元祖・忍者戦隊、三十年ぶりに見参!
概要
忍者戦隊カクレンジャーの正統続編。2024年8月4日より東映特撮ファンクラブにて配信。
タイトルは原作の「青春激闘編」のもじり。
カクレンジャーのオリジナルキャストが多数参加するほか、さらに同じ忍者戦隊の『忍風戦隊ハリケンジャー』から野乃七海/ハリケンブルーと尾藤吼太/ハリケンイエロー、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』からキンジ・タキガワ/スターニンジャー(演者の多和田任益は本作のエンディングのダンスアレンジ及びダンス振付も担当する)がカメオ出演する。
土田大が特撮作品に顔出し出演するのは28年前の『オーレVSカクレンジャー』以来である(ボイスラッガーからカウントすると25年ぶり)。
監督は坂本浩一。
あらすじ
30年前、人間の悪意や憎しみから生まれた妖怪の親玉、妖怪大魔王を封印した隠流忍者の5人。時は令和に移り、今やSNSが進化したデジタル社会。その進化は人々に新たな悪意や憎しみの感情を生み出させていた。
そうとは知らず、サスケ達は吾郎の誕生日を祝うために久しぶりに集まった。吾郎はセイカイの養子で、鶴姫が経営する児童養護施設で育てられた子だ。サイゾウが続けている猫丸クレープの人気がないことを聞いた吾郎は、SNSを使って宣伝をしたり、買い出しを手伝ってあげることに。
そこに新時代妖怪ユキオンナが現れ、吾郎を連れて行こうとする。吾郎に隠された秘密とは!?
登場キャラクター
余談
『忍風戦隊ハリケンジャー』から始まったアニバーサリー作品だが、ハリケンジャー以前の戦隊によるアニバーサリー作品はカクレンジャーが初となる。
上記の通りオリジナルキャストが多く登板されているが、TV版で講釈師を演じた三遊亭圓丈が2021年に死去しているため、後任として神田伯山が務めている。
また、三遊亭圓丈は本放送時はスポンサーの都合で途中降板させられており、そういった事情やオリキャスの鬼籍等の事情もあり今回の講釈師登場はカクレンジャーのメンバーからも驚きと歓迎の声が上がっていた。
30年前の作品故に企画当初は何度も企画書を提出するもなかなか首を縦に振ってくれず、『忍風戦隊ハリケンジャー』や『特捜戦隊デカレンジャー』同様メインキャスト全員が出る事が前提と叩きつけられていた。実際、当時のプロデューサーだった鈴木武幸氏と髙寺成紀氏が東映を退社、ニンジャイエロー/セイカイ役の河合氏が芸能界を引退していたこともあったため、頓挫しかけたものの、小川氏が坂本監督がメインを務めた『ウルトラマントリガー』及び『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズのメインヴィラン・アブソリュートディアボロ役として出演したことをきっかけに、パワーレンジャー版『カクレンジャー』が坂本監督のキャリアの始まりだった事を思い出した小川氏は、坂本監督に今回の企画書を見せてオファー。その後、坂本監督が担当した仮面ライダーリバイスの劇場版『バトルファミリア』及びそのスピンオフ作品『Birth_of_Chimera』でケインと小川氏と広瀬氏の出演が公開されるとカクレンジャーがSNSでトレンド入りしたため(尚、土田氏は同時期に放送された『ウルトラマンデッカー』に出演している)、坂本監督は撮影に好意的という趣旨をTTFCのスタッフに声を伝えた上で、当時『仮面ライダーギーツ』のAPだった瀧島南美女史が本作のプロデューサーに就任したことで実現することとなった。
また、終盤の廃工場でのアクションシーンの撮影は同日に王様戦隊キングオージャーの獣電戦隊キョウリュウジャーコラボ回の撮影が行われてたため後輩戦隊が見学に来てたのもあり緊張したようである。
また新時代妖怪達を演じるキャストは全て特撮作品出演済みで、多くが仮面ライダーシリーズに出演したキャストで占められる。
最終回にて妖怪を封印した際、ドロンチェンジャーは封印の扉に刺され消滅しており、今回もその設定が踏襲されてるため後続の作品との繋がりは無いと思われる。