物部布都
もののべのふと
「おぬしには怨みはないが 物部の秘術と道教の融合 お前で試させて貰おう!」
「何?番町皿屋敷が古いとな? 馬鹿言え、我の時代には無かった最新の怪談だぞ」
概要
種族 | 人間?(尸解仙を自称する道士) |
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二つ名 | 古代日本の尸解仙(神) 龍脈を司る風水師(心) 番町! 皿を割る尸解仙(深)風水でお皿を割る尸解仙(憑) |
能力 | 風水を操る程度の能力 |
危険度 | 低 |
人間友好度 | 不明 |
主な活動場所 | 人間の里等 |
登場作品 | 『東方神霊廟』Stage 5ボス 『東方心綺楼』自機 『弾幕アマノジャク』九日目 『東方深秘録』自機 『東方憑依華』自機 |
テーマ曲 | 大神神話伝 |
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。
豊聡耳神子の同志兼部下であり、仏教と神道の宗教戦争を裏で糸引いた人物である。
神子には大きな信頼と忠誠を寄せている。それは、神子が尸解仙に至る術の過程で一人での実行を恐れてためらい、布都に先に眠りについてもらうよう話を持ちかけた時、彼女の力を信じ実験台となったことからも窺える。
どの作品も皿を投げて戦う戦法を主流としているが、皿の代金は神子(もしくは神霊廟の経費)が負担しているらしく、神子は「皿の代金も馬鹿にならん」と言って頭を抱えている。
神霊廟Stage 5では復活の直後に主人公が侵入してきたため、霊廟を守るために迎撃に出た。だが戦闘後に神霊が集まっていることに気がつくと神子が復活したのだと悟り、侵入者である主人公を放り出して行ってしまった。
異変後は神子と行動を共にしており、たまに人間の里等を活動場所として、修行(時差ボケ解消)と幻想郷の環境に馴染もうと努力しているらしい。本人曰く、修行して自身が強くなっているのが素直に楽しいとのこと。
東方心綺楼では、乱れた人心を救うべく動き出した神子のサポートに廻る。
サポートとは敗者のアフターケアの事であるのだが、話かける相手が如何せんまずく、事情を説明したり尋ねようとしても会話が成り立たない事が多かった。
命蓮寺に立ち寄った際さり気なく放火しようとする、神子が新しい希望の面を作ろうとした際「(精神エネルギー的な意味合いで)皆の希望を集めてこい」と布都に命令するが、
エネルギーでは無く、金銀財宝を集めてくる(本人曰く「皆に希望を湧かせる物」)など性格は神霊廟の頃から相変わらず変わっていない。
ちなみに白蓮は布都が命蓮寺に放火する可能性があるという事は想定済みだったらしく、本人に対して「うちのお寺は完全防火仕様です」と言い放っている。
『東方深秘録』ではオカルトボールの争奪戦に積極的に参加、各所をめぐって心綺楼時と同様に因縁の命蓮寺の面々の他にも様々な人物と闘った。
本作でもノリの良さが描かれており、白蓮との会話ではノリツッコミも披露する。
本作での布都は自らが関連した都市伝説であるお菊さんに半ば取り込まれる形でもあった。
お菊さんについては「 呪いは思いの外強かった 」様子で、布都は見つからない「十枚目の皿」に執着するようになる。
ただしいずれも「皿」に縁のある身(布都については主に後述を参照)ともあってか、布都本人はお菊さんを気に入っていた様子でもある。
『東方憑依華』では、神子の指示で雲居一輪と一緒に異変の調査に向かうが、マスターをどちらがやるか揉めた為、交互にやることにした。それが功を奏すしたのか思いがけないチームワークを生み出し、二人はメキメキと強くなり、二人は自分たちこそ最強のふたりだと確信したのだが・・・
なお余談ではあるがテーマ曲大神神話伝をZUN氏は「メインメロディの聞いてて不安になる感じ ちょっと寂しい感じになるところが気に入ってる」とのこと。
