概要
2009年9月17日に発売されたニンテンドーDS専用ゲーム。ジャンルはトップアイドルアドベンチャー。 略称は「DS」・「876」など。
新興プロダクションの876プロを舞台に、3人のアイドルの成長と活躍を描く。
アイドルマスターシリーズでは現時点で唯一任天堂ハードで発売されたタイトル。
また765プロ以外のアイドルを描いた派生作品の中ではシリーズ第一作目。
本作から初登場のキャラクターのデザインは田宮清高が担当している。
キャッチコピーは『きらめく舞台(ステージ)に私も立ちたい!』『きっとなれる!トップアイドルアドベンチャー。 』。
主人公
ゲームシステム
本作では従来のプロデューサー視点ではなく、主人公である3人のアイドルの視点となって物語が展開する。
基本的には前作『アイドルマスターSP』と似たシステムとなっているが、本作はストーリー重視の作品となっており、オーディションやレッスンなど一部の要素は簡略化されている。
そのストーリーでは「芸能界の先輩」として765プロのアイドル達が登場したり、システム面ではストーリー分岐とマルチエンディング制が採用されている。分岐は基本的にオーディションの合否によって決まり、エンディングの内容も王道のハッピーエンドから異色なものまで多数存在する。
これらの変更により、ジャンルも育成SLGからADVへと変化した。
また本作は据置き・携帯ゲーム機で発売されたシリーズでは唯一、DLC(ダウンロードコンテンツ)を導入していない作品となっている。
楽曲
容量の問題で、本作にはプロデュース曲が10曲しか収録されていない(新曲4・旧曲6)。旧曲は、アーケードからSPまでの人気曲が選ばれている。
しかし全10曲中、上昇イメージが「ダンス」の楽曲が6曲というとんでもないことになってしまったため、本来ダンス曲であった『GO MY WAY!!』と『キラメキラリ』の上昇イメージが「ビジュアル」に変更。さらにビジュアルへの偏りを防ぐため、ビジュアル曲である『shiny smile』がボーカル曲に変更されており、従来のプレイヤーを混乱させた。
これらの変更は続編『アイドルマスター2』以降の作品は元に戻されている。
プロデュース曲
オリジナル曲
過去作の曲
AC
L4U
360
SP
CDオリジナル曲
全員
日高愛
水谷絵理
秋月涼
メディアミックス
THE IDOLM@STER DREAM SYMPHONY
本作から新曲のフルバージョンと、各キャラクターの新曲などが収録されているCD。全三弾。
01~03のジャケットイラストは、並べると1枚の絵になる。
日本コロムビアよりリリース。
THE IDOLM@STER BEST OF 765+876=!!
765プロと876プロの各アイドルのソロ曲を収録したベストアルバムCD。全三弾。
各CDに一曲ずつ765プロと876プロのアイドル達が合同して歌う新曲が収録されている。
日本コロムビアよりリリース。
コミカライズ
- アイドルマスター Splash Red for ディアリースターズ
日高愛を主人公に据えたコミカライズ。作画は坂野杏梨が務める。全3巻。
- アイドルマスター Innocent Blue for ディアリースターズ
水谷絵理を主人公に据えたコミカライズ。作画は零壱が務める。全3巻。
- アイドルマスター Neue Green for ディアリースターズ
秋月涼を主人公に据えたコミカライズ。作画は黒瀬浩介が務める。全3巻。
公式展開
『アイドルマスター』シリーズの特徴として、長年にわたって公式展開が続けられるという特徴が見られる。これはDLCやコミカライズ、CDの発売などで継続的に作品の盛り上がりを維持し、次の展開へ繋げていくための戦略のひとつである。
しかし本作の場合はニンテンドーDSというハードの特性上DLCが配信されず、CDシリーズの発売も「DREAM SYMPHONY」シリーズ一度きりのままで、コミカライズの終了と共に『DS』の公式展開はほぼストップする形となった。
