曖昧さ回避
概要
ブルーベリー学園が世界に誇るという広大な海中庭園。
強いトレーナーの育成環境を強化するために作られ、内部はポケモン達が過ごしやすい環境が人工的に整備されている施設である。シアノ曰く、「ものスゴくお金かかったよね〜」との事。
なお、ここで飼われているポケモンはバトルして捕獲することが可能。
キューブ状の物質で4つのエリアに区切られ、それぞれが
と、多彩な自然環境が作られ、エリアごとに生息するポケモンも異なる。
ドームの壁と天井に映し出された人工の空は時間帯や気候によって変化するようで、従来通り、雨や雪、砂嵐も起こる。
エリアごとの気温も厳密に調整されており、全く異なる気候が境界ひとつ隔てた形で併存しているという、気候や生態系そのものを人工的に再現できる程の科学力を先駆けている。かがくのちからってすげー!
境界はコライドンやミライドンのポケモンライドで軽々と跳び越えられる他、階段もあるため、エリア間の行き来は自由。
海中に設けられた施設の中とは思えないほどの広大さと自然環境もさることながら、ポケモントレーナーも滞在しており、本編では一部のジム戦でしかできなかったダブルバトルが主流となっている。
各エリアにはスクエアと呼ばれる場所が設けられており、それぞれにブルベリーグの四天王達が待ち構えている。
そして、パルデアやキタカミの里のようにテラスタル現象が根付いており、野生のテラスタルポケモンも出現する。
これはテラリウムドームの天井に設置されているシステム「テラリウムコア」からテラスタルのエネルギーを照射しているため。
ブライアが開発したこのコア中の液体には、パルデアの土やてらす池の水から抽出した成分が含まれている。
そらをとぶタクシーも運営しており、こちらは数羽のエアームドを使っている。
生態系
特筆すべき点は、本来なら各地方の環境下でしか成立しないリージョンフォームの再現にも成功している点。
具体的には、
アローラのすがた | ナッシー、ディグダ/ダグトリオ、ベトベター/ベトベトン、イシツブテ/ゴローン/ゴローニャ、サンド/サンドパン、ロコン/キュウコン |
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ガラルのすがた | ヤドン/ヤドラン/ヤドキング |
ヒスイのすがた | ハリーセン/ハリーマン、バサギリ |
といった全てでは無い一部に留まるが、それらへの進化・繁殖に成功している模様。
エリア毎に各地方に対応しているわけではなく、例えばコーストエリアの中にはアローラナッシーやアローラベトベターが生息する区域とガラルヤドンが生息する区域の両方が存在する。
ヒスイ組については、絶滅していなかった種族が更に増えた為、ユーザー達を驚かせた。
ただし未だ研究は不完全なのか、元が原種から進化するリージョンだった場合、テラリウムドームでプレイヤーの手持ちを進化させても原種にしかならないため、特にアローラナッシーやバサギリが欲しければ野生個体を直に捕まえるしかない。
ドーム内にいる彼らは、どうやって個体数を維持しているのだろうか…。
逆に言えば、ハリーセンやイシツブテなど初期からリージョンのポケモンは、そのままリージョンの進化先になる事が出来る。
更には歴代のポケモン御三家も全て生息しており、最強のテラレイドバトルに登場したパートナーポケモン達はもちろん、それ以外の進化元も野生のポケモンとして徘徊している。
ただしこちらは、ゲーム内の支援で環境整備が進んだと同時に連れてこられ、環境に順応できた後天的なものである。
またシキジカ系統も、一つの空間内に季節によって異なる姿が順応・共存できている。
因みに、パルデア地方で確認された新ポケモンも生息しているが、別の地方という関係性からかシガロコ系統とリキキリンだけと極端に少ない。
またイッシュ地方領内である為か、BWの隠し要素である自然保護区と酷似した地形があり、そこにはその場所を意識したテラスタルポケモンが居座っている。
加えて最近は、あるポイントで風の音に紛れて美しい歌声が聞こえるとの噂が…。
BGM
イッシュ地方繋がりということで、ポケモンBWのアレンジ楽曲が流れると言う粋な計らい。
6ばんどうろ・2ばんどうろ・4ばんどうろのフレーズが使われているのだが、2ばんどうろパートはコーストエリアのみホドモエシティ、ポーラエリアのみソウリュウシティのBGMのフレーズに置き換わっている。
余談
恐らくモチーフは、竜宮城内部に存在するとされる「四方四季の庭」であろう。
アローラ等を人工的に再現したエリアが存在しているのは、リージョンフォームが設定上持たざるを得ない「特定の舞台・世代・作品以外では入手が困難」というメタ的な欠点を解決するための救済措置と推察される。
今後ポケモンバンクやポケモンホーム等の世代引き継ぎシステムが、老朽化からの撤廃となる度、この問題は深刻化すると見られていた為、今回のテラリウムドームを先駆けに、今後の世代でも人工的にリージョンフォームを実現させられる可能性が生まれた。
現実世界でも、テラフォーミング等、生物の生育環境を人工的に再現する技術の開発が進められているが、テラリウムドームのように気候や生態系そのものを完全再現するのは現在の人類の科学力では不可能だとされている。
モンスターボールを筆頭に、ポケモン世界の科学力の高さが示された事例と言えよう。
処理落ち
このマップ、サバンナエリアだけかなり処理落ちが酷く、水辺に至っては処理が追いつかず画面フリーズしやすい。
恐らく他のエリアと違い、ほぼ全域が草原なので草の揺れなどで処理が追いついていないためかと思われる。
更にサバンナエリアでレポートを書いてゲームを終了した後、再度ゲームを再開すると足場透過バグが起こったと言う報告もある。
この様な現象は、ゼロの秘宝のデータがSDカードに入っている時に起こりやすいらしく、スイッチ本体にデータを移動させればある程度改善される模様。
ポケモンに限らず、大規模DLCがSDカードに入っている状態で大規模DLCを遊ぶと処理落ちやエラーが起こりやすいゲームは割と多い。
関連タグ
サファリゾーン - 過去作における似たような要素。ポケモンの捕まえ方はORASに近いが、出現ポケモンでいうとサバンナエリアと初代のサファリゾーンがかなり近く、特に入口付近の出現ポケモンはほぼ完全一致。
スペースコロニー - 超大型の建造物の中に作られた人工的な環境繋がり。
オルタナ - 地下空間にありながら、壁一面に張り巡らされた液晶が空を映している点が共通する。
バイオスフィア2 - 現実世界のアメリカ合衆国アリゾナ州に建造された地上の実験施設。人工的に閉鎖生態系を再現し、それを維持する研究を行うために建設された。なお、余談で語られた通り様々な要因で生態系の崩壊が発生したことで永続は叶っておらず、ポケモン世界の科学力の凄まじさが窺える。