バックストーリー
仏教と神道のどちらを信仰するかで国が割れた時代。神道を信仰し廃仏派であった物部氏は、蘇我氏との宗教戦争に敗北し滅亡する。実はその裏には物部の氏を持ちながら、人間を祖とする蘇我氏(とはいえ天照大御神の子孫)に味方し操っていた人物がいた。それが布都である。
神(邇芸速日命)の子孫である物部氏に生まれた布都は大陸から伝来してきた仏教に馴染めず、古来より日本で信仰されていた神道に近い道教を崇拝していた。道教の最終目的は不老不死であり、同じく権力者の豊聡耳神子も道教の信者であった。そしてある時、彼女にある提案を持ちかけられる。それは国を治めるために仏教を広め、裏で自分たちは尸解仙として復活しようというものだった。
結果、物部氏を扇動して自滅させ、蘇我氏を操ることで仏教は日本に広まっていった。ただ実際にはこの宗教戦争とは、物部という日本古来の神々と、道教を使い新たな神になろうとする神子との争いであった。仏教はその為の目眩ましでしかなかったのだ。
その後、二人は尸解仙としての復活を待ったが、神子の死を不審に思った仏教の僧侶たちに復活を阻まれ、その時はなかなか訪れなかった。
種族
人間? (尸解仙を自称する道士)
豊聡耳神子が尸解仙となるための術の実験台となり、尸解仙となって復活した。
…はずなのだが、自称となっているあたり、完全に成功しているのか不明である。
一応、修行中の仙人見習いである「道士」ではあるらしい。
ちなみに尸解仙になる時に用いた身代わりは「皿」
能力
風水を操る程度の能力
風水とは気の流れのことであり、特に環境によって流れる気のことを差す。
風水を操るとは周囲の環境に手を加えることでこの気の流れを人為的に変え、運気などを操作することである。街や住居など固定されたものには高い効果があるが、人や動物など忙しなく動くものには効果が薄い。
とはいうものの、これは道教的に「強いて言えば…」という程度の能力であり、彼女の本質は物部に伝来する神々の秘術にある。この風水を操る程度の能力もその秘術を応用したもので、本来の道教の術ではない。仙術などは目下習得中であり、今のところ使えるものはほとんどないらしい。
性格
宗教対立の裏で糸を引いていた、と言う設定上の文面や、蘇我屠自古の復活を邪魔したというエピソードからはかなりの策士のように見えるが、実際のゲーム中に見られる性格は、素直で騙され易いお人好しで思い込みが激しく、すこし見栄っ張りな所謂アホの子である。
思い込みが激しい所為かよく勘違いをし、作中の勘違いのバリエーションとしては
- 主人公が来るとまず第一に自分の復活を祝福しに来たと勘違い
- 霊夢が来ると完全復活のための試験相手と勘違い
- 妖夢を同類の尸解仙と勘違い。妖夢は否定して彼女も謝罪するが勝利後高名な仙人と勘違い 説明を面倒くさがった妖夢が話を合わすと更に一人で納得して挙句に中へ案内してしまう。
- 早苗が神様だと名乗ると、自分を天界に迎え入れに来たと勘違い
などがあるが、どれも侵入者を好意的に捉えていることから、お人好しな面も窺える。
また
と言った具合のヘタレさを見せる一方で、
- 自信満々の勘違いを否定されても素直に受け入れ、動揺しつつも謝る
- 霊夢に敗北後「良い闘いだった。感謝するぞ!」
- 敵を阻止するために蘇ったと言いつつ、太子が復活すると侵入者そっちのけで喜んで飛んでいく
など、基本的に素直な性格が垣間見える。
また戦闘中においても、なぜか船に当たり判定がある他、6面の豊聡耳神子のスペルカード「豪族乱舞」において呼び出された際、右側の画面外に誘導すると画面外に行ってしまい、弾を出してこなくなるなど、様々なネタを持つ。
