レーザーレイズライザー
れーざーれいずらいざー
概要
仮面ライダーギーツに登場する銃型の変身アイテム。
デザイアグランプリオーディエンスの中でも運営公式の「サポーター」達が所持している銃型変身デバイス。単独で光線銃として使うことが可能なほか、レイズライザーカードとの併用で使用者を仮面ライダーに変身させる。
初登場は20話で初使用は22話、本格的な運用は23話になってから。
機能
使用者が持つ理想の自分をプロデュース・コーディネイトする力「デザイン力」に応じた高次元の変身を可能とする、かなり特殊なシステムが最大の特徴。
よってライダーへの変身以外にも、変身者は普段からこれを使って肉体をデザインし理想の姿へと設定する用途(ケケラはこれを使って外見をカエルと人間に使い分け、ベロバは350歳の超高齢でありながら十代相当の外見を保っている)がある。
変身したライダーのデザインそのものは変更されないヴィジョンドライバーと比べると変身者に対応したカスタマイズ性が強み。
デザイン力が根幹にあるためか、変身するライダーが人型に限らないのも特徴であり、特定の感情に反応してスペックを向上させることもできたりと変身者毎に最大限に力を発揮できるシステムを構築している。
デザグラプレミアム会員が変身する怪人形態でも使用され、ライダー時と同様にメインウエポンとして使用可能。
運営陣に匹敵する戦闘力と、変身者のデザイン力を反映させることにより、さらに強力にカスタマイズされる模様。
構造
中央のクリアの円形パーツは「レーザーリアクター」と呼ばれるレーザー反応炉で、約1mm程度の厚さながら水素から莫大なエネルギーを発生させる。
このエネルギーは前端のレーザー発振器「シグマレーター」から戦闘用パルスレーザーとして放射され、その威力は数発でプレイヤーライダーの拡張装備を一部破損させる程。
攻撃以外にも「メタレーザー」と呼ばれる使用者のデザイン力を付与したレーザーを発振することも可能で、これを応用すればバリアを生成したり、他者の指紋を自身にコピペしたりといった幅広い運用が可能。
後端の撃鉄の様な突起はモード切替レバー「クロスオルタネーター」。1回の入力でフィニッシュモード、2回の入力でサポートモードに切り替わる。
銃身パーツ「ライズカードリッジ」はその名の通りレイズライザーカードの装填部になっており、セットした状態では個人識別符号端末としての機能が付与される。
持ち手の「ユナイトグリップ」には使用者の状態に合わせてライザーのサイズを変動・最適化させる機能があり、使用者がどの様なライダーに変身しても支障無く扱える。
また変身後は仮想世界を介したプライベートネットワークにより遠隔操作も可能となり、専用のベルトへワイヤレスでのエネルギー供給も行っている。
グリップ側と銃身側に分割することが可能であり、この分割機能は変身時に使用される。
運用
変身(サポーター)
レイズライザーカードをセットした銃身パーツ「ライズカードリッジ」を腰にかざす事でレイズライザーベルトが自動で形成され、ベルト右側のホルダーに懸吊されているグリップパーツ側と合体させる事で本体が完成。同時にパーソナライズが行われ、引き金「インプットリガー」を引くとブロック状のエネルギーが全身を包み込み、キュービックメタマテリアルの装甲が構成され変身が完了する。
非使用時はベルト右側の懸吊用ホルダーにセットされている(その関係から裏面にはレイズバックルの認識ピンと同様の構造が確認出来る)。
変身(プレミアム会員)
「ライズカードリッジ」にデザグラプレミアム会員特典のブラックレイズライザーカードを装填して「インプットリガー」を引くとライダーシステムを用いた怪人態とも言うべき姿に変身する。
この場合腰部にひび割れたレイズライザーベルトの様な物体を装着しているがホルダーは存在しておらず、懸吊は不能となっている。
またシステムボイスも松岡禎丞からデザイアドライバーと共通のものに変わる。
デュアルオン
ライズカードリッジをセットしていないレーザーレイズライザーをデザイアドライバー右側に、ブーストマークⅡレイズバックルをドライバー左側に装填。ハイパーリンクさせる事でデュアルオンを実行、2基の反応炉が連動する事で超高出力のエネルギーを産み出し、運営ライダーを凌駕する程のスペックを持つ強化形態「レーザーブーストフォーム」へと変身する。
「ライズカードリッジ不要」、「デザイアドライバーに装填」などの要素から分かる様に、サポーターでは無くプレイヤーが変身する形態である。
