概要
スーツアクター:高橋利道
地球侵略の総指揮を務めるクライシス帝国の将軍。指揮官としての能力は当然のこと、個人としての戦闘能力も非常に高い武人。
部下の失敗には厳しいが、あくまで信賞必罰に公正な態度を貫いており、地球攻略の任務に極めて忠実。一癖も二癖もある面々が揃っていた四大隊長達を巧みにまとめていた。彼らからも信頼されるある意味理想の上司であった。その一方で、敵であるRXからも指摘されるほど、主であるクライシス皇帝にぞんざいな扱いを受けることも多い苦労人的立場。
一部の文献には「冷酷な性格」と記述されており、事実第27話ではRXとシャドームーンを共倒れさせるべくマットボットに人質を取らせ、第42話では最後通牒として内部の液体が満たされるとジャーク将軍や幹部らを死に至らしめる最終時計がクライシス皇帝より送られると自らの保身の為にゲドリアンをスケープゴートにした非情な決断を下す一面もあった。
第46話では、自らの手でRXを葬るべくクライシス皇帝に助力を嘆願。身を引き裂かれる激痛と共にジャークミドラに強化される。最期はリボルケインに貫かれながら、ジャークミドラから元の姿に戻りRXの首を締め上げるものの限界を迎え、「よくぞ私を倒した。だが覚えておけ…いかにお前でもクライシス皇帝には勝てぬ」と高笑いし、仁王立ちのまま爆散した。
他の作品でのゲスト出演
『オールライダー対大ショッカー』
CV:加藤精三
スーツアクター:横山一敏
大ショッカーの幹部として登場し、本作以降の客演では基本的にこの設定に準じている。
衣装も作り直され、頭部のデザインが原典から若干変更されている。
本作から原典でジャーク将軍の吹き替えを担当した加藤精三が再登板した。
原典の様にジャークミドラには改造されていないが、オリジナルの長剣を使った凄腕の剣技によって仮面ライダー達を追い詰める。
仮面ライダーディエンドとの戦いでは、追い詰められた際に部下として引き連れていた怪人三名(ガニコウモル、スコーピオンロード、ロングホーンオルフェノク)が自発的に将軍の盾になっていったが、ディメンションシュートが貫通して爆散した。
『レッツゴー仮面ライダー』
CV:加藤精三
スーツアクター:藤榮史哉
クライシス帝国代表としてショッカー主催のサミットに参加。当初はショッカーの「優秀な一部の人間を怪人にして生存させる」という方針に対し、自国(とゴルゴム)の「全人類の抹殺」というそれを掲げて反対する。しかし、アポロガイストやキングダーク、そしてショッカー首領に説得され、クライシス帝国(とゴルゴム)がショッカーに統合されることを(クライシス皇帝、大神官ダロム、シャドームーンとは何も相談せずに)決定する。劇中後半、岩石大首領が目覚めた際に地割れに巻き込まれてキングダーク達と運命を共にしてしまった。
『スーパーヒーロー大戦』
CV:藤本たかひろ
大ショッカーの大幹部として登場。
シャドームーンと共に仮面ライダーBLACK及び光戦隊マスクマンと戦うが、相手の連携の前に破れ去る(相手のタッグの組み合わせは放送年が同じ繋がりから)。
『仮面ライダー大戦』
CV:石川英郎
バダンにより地獄の底から復活を遂げ、ライダー狩りに参加するが、あろうことかBLACKとRXの掟破りのダブルアタックにより地獄に送り返されることとなった。
『スーパーヒーロー大戦GP』
ショッカーに先に地球を征服されてしまったようで、ジャーク将軍はショッカーの幹部として登場した。ヘッドハンティングでもされたのだろうか。終盤で他の幹部たちと共に怪人を引き連れ、仮面ライダーの残党狩りに参加するも、サイボーグではない生身にもかかわらず、RXのリボルクラッシュで串刺しにされ、爆死してしまった。哀れ…(RXがリボルクラッシュで敵に止めを刺したのは、RXの最終回以来およそ四半世紀ぶりのことである。)ちなみにこの映画で、通算死亡回数6回というザンジオーに並ぶ記録を樹立してしまった。