これに対し制作スタッフは電撃オンラインによるアイマス10周年インタビューで、「ストーリー重視の作品として完結している」 「当時のDSスタッフがおらずマンパワー不足に陥っている」 「涼というキャラクターの特異性」などの理由から『DS』勢での展開が難しいと語っている。
その後は単独展開ではなく、『DS』のアイドルたちが他のシリーズにゲストキャラクターとして参加する形で作品が引き継がれている。
- 2011/7/27に発売されたコミカライズ版の最終巻に、録り下ろしのドラマCDが付属し、ゲーム中でCVのなかったサブキャラ達にも声優が割り当てられる。
- 2011/7開始のアニメ版『THE iDOLM@STER』にゲスト出演。
- Blu-rayディスクの同梱のG4UのVol.7に愛が、Vol.8に絵理が、Vol.9に涼が収録されている。
- 2011/10/27に発売されたPS3版『アイドルマスター2』のDLCとして登場。
- 2012/10/25に発売の『アイドルマスターシャイニーフェスタ』にライバル役として出演。
- 2014/5/15に発売された『アイドルマスターワンフォーオール』のDLCとして登場。
- 2015/1/10開始のアニメ版『アイドルマスターシンデレラガールズ』の第1話にポスターで出演。
- 2015/4/7~19にかけて『アイドルマスターミリオンライブ!』で開催されたイベント「駆けろ!アイドルバスケリーグ」にて愛・絵理・涼が共に背景に出演。
- 2015/4/27に秋月涼が『アイドルマスターSideM』に登場することを発表。
- 2015/4/30以降、涼が315プロダクションにも所属、ユニット「F-LAGS」のメンバーの一人として活動を開始。涼の雑誌(漫画)には、『DS』に関連する人々が登場することもある。
- 2016/11/19に『アイドルマスターシンデレラガールズ』とのコラボが発表された。全3弾。
- 2016/12/9~12/19にかけてシンデレラガールズとのコラボの第1弾「ディアリースターナイト」が開催。
- 2017/2/8~2/17にかけてシンデレラガールズとのコラボの第2弾「ディアリースターハート」が開催。
- 2017/4/10~4/18にかけてシンデレラガールズとのコラボの第3弾「ディアリースタークエスト」が開催。
- 2018/6/12に『アイドルマスターシンデレラガールズ』内のリフレッシュルームで愛・絵理・涼が「876プロより愛を込めて」に登場。
- 2019/3/18に『アイドルマスターシンデレラガールズ』とのコラボキャンペーンが。2019/3/22~3/30にかけてシンデレラガールズとのコラボの第4弾「ディアリースタードリーム」が開催。
※ アイマスの時系列とコンテンツの発表順とは異なるので注意。
ソーシャルゲームシリーズの原型?
このように課金要素の一切ないアイドルマスターDSだが、キャラクターデザインとキャスティングにはアイマスのソーシャルゲームシリーズの走りとも言うべき特徴が存在する。
- 伝説のアイドルが16歳で生んだ子供に引きこもりネットアイドル、男の娘と良く言えば個性的なキャラクターデザインとなっている。
- そのアイドル役のキャスティングにはアーツビジョンとその系列にこだわらず若手声優が起用され、いずれもブレイクした。
関連タグ
ディアリースターズ (トリオユニット、または『☆アイマスDS』の表記揺れとしても使われる)
主な登場人物
主人公
876プロ社長
876プロマネージャー
765プロ所属のアイドル
その他
日高舞:愛の母親
桜井夢子:涼のライバル
武田蒼一:音楽プロデューサー兼作曲家
五十嵐幸夫:石川社長の旧友
他シリーズ
アイドルマスターSP L4U アイドルマスター2 アイドルマスターシャイニーフェスタ
アイドルマスターシンデレラガールズ アイドルマスターミリオンライブ!
アイドルマスターSideM:ディアリースターズの系譜を現代まで伝え続けているシリーズ
vα-liv:アイドル候補生たちの所属プロダクション発表に伴い、ディアリースターズの公式展開が復活することとなった。