最初に
この記事にはネタバレ要素が含まれているため、閲覧の際はご注意を。
概要
ありとあらゆることが不明でありながら神秘的な超能力とオーバーテクノロジーを持つとされるS級人妻(未確認反社会人妻)が使用する上位モデルのリビドークロス(コミックス収録のリビドークロス図鑑では、リビドークロスの究極系とされている)。
B級人妻(変態人妻自助の会)が所持する通常のリビドークロス、A級人妻(バニシング排斥婦人会)が所持するプレミアムリビドークロスは各クロスごとにアタッシュケースのデザインが異なっており、淫紋のようなシンボルが印されていたが、こちらはギリシャ文字のオメガ(Ω)によく似たシンボルが印された漆黒のアタッシュケースで統一されており、首元には黒い「共振石」が取り付けられている。加えて、プレミアムリビドークロス同様、アタッシュケースを開ければすぐに装備可能な仕様になっている。
クロスのそれぞれの名前は「カオス」、「ヒュプノス」、「プルート」、「ヘーラー」などといったギリシャ神話の神々とそこから派生したローマの神に由来していると思われる(そもそも“オメガ”もギリシャ文字が由来)。
作中に登場したオメガリビドークロス
Hypnos(催眠魔)
装着者 | ハイバラ |
---|---|
レアリティ | S |
属性 | 干渉タイプ |
攻撃力 | ☆☆☆ |
防御力 | ☆☆☆ |
スピード | ☆☆☆☆☆ |
射程 | ☆☆☆☆☆ |
拘束力 | ☆☆☆☆☆ |
催眠特化型のオメガリビドークロス。別名「催眠兵器」。
警官の帽子に邪眼が付いたマント、全身タイツというクロス。
人妻ではないはずの彼女がなぜ所持しているかは不明。
リビドークロスにしては、ショウダが所持するプレミアムリビドークロス「ジャスティス」と同様に珍しく露出度が非常に低いが、全身タイツでボディーラインがくっきりと浮き出ている。
最先端のオブトジェネティクス技術により邪眼から放たれる光線で浴びた者の脳細胞に直接干渉し、記憶の書き換えや消去、半永久的に解けない催眠をかけることもできる。リビドークロス図鑑には光速かつ広範囲に拡散する上に目をつぶっても脳に干渉すると書かれており「出会えば負け」とまで言われている。
Pluto(暗殺魔)
装着者 | シラカゲ |
---|---|
レアリティ | S |
属性 | 変化タイプ |
攻撃力 | ☆☆☆☆ |
防御力 | ☆☆☆☆ |
スピード | ☆☆☆☆ |
射程 | ☆☆☆☆ |
拘束力 | ☆☆☆☆ |
透明特化型のオメガリビドークロス。別名「不可視兵器」。
全裸に布が巻き付いただけという、アイゼンが所持するプレミアムリビドークロス「グレート・マザー」を超える露出度の高いクロス。その正体は強力な光学迷彩能力を持った、所有者の意のままに動き・形を変える液体金属。
普段着用している雨合羽はこれが変形していたもので、透明になる効果の他にも、この布を触手のように操り相手を攻撃することができる。ナイフのようなスライサー形態、バリアを張るシールド形態、拘束具のチェイン形態、そして戦闘服のアサシン形態に変形する。
必殺技はくノ一のような姿に変身し、流体金属で分身を作り出して相手に奇襲を仕掛ける「人妻分身」。当然ながら透明化能力との併用も可能。
意のままに形を変える不可視の凶器というだけでも脅威な上に、元が金属なだけあってPluto自体が相応に重さと硬さを持っている。兵器を名乗るだけあって、単純な殺傷力はこれまで登場したリビドークロスの中でも段違いに高い。
しかし欠点とも言うべきか、装着者の“意のままに”変形するためか、ハセガワの言葉にシラカゲが動揺した際、アサシン形態を維持しきれてないような描写がある。
また、第8話でシラカゲが首から下げていた共振石から、普段着用している雨合羽自体がリビドークロスであることは既に仄めかされており、彼女が表の姿ではA級人妻(バニシング排斥婦人会)の一人だったこともあり、それまではプレミアムリビドークロスと思われていたが、第30話でオメガリビドークロスと正式に判明した際に黒い共振石と化していた。
なおその戦闘スタイルと暗殺特化というワードから、シラカゲは一部の読者から汚い金色の闇と言われてしまう。
Hera(共振魔)
装着者 | ネザコ |
---|---|
レアリティ | S |
属性 | 放出タイプ |
攻撃力 | ☆ |
防御力 | ☆ |
スピード | ☆ |
射程 | ☆ |
拘束力 | ☆ |
量産特化型のオメガリビドークロス。別名「共振石量産兵器」。
黒い大幣のような杖を所持し、肩と背中、腹部が露出した巫女のようなクロス。
ライコウの夫「ダンナ-11OT」に蓄積されたデータを自身の肉体を媒体とすることで共振石を生み出すことができる。
その能力の都合上、前掛けで隠れてはいるが女性器は完全に丸出しであり、共振石生成シーンで掲載時のアオリには「産道直送」と書かれていた。
また第39話において描かれたリビドークロスの生成方法は、ネザコが本来膨大な人員と時間が必要とされる共振石を産み落とし、更に高性能3Dプリンターで石に合う性能のクロスを瞬時に生成するというもの。
ただし「共振石量産兵器」の名を冠する通り、戦闘用ではないためか、これまでのクロスと比べるとスペックは全て☆1になっている。
Pandemonium(調教魔/粘着魔→合成人妻)
これまでは1人につき1種類だったクロスが2人で同じ名前、否。2人で1つのクロスという特殊な例。
両者色違いのニーハイブーツとアームカバー以外はフォークを模すようにクロスが両乳首(及び谷間)と股間部を覆うのみで露出は非常に激しい。
その肩書と「二人で一人のS級人妻!」の宣言通り、キリタニは左肩、ヌマジリは右肩から悪魔のような翼を、キリタニのみ尻尾を生やしており両者共に頭から生えた角を合わせ比翼の鳥ならぬ比翼の悪魔のような様相をしている。アームカバーもキリタニは右腕のみヌマジリは左腕のみで、ニーハイブーツと共にそれぞれ黒と白である。
主な攻撃方法はヌマジリが黒いマスクを外して発するエンドレス・ネチネチによる不快な粘着で相手の動きを封じ、
その間にキリタニが背中から抜いたバニシングブレードに電線から電気を溜め、それを相手に叩きつけるバニシング・ブレイク。
なお、キリタニが尻を破壊されているためか、常にヌマジリが足となってキリタニを支えるようにして行動をしていた。
ちなみに「Pandemonium」自体はギリシャ語で「全ての悪魔」と言った意味になるが、他のオメガリビドークロスのようにギリシャ神話に関連した言葉ではなく、英国の叙事詩『失楽園』に登場する地獄の都を指すと思われる。
日本語では「伏魔殿」とも訳され、初めて婦人会を見たヨシダはその恐ろしい光景をこのように評していた。
Chaos(混沌魔)
装着者 | カタギリ |
---|---|
レアリティ | S |
属性 | 強化、放出タイプ |
攻撃力 | ? |
防御力 | ? |
スピード | ? |
射程 | ? |
拘束力 | ? |
強化・放出型のオメガリビドークロス。
防御力の高い「カオスアーマー」、伸縮自在の物干し竿型の槍「カオスモノホシ」、お風呂の栓型の拘束武器「カオスチェーン」、