新しいものや環境の変化が苦手で、幻想郷の環境に今一つ順応しきれていない面がある。そのため、当時(1400年前)は斬新な考えだった仏教には敵意より恐怖を感じていた。また当時の妖怪観を現代まで引きずっているために、妖怪に怯える一方、妖怪とは倒すべき敵だと未だに考えており、彼女の周りでは騒ぎが絶えないようだ。
容姿
銀ないし灰色の髪をポニーテールに纏め、グレーまたはディープブルーの瞳を持つ。
頭には烏帽子(5ボスのキャラでは初めてZUN帽を着用している)、体には黄と緑の衣の上に「水干」や「狩衣」を思わせる白装束を纏い、紺のスカートを穿き、黒ないし紫色の靴を履いている。スカートの下には、ひらひらとした白色半透明のペチコートと思しきものを着用している(心綺楼ではペチコートは殆ど露出していない)。
頭、首、両袖、靴には五色のたなびく紐が付属しているが、水干等に通常備わる袖括りの緒以外は、何のために付いているのか分からぬ謎のパーツである。
神子と同じく復活の際に服装を現代風にアレンジしたらしいのだが、新しいものが苦手な彼女は現代風をいまいち分かっていなかったようで、中途半端な服装になってしまったらしい。
ちなみに服装の上下は、伊勢の外宮の童女の装束(「白装束に紫袴」)と同配色である(※ラストスペルの「聖童女(大物忌)」は外宮の童女)。また、付属する「五色の紐」を伊勢神宮の緒祭祀の祭場で物忌童女の周囲に立てられる「五色の幣」(紐状の吹き流し)に見立てる見解もある。
神子のスペルカード「豪族乱舞」時のゲーム画面において並ぶと、一人明らかに小さい。
そのこと及び「聖童女」の語感からか、どちらかといえば身長は低めにイメージされる傾向はあるようだ。
実際東方心綺楼で対峙した時などは霊夢より一回りちっこい。
元ネタ
名前及び人物像の由来は恐らく、物部守屋の妹とされる布都姫(ふつひめ)もしくは太媛(ふとひめ)。
- 「布都姫」
物部尾輿の娘であり、物部守屋の妹とされている人物。物部氏ゆかりの書『先代旧事本紀』に名前が登場する。石上神宮の斎宮であったとされ、退下(還俗)したあとは異母兄弟の石上贄古大連と結婚したとされ、蘇我氏に嫁いではいない。
- 「太媛」
同じく守屋の妹とされ、『紀氏家牒』などに登場。蘇我氏に嫁いだとされ、彼女と蘇我馬子との間に生まれたのが刀自古郎女(蘇我屠自古の元ネタで、後の聖徳太子[豊聡耳神子の元ネタ]の妻)である、とされる。
また、『日本書紀』では物部守屋の妹(名前は記されず)が蘇我氏を操って物部氏を滅亡させ、血縁を理由に遺産を奪ったとされる。
- 系図
物部尾輿(欽明朝大連) 蘇我稲目
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太媛(布都姫)┬ 蘇我馬子(敏達朝大臣)
刀自古郎女 ┬ 豊聡耳皇子
山背大兄王
上述のように、本来、元ネタの布都姫(太媛)は、豊聡耳神子・蘇我屠自古(聖徳太子、刀自古郎女)よりも2世代上の人物である(布都姫=太媛説を採れば母親にあたる)。もっとも、50歳近い男性だった聖徳太子が少女化されているように、元ネタが即ち東方キャラ本人という訳ではなく、あくまでも元ネタである点には留意されたい。
また、弓の名手として名高かった守屋に因むかのように矢弾を使用するなど、実際には布都姫だけでなく、物部守屋当人の要素などもキャラ造形に含まれている可能性も指摘されている。
神道のみを崇拝するべきと主張する排仏派の物部守屋は、豊聡耳神子の元ネタである親仏派の聖徳太子とは宗教関係で対立していた。後に物部・蘇我の対立が決定的になると、聖徳太子幼くしては蘇我蝦夷に従軍し、仏像を彫って戦勝祈願をした。この戦いによって物部守屋は戦死し、物部氏宗家は滅亡した。
