 | サニーシプレー | 内田国夫 | |
第33回 | 1981年 | 牡 | リードエイティ | 田島信行 | |
第34回 | 1982年 | 牡 | ダイゼンキング | 田原成貴 | |
第35回 | 1983年 | 牡 | ロングハヤブサ | 河内洋 | |
グレード制導入 | |||||
第36回 | 1984年 | 牡 | ダイゴトツゲキ | 稲葉的海 | |
第37回 | 1985年 | 牡 | カツラギハイデン | 西浦勝一 | |
第38回 | 1986年 | 牡 | ゴールドシチー | 本田優 | 朝日杯馬メリーナイスと最優秀3歳牡馬を同時受賞。 |
第39回 | 1987年 | 牡 | サッカーボーイ | 内山正博 | 8馬身差勝利。1988年マイルCS優勝。 |
第40回 | 1988年 | 牡 | ラッキーゲラン | 村本善之 | |
平成 | |||||
第41回 | 1989年 | 牡 | コガネタイフウ | 田原成貴 | 2着ダイタクヘリオス。 |
第42回 | 1990年 | 牡 | イブキマイカグラ | 南井克己 | レコードタイム1.34.4。最後の牡馬優勝。リアルシャダイ産駒で最後の直系となった。 |
関連動画
※下記の動画の実況はすべて杉本清。
1975年(テンポイント)
1987年(サッカーボーイ)
1990年(イブキマイカグラ)