変身後はドライバーから取り外してライズカードリッジを再び装填することで武器としても使用可能。
必殺技
『FINISH MODE』
『LASER VICTORY』
レーザービクトリー
クロスオルタネーターを1度入力し、フィニッシュモードに移行して発動。
レーザーレイズライザーにエネルギーを集積し、強力な攻撃を放つ。23話でベロバが使用した際は地面に叩き付ける様に接射し、ジャマーガーデンを更地にする程の大爆発を引き起こした。
30話ではギーツが使用。この時は「レーザーブーストビクトリー」の待機音だった。
33話ではジーンがフィーバーゾンビフォームのバッファのマントに張り付き、ゼロ距離で放ったが、バッファの能力の影響で全く通じなかった。
サポート技
クロスオルタネーターを2度入力して発動する特殊能力。
レーザーチャージ
『SUPPORT MODE』
『LASER CHARGE』
仮面ライダーが使用する技で、対象にさまざまな特殊効果を与えアシストを行う。
23話でジーンが使用した際は、カード状の足場を形成してギーツを支援した。
30話では、キューンからライザーを渡されたナーゴ ビートブーストフォームが使用し、先端から槍のように刃を生成して「ビートブーストグランドビクトリー」に繋げた。
出自
レーザーレイズライザーは、本作の変身アイテムの中では出自や製造目的に関してかなり謎が多いアイテムだった。しかし、37話において「仮面ライダーのテクノロジーは、運営によって創造・管理されている。」ルールが解説されたことから、事実上レーザーレイズライザーもデザイアグランプリ運営によって製作された物であることが間接的に判明した。
てれびくんの雑誌によれば「光線銃にもなる特別なバックル」とレイズバックルの一つとして紹介されており、デザイアドライバーとも直接接続できることから、元々未来人の有していたデザイン力の技術とレイズバックルの技術を応用し、組み合わせて作り出した可能性が示唆されている。
サポーターが所持する理由は作中の描写や機能から推測すれば、自分が支援しているプレイヤーへのサポート目的だったり、他のサポーターから自分が推しているプレイヤーに対する排除・妨害への対処用、他のサポーターやプレイヤーなどから狙われた時の護身用が主に考えられる。
また、27話ではベロバは「サポーターがゲームに直接力を貸すのはジャマグラでは禁止されてる」と言っていたことから、逆説的に言えばデザイアグランプリ内でサポーターが一定の助太刀を特定のユーザーに行うのは半ば合法であった可能性が示唆されている。
ただしサポーターの介入がどの程度許されていたのかは不明である。ベロバがヴィジョンドライバーを奪った後、その他のサポーター達には「変身してサポートする」、「シークレットミッションを介さずに直接バックルを支給する」、「プレイヤーが本来知り得ない情報を教える」といった行動が見られたが、これらはデザグラ続行不可能という特殊な状況ゆえに許された可能性がある。
いずれにせよ劇中でベロバが好き勝手に現場を混乱させられていたのはそのサポーターとしての権限の強さに加えて、こういったある種の制限の少なさを突いた物である。
デザイアドライバーとハイパーリンクできるレーザーレイズライザーの使用法についてジーンが既に説明なく熟知していた描写から、レーザーレイズライザーをデザグラ参加者が変身に使用するのは周知の事実とされていることも分かる。
過去のデザイアグランプリでもこうしたレーザーレイズライザーを使用するプレイヤーがいたのだろうか…。
立体物
DX版
2023年3月4日に「DXレーザーレイズライザー」が発売。
同年3月18日にブーストマークⅡレイズバックルを加えた「DXブーストマークⅡレイズバックル&レーザーレイズライザーセット」が発売。
両方ともジーンとベロバのレイズライザーカードが付属する。
- ケケラとキューンのカードは3月4日発売の「DXレイズライザーベルト&レイズライザーカードセット」に同梱。
劇中通り必殺技とサポートモードはカードをセットせずとも可能。
バンダイ的にはレーザーブーストがメインだったようで、単品版は物が少なかったのだが
- この時期のアイテムとしては珍しく一般販売
- ジーン役の鈴木福効果
- ヴィジョンドライバーと違い手頃価格で手に入る松岡ボイスの変身アイテム
- 主役の強化アイテムとしての不動の需要
…などなど、様々な要因から大ヒット。
単品版はすぐに店頭から姿を消し、セット版も単品版を買えなかったファンが次々に手に取ったためマークⅡバックルも巻き添えで品薄となった。そして高額転売が相次ぎ、再販を求める声が増えていった。