また、物部氏が祭祀していた石上神宮は布都御魂剣を祭る神社だが、『古事記』では、国譲りの時に布都御魂剣の持ち主・建御雷神によって、大国主神の子・建御名方神は科野国の洲羽之海(諏訪湖)に追いつめられたと伝わる。後世の解釈ではあるが、これによって建御名方神が諏訪に入ろうとした際、諏訪の神である洩矢神と争うこととなったとされる。すなわち八坂神奈子(建御名方神)と洩矢諏訪子(洩矢神)の元ネタ同士の対立の原因となったのが物部氏ということになる。早苗が自機なのはここらへんのネタが関わってくるからであろうか。 (守屋の子が守矢氏に養子に出されたとの説もあり、詳しい家系図がないので不明だが、血が途絶えていないなら一応、東風谷早苗(名前の元ネタである守矢早苗氏)は守屋の子孫ということになる)
その他に物部氏が祭祀していた宝物に「十種神宝」がある。それらは現存していなかったり、その内のひとつ「死反玉」(まかるかえしのたま)には死者を蘇生させる程度の能力があったりするため、「Ten Desires」とはこれのことを表しているのではないかと一部で予想されていたが、残念ながら神霊廟には関係なかった。今後の作品で布都が自機になるなら十種神宝にも出番があるかもしれない。
道教に関して言えば、石上神宮に関係がある。かつて石上神宮では男性に神事舞太夫の免許を与える一方で、巫女に関しては免許を出す立場にはなかった為、院女(日本版道教といえる陰陽道の宗家土御門家で免許を取らせた巫女・女陰陽師)を採用する慣習があった。明治時代の天社神道禁止令以降その慣習は無くなったものの、その名残として現在石上神宮が採用する暦は土御門文書編纂所が発行する本暦である。
スペルカード
神霊廟
- 天符「雨の磐舟」
- 天符「雨の磐船よ天へ昇れ」
「磐船(いわふね)」とは大阪府交野市にある磐船神社の御神体「天(あめ)の磐船」から。
大阪府を流れる天野川の渓谷沿いにあり、高さ12m、長さ12mの船の形をした大岩である。この船は刺身に使う船盛りの土台を意識して作ったとZUN氏は語っている。ただ単に彼女を船に乗せたかったらしい。
この神社の主祭神は物部氏の氏神である「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」。この饒速日命が天の磐船に乗って河内国(後の大阪府交野市)の地に降臨したとされており、また饒速日命の父祖の別名とする説もある。
弾幕は布都がその磐船に乗って攻撃してくる。ちゃんと船に当たり判定も存在する。
- 投皿「物部の八十瓮」
「八十平瓮(やそひらか)」とは儀式に使用される複数の平らな皿の事を意味する。
スペルカードの名前に物部とつくのは、物部の祖「伊香色雄命(いかがかしこを)」という人物が崇神天皇に命じられて作ったため。この八十平瓮は大物主神を祀るためのものであり、大物主神は布都のテーマ曲「大神神話伝」の元ネタでもある大神神社の主祭神である。また系図史料によっては饒速日命の妻で宇摩志麻遅命の母(つまり布都の母系先祖)である登美夜毘売と、その兄の登美能那賀須泥毘古(長髄彦)は事代主神の子と伝わり(実際は長髄彦共々大物主神の兄弟か)、大物主神と事代主神が名称や系譜関係から同一神であるとする説があり、これに従えば物部氏の祖先とも深く関わる。なお那賀須泥毘古の登美が八坂神奈子のモデルである建御名方神の別名・建御名方刀美命に通じることや、事代主神との関係(上述のように兄弟か)が『古事記』の事代主神・建御名方神兄弟に通じることから、那賀須泥毘古と建御名方神を同一神とする説もあり、その説に従えば、物部布都と八坂神奈子は共に大国主神の血液で、かつ八坂神奈子を暗殺(または暗殺されたと装って逃走したか)したのは物部布都の先祖になる。
これらの経緯から察するに、弾幕は皿を壁に叩きつけ、その破片で攻撃しているようだ。
物部氏は廃仏派であり、仏教派の蘇我氏と対立していた。
この争いで多くの仏教関係の物が破壊されたという。
奈良県高市郡明日香村の豊浦寺(桜井寺)も蘇我氏が建てた日本初の本格的な寺院であったが、その後に流行した悪疫が仏教伝来による国神の祟りとの故に物部氏に焼き払われた。
