概要
ファンタジー作品に登場する架空の食べ物。見た目も名前も食材もレシピも(おそらく味も)幻想的。
中には現実同様の食材を使っていて再現可能な場合もある。
とりあえずドラゴンの肉は高級食材である。味の方は作品次第だが。
海の家の焼きそばのごとく、どっからどう見ても不味そうなのに不思議と食べたくなる魅力があることも。
一方、小説家になろう出身作品では異世界に地球の料理文化を持ち込んだり、再現すべく四苦八苦したりするのがお約束。
メタ的な観点
基本、ストーリーの本筋には関わらない取るに足らない小物であるが、世界観を表現する小物として重要。故に、嘘か真かそして制作スタッフのリソース管理能力が如実に現れると言われる。
「取るに足らない小物」であるだけに納期や予算が不足した場合、真っ先に手を抜かれるからである。
その辺のロジックが広まった昨今、異世界もので日常描写に力を入れる場合は食事シーン専門の作監が置かれる場合も少なくない
異世界グルメに力が入っている作品、または料理の例
- 『アトリエシリーズ』:ドラゴン肉やスライムの核など。
- 『TESシリーズ』:肉のグリル各種、ダークエルフのお酒各種。
- 『サモンナイトシリーズ』:「2」と「4」が顕著。
- 『聖剣伝説シリーズ』:各種回復アイテムの材料が特殊。聖水で育てたハーブなど。
- 『ファイナルファンタジーシリーズ』:MMOである「11」と「14」。
- 『ソードアート・オンライン』:UWなど作中作扱いで多数。
- 『テイルズオブシリーズ』:マーボーカレーや各色ソディを用いたセレスティア料理など。
- 『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』:様々な食材から色々な効果を持つ料理を作る事が出来る。
- 『異世界食堂』:舞台はこちらの世界の食堂だが、異世界の住民からすると「異世界の食堂に転移し、そこで提供される異世界グルメの作品」となっている。
- 『とんでもスキルで異世界放浪メシ』:現実の世界から通販できるスキルで、通販で手に入れた調味料などを使って異世界のモンスターを調理する。
- 『トリコ』:世はグルメ時代、未開の味を探求する時代(トリコに登場する生物一覧)。
- 『メイドインアビス』:アビスの独自の生態系を現地調達するのでゲテモノ料理になりがち、行動食4号や“抗えないスープ”など。
- 『キングダムハーツ』:シーソルトアイス(アイスバー)。
- 『ダンジョン飯』:ダンジョンに現れるモンスターを料理して味わいながらダンジョンを攻略する作品。
- 『この素晴らしき世界に祝福を』:しゅわしゅわ(クリムゾンビア)。
- 『指輪物語』:レンバス。
- 『ONE PIECE』:サンジが作る料理を含めて現実的な料理も多いが、エレファント・ホンマグロ、水水肉などのファンタジーな食材もある。
- 『王様戦隊キングオージャー』:レインボージュルリラ。
- 『モンスターハンター』:アイルーの料理長やニャンコックが作る料理やこんがり肉、うさ団子など。
- 穴あきチーズ:色んな作品に出過ぎ。
- ジブリ飯:宮崎駿監督作品の『風の谷のナウシカ』のチコの実、『天空の城ラピュタ』の目玉焼きを乗せたパン、『千と千尋の神隠し』の不可思議な料理などをはじめとした観たら誰もが一度は食べたくなる異世界グルメ。
おまけ:SFや世紀末の料理
一応現実の延長線上に有りつつも、もはや異世界と大差ない作品での料理。
不味そうなのが多いが、食べてみたくなるのはなぜだろう?
- 『装甲騎兵ボトムズ』:ウドの街の屋台料理やコーヒーなど。
- 『falloutシリーズ』:放射能で変異した動植物を豪快に煮込み焼き上げます、後コーラ。
- 『機動戦艦ナデシコ』:火星丼、珍しくストーリーに関わる。テンカワ特製ラーメン。
- 『ニンジャスレイヤー』:粉末成形スシなど、ニンジャ支配は実際異世界。いいね?
- 『BLAME!』:固形グリス。
- 『ソイレント・グリーン』:合成食糧のクラッカーのような食べ物。
- 『ゼノギアス』:ソイレントシステム。
- 『ブレードランナー』:二つで充分ですよな謎の料理。
- 『MOTHER』:いちごとうふ、ブタようかんなど。
- 『けものフレンズ』:ジャパリまん。
- 魚の死骸:超遠未来の住人が未開惑星に不時着するとだいたい食わされる。
- ディストピア飯:近未来のディストピアで出てくる料理…とは程遠いブロック、カプセル、錠剤、タブレット、ゼリー状の味や見た目を度外視した必要なエネルギーを摂取するだけの食べ物、またはそれらを簡素で無機質な食器に乗せたワンプレートの総称。