PREMIUM DX版
同年7月3日、「PREMIUM DX メモリアルレーザーレイズライザー」が発売。実質グレードアップ再販。ケケラとキューンも含めたレイズライザーカード4枚が付属する他、変身音のアップグレードや劇中ボイスなど様々なバージョンアップを果たしている。更にブラックレイズライザーカードにも対応しており、こちらは初回購入特典として付属する。
このメモリアル版、塗装も追加された上に鈴木福氏の監修も入っている、超豪華仕様。ここまでしておいてDXから1000円ほどしか値上がりしていないというトンデモ玩具となった。そして予約締切前に完売。
レーザーブーストフォームの変身音にも手が加えられており、更にはそれに関連したジーンの台詞も入っている・武器としての遊びの後再装填で変身音を鳴らすことなく変身状態への移行を可能にしているなど中々の仕様。
一方で、必殺技音の「レーザーブーストビクトリー」のビクトリーの音量がとんでもなく小さいため全く聞こえない(スピーカーに耳を近づけて聞いてようやく聞こえるかどうかというレベル。加えて説明書には「レーザーブースト」と表記されているため、鳴っていないという意見も多く見受けられる)、本来必要ないマークⅡバックルの起動音まで入っているなどいくつか謎仕様も見受けられる。更に、プレミアムベロバ及びプレミアムケケラでの必殺技2種類(レーザービクトリーとレーザークラッシュ)の待機音が入れ替わっているという点や待機音声のぶつ切り、レーザーブーストフォームの銃撃必殺名の読み上げが間違っているなど、劇中と異なる部分も存在していた。
そして2024年1月13日、バンダイがこれらを不具合と認め、交換品対応の実施を決定。交換されるのは音声ユニットを搭載した本体部のみ(ライズカードリッジやレイズライザーカードには問題がなかったため)。異例の対応となったが、不完全な現品が交換されることに安堵するファンも多かった(同時期に発送されたCSMファイズドライバーVer.2の場合は不具合と思われる部分が仕様で通されたために不安視していたファンが非常に多かった)。
修正対応品は同年7月末に発送。前述した問題点は一通り改修され、発売から1年経ってようやく完成品が行き届いた形となった。
余談
- ルパンガンナー以来8年ぶりの銃のみの変身アイテムとして登場した(TV本編に限定するとディエンドライバー以来13年ぶり)。
- 「カードリッジ」は「カード」と「カートリッジ=Cartridge」を合わせた造語。カートリッジには「弾薬」の意味もある。
- ヴィジョンドライバーに続く第3の変身アイテムだが、あちらがプレミアムバンダイ限定で販売されているため、例年としては少し遅いが2号ベルトの枠と思われる。
- 前述の通り、レーザーレイズライザーで変身する仮面ライダーは4体中3体が人間の姿から逸脱した巨大な異形をしている(3体ともフルCGだが、仮面ライダーベロバは巨人と同じ形状をしている)。昭和から令和まで数いる仮面ライダーの中でも基本フォームが人型ではない仮面ライダーは仮面ライダーレーザーや仮面ライダー最光と非常に例が少ない。
- レーザーリアクターの形状が大型バックルのリアクターパーツに酷似しているが、デザイアドライバーとの連動を見越した構成になっており、ブーストマークⅡバックルとの連動で強化変身に用いられた。
- ちなみに、水素からエネルギーを発生させる反応炉の演出がされているのは、ドライバーと共通の設定であるため。
関連タグ
オーディエンス(仮面ライダーギーツ) サポーター(仮面ライダーギーツ)
マグナバイザー、ゼロガッシャー:牛がモチーフのサブライダーのメイン武器。マグナバイザーは銃型武器。
ドレイクゼクター(+ドレイクグリップ)、ディエンドライバー、ルパンガンナー、ネオディエンドライバー:仮面ライダーシリーズに登場した銃型変身アイテム。
レイドライザー:脚本家が同じ作品の変身ベルトで、一文字違い。こちらは怪人が使用する。
アークライダー:上記と同じ脚本家繋がりのカスタマイズ性のあるライダー。こちらは使用者の悪意に応じて、ライダーのデザインからスペックまで変化する。
レーザーレイズライザーで変身するライダー |
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仮面ライダーギーツに登場する変身アイテム一覧
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