概要
鉱物生命体が築き上げた高度な文明世界であり、住人達は宝石像を思わせる頭部に、睫毛や髭に相当する金属のパーツを配した顔を有している。
皮膚も宝石並みに硬く、笑うと鈴の様な独特の音がする(マブシーナによると、人間における副交感神経に当たるものらしい)。
その煌びやかな文明は、優れた石の加工技術を駆使して作り出した代物で、意思を持つ不思議なパワーを秘めた宝石「キラメイストーン」も、その歴史の過程で生まれた物とされる。
キラメイジャー本編開始時点で、オラディンの弟であるガルザが与した闇の帝国ヨドンヘイムに侵略されてしまい、王女マブシーナはキラメイストーンと共に、父・オラディンの友人である博多南無鈴の居る地球へ逃げ延びた。
エピソードFINALにて4つのカナエマストーンの力で再生し、マブシーナが新たなクリスタリアの女王として即位、またかつての栄華あるクリスタリアの復興の為に尽力する事に決めた。
Vシネクストでは、カナエマストーンの力でほか異世界との道を作ることで交流を図っており、その最中に願いを叶えたカナエマストーンがバラバラの並行世界に散らばってしまったことが、騒動の発端となる。
なお作中では関係者がキラメイジャーの地球のみならず、ゴーカイトピア、キカイトピア、ゼンカイトピアを行き来している。
因みにこの世界の住人は想像を形にする事が苦手らしく、逆に出来たのはオラディンとガルザのみだったと言われている。
住人
- オラディン(CV:杉田智和)
- マブシーナ(CV:水瀬いのり)
- クリスタリア宝路(演:庄司浩平)※オラディン王の養子となった地球人
- マバユイネ(CV:桑島法子)※ヌマージョの呪いによって故人…だと思われていたが、生存が確認。
伝説の四巨神
その名の通り、クリスタリアにおいて伝説として語り継がれる4体の巨神。
エピソード9においてガルザが初めて口にしたワードであり、キングエクスプレスはその内の一角で音速の巨神とされている所から、各能力に特化した、4種類のキラメイ魔進の総称と思われる。
主な内訳は以下の通り。
- 煌輝(きらめき)の巨神・キラメイジン
- 音速の巨神・キングエクスプレス(キングエクスプレスザビューン)
- 剛力の巨神・ギガントドリラー
- 飛翼の巨神・グレイトフルフェニックス
クリスタリアのことわざ
クリスタリア宝路が登場してから、劇中ではこの国のことわざが度々登場する様になった。
- 細足乙女の山怒らせ
細くて綺麗な脚を持つ女性が山に登ると、それに嫉妬した山の女神によって災いがもたらされる言い伝えから、綺麗な女性ほど登山で災難が起き易い事の意味。
- 急がば掘れ!
急ぐからといっても、多少の手間や時間がかかるが、着実に掘って行った方が目的の物を見つけられる事の意。
地球で言う『急がば回れ』と近いものか。
- 心貰わば倍貰え
相手から受けた心遣いは、倍にして返すべきだと言う意味。
地球で言う『施されたら施し返す、恩返しです』と同義。
- 石に頼みし事成し得ねば、潰される者あり
自身が実行すると言った物事が達成できないと、何十倍の報いになって返ってくると言う意味。
地球で言う『因果応報』と近いものか。
その他の文化
相手の頬にキスする行為を指す。西洋圏のスキンシップの感覚の行為と思われる。
- ブルルスリス
クリスタリアで人気の芝居の演目。胸に爆弾石を埋め込まれた英雄の物語で、ガルザも幼少の頃は好きだったと言う(もっとも、それは敵役の魔王の話だが……)。
劇名の由来は恐らくブルース・ウィリスのアナグラム。
敵国に奪われたお宝を、5人組の大泥棒が取り返すと言う内容の劇。
地球で言うお茶(日本茶)と同じ成分の飲料。地球人が飲めば当然お茶だが、クリスタリア人が飲むと酩酊状態になってしまう。
エピソード35では無鈴がお詫びの品として用意した、余りのお茶(玉露に相当する最高級の日本茶)をマブシーナが飲んでしまい、酔っ払って大騒ぎを引き起こしてしまった。
クリスタリアの祭日で、別名を「感謝の日」。
この日では悪口厳禁の掟がある。
クリスタリアで行われる決闘。剣を天に向ける形で携えて背を向けあい、三歩歩いてから振り返って戦闘開始、二本先取で勝利となる。
これの前に対戦者同士で行う食事会を「エルデュナーレ」という。
クリスタリアにおける成人式に当たるお祝いごと。
余談
『想像を形にするのが苦手』と言う、やや理解し難い精神面を持つクリスタリアの住人だが、これは宝石が人間と言う外部の存在により、価値観を定められた物と言う、事実より考え出された設定だと思われる。
関連タグ
デスガリアン - 4年前の戦隊悪役で、幹部陣のモチーフへパワーストーン扱いの宝石を用いている。一方でこの組織を突き動かしていたのは、首領が内面に抱えた“淀み”(本来の自分自身に対する、凄まじい劣等感)だった。