OVA『仮面ライダーSD』
CV:青野武
グランショッカー八鬼衆のメンバーとして登場した。シャドームーンとはRXを巡るライバル関係にある。また大の潔癖症であり、ハエが顔に一匹止まっただけで機関銃やミサイルを乱射し、アジトを崩壊させてしまう。
またコミックボンボンに掲載されていた漫画版ではちゃぶ台返しをしたり部下にギプスをつけての特訓を強要したりするなど、原典でジャーク将軍を演じた加藤精三の代表作だった星一徹を彷彿とさせるスパルタ頑固親父と化していた。
ゲーム『ロストヒーローズ』
かつて敗れたジャーク将軍がDG細胞の力で蘇った姿としてジャークミドラが登場し、マスターガンダムの配下としてヒーローに襲いかかった。扱いがそこらの再生怪人と同じなのは突っ込まないように。
ん続編の『ロストヒーローズ2』では原作通り、クライシス帝国の司令官として登場。
性格は概ね原作通りなのだが、度重なる作戦の失敗で皇帝から最終時計を送られるなどのトラブルにも見舞われる。功名心に取り憑かれて暴走したゲドリアン、ゲドリアンの仇を伐とうとしたガテゾーン、研究施設のデータ隠滅の為に赴いたボスガンと数々の部下を失くし、遠隔操作したクライス要塞で拠点の直接攻撃を目論み、自らヒーローの討伐に赴くも敗北。今度はクライス要塞のコントロールルームのガーディアンとしてジャークミドラの姿で決戦を挑んだ。原作同様に本来の姿に戻って逝くという前作から大幅に待遇が改善されたキャラクターとなった。
余談
原典でジャーク将軍を演じた加藤精三は番組最終盤で病気入院により降板する事になってしまい、ジャーク将軍の登場する残り二話は昭和ライダーシリーズでは『仮面ライダーストロンガー』でジェネラルシャドウの吹き替えを担当した柴田秀勝が代役として出演した。
その後の仮面ライダーの映画作品ではジャーク将軍役を再び演じる事となるが、存命中にジャークミドラを演じる機会は最後まで無かった。
翌年に放映されたアニメである『ドラクエクエスト アベル伝説』の登場人物に同名キャラのジャーク将軍(CV:西村知道)が存在するが一切関連性はない。
なお加藤精三氏はCDシアター版のドラゴンクエストでりゅうおう役を演じ、加藤氏の代役を担当した柴田秀勝氏は上記の作品でムーア役を担当している。人物面的には前者のりゅうおうが限りなく近い。
スラもり2にも同名キャラがいるが同じく関連性はないとされる。
また本作より4年前に放映された同社制作のアニメ『ビデオ戦士レザリオン』の敵対勢力が「ジャーク帝国」という名称だがこちらの関連性は不明。
関連タグ
仮面ライダーBLACKRX…登場作品
南光太郎…主人公であり、敵である本人が同情する際につぶやいた台詞は一部では有名である。
金色のおっさん…彼のイラストに対するタグ
クロッペン…黄金仮面を着けた地球侵略の指揮官繋がり。
トワイライト…出演シリーズは違うが、ニチアサにおける仮面を着けた異世界からの地球侵略指揮官繋がり。
メガトロン…アニメトランスフォーマーの一作目に登場する、加藤精三が演じたキャラクター。こちらも敵の指揮官かつ作中の言動にも共通点が見られる。他にも、こちらのナレーターもBLACK RXと同じく政宗一成で東映が製作に関与しているという繋がりもある。
りゅうおう…中の人繋がり。身分が高い、部下の失敗に寛大、カリスマ性、穏健派、聡明で知的、第二形態を有する(ジャークの場合は声が変わってしまうが)などの共通点を持つ。