弾幕はその寺院を焼き払った炎を表している。
- 聖童女「大物忌正餐」
- 聖童女「太陽神の贄」<OVERDRIVE>
「大物忌(おおものいみ)」とは、伊勢神宮などでかつて存在した、10歳前後の童女が務める神職(「物忌」)の一種。神に食事を捧げる役目を担う。初潮が来ると交代になるが、基本的に生涯独身で神に奉仕した。
また、斎宮の代理として祭祀を執り行うことも多かったとされる(推測に過ぎないが、元ネタ「布都姫」は石上神宮の斎宮[基本的に成人女性]であったことから、少女化に際し、近しい立場である大物忌としたのかも知れない)。
「聖童女」とは民俗学者・吉野裕子が大物忌を表すに用いた造語。
「正餐(せいさん)」は夕食のこと。伊勢神宮の外宮で行われる夕大御饌のことを指すか。
心綺楼
- 風符「三輪の皿嵐」
暴風で周囲を攻撃しつつ皿を配置する。
- 炎符「太乙真火」
火気を練り上げて下方に向けて放つ。火気は周囲へ広がり炎の柱がいくつも吹き上がる。
- 運気「破局の開門」
運気の低下する場を作り出し、相手の不幸を招く。
発動時に巻き込む皿の枚数により運勢が変わり、凶だと植木鉢や酒瓶などの小さなもの、大凶だと墓石や賽銭箱などの大きなもの、仏滅だと超巨大なUFOがそれぞれ相手の頭上に降り注ぐ。
ラストワード。辺り一面を火の海と化す。
布都自身は火の海の影響を全く受けないが、相手は火の海に近づくほど多くの体力を奪われる。
- 皿投「かわらけ回転投げ」
ストーリーモードCPU専用スペルカード。布都の周囲に皿が設置され(プレイヤー時のものとはグラフィックが異なる)、それが拡散される。
- 弓符「星龍弓」
上と同じくストーリーモードCPU専用スペルカード。舟に乗り画面を横切りながら上方に矢を放つ。
弾幕アマノジャク
- 古舟「エンシェントシップ」
シーン名の元ネタは「船頭多くして船山に登る」という、指示する人が多すぎて物事がとんでもない方向へ行ってしまうという意味の諺から。
船に乗り、自機に向かって左右に移動しながら矢弾を放つ。移動した後にも弾幕が現れる。
- 熱龍「火焔龍脈」
シーン名の元ネタはテクノスジャパンのアクションゲーム「ダブルドラゴン」から。
龍の体のように長く連なった赤弾が円形を描きつつ、放射状に飛んでいく。
二次創作
聖童女と呼ばれるせいかその性格は原作以上に幼く、アホの子要素も手伝って暴走キャラになりがち。チルノと同レベルである。子供扱いされやすい。そして別に原作にそういう描写があるわけでもないのに食いしん坊キャラにされがち。
上述の元ネタから仏教を目の敵とした過激な廃仏派として描かれやすく、暴走して寺に火をつけて回る放火魔になることもある。
封印される前の話から、策士&悪女だったりもする。実際、元ネタや封印前の行動を見ると相当に策士。
中にはそれらを統合して「謀に関しては天才だがそれ以外がダメ」という極端な性格にも。
心綺楼では皿を回転寿司の様にぐるぐると回している(皿のデザインもそれに近い)、皿を割る度にどんどん高そうな色になっていく、特技ケージがバラン(お弁当やお寿司に入ってる仕切り用の緑色したギザギザのやつ)になっている等から、寿司ネタが使われる事も。
最近神子がこころに対して強烈な親バカっぷりを発揮しているため、アホの子成分が押さえられツッコミ役に回っていることもあり、あたかも同じ5ボスの苦労人に回りやすい人間の先輩達とウサ耳女子高生の先輩のように見える。(その上聖白蓮と蘇我屠自古の正妻戦争もあるからたまったもんじゃないだろう)
また神子が率いる勁牙組の登場以降は中間管理職ポジションとして親バカな上司と脳筋な部下達に振り回される様になり苦労人要素が更に増す事になった。
そして東方獣王園にてとうとう彼女にも名前の付いた個人としての部下が出来る事となった(実際は神子のペットの部下だが前線に立つ者同士としては上下関係が出来るかもしれない)。