概要
2021年3月16日、サンマーク出版より発売されたSFビジネス小説。略称は「もし徳」。
2022年4月5日、別冊ヤングチャンピオンにて2022年5月号からコミカライズ版が連載。作画は藤村緋二。サブタイトルは「絶束のアルゴナウタイ」。
2024年7月26日に映画が公開。主演は浜辺美波。主題歌は新しい学校のリーダーズの「Change」。
あらすじ
2020年。新型コロナの初期対応を誤った日本の首都官邸でクラスターが発生。あろうことか総理が感染し、死亡する。かつてないほどの混乱の極みに陥った日本政府はかねてから画策していたAIとホログラムにより偉人たちを復活させ、最強内閣をつくる計画を実行する。徳川家康を筆頭に日本の歴史に名を刻む錚々たるメンバーで構成された最強内閣は、迅速な意思決定で、日本初のロックダウン、50万円給付金、リモート万博など、大胆な政策を次々と実行していく。最初は「過去の人間に政治ができるのか」と半信半疑だった国民も、偉人たちのえげつない決断力と実行力に次第に歓喜し、酔いしれていくが―。果たして最強内閣は、日本を救えるのか!?そして、この国のリーダーに相応しいのは誰なのか!?ビジネス、歴史、政治、ミステリー、あらゆるジャンルと時代の垣根を超えた教養溢れる新感覚エンターテインメント!
登場人物
閣僚・官僚として登場した偉人のみ記載
萬斎氏は『どうする家康』で家康の師であった今川義元を演じている。
竹中氏は『秀吉』『軍師官兵衛』などで同役を演じており、作中で「心配御無用!」も披露している。
音尾氏は『どうする家康』で鳥居元忠を演じており、「自身を死に追いやった敵将に転生した」などとネタにされている。
小手氏は『どうする家康』で大久保忠世を演じている。
江口氏は『鎌倉殿の13人』で亀の前(源頼朝の愛人)を演じており、「愛人から正妻に昇格した」などとネタにされている。
作中では2024年の大河ドラマ『光る君へ』(紫式部が主人公)のパロディが登場している。
山本氏は『新選組!』をはじめ、本作を含め通算6度に渡り土方役を演じている。その他、『真田丸』では三成役を演じている。
余談
演者の殆どがNHK大河ドラマとの縁がある。上述の偉人以外では、梶原善氏(『鎌倉殿の13人』善児役、但し暗殺者の役ではない)・酒向芳氏(『どうする家康』明智光秀役、役柄的にも通ずる部分がある)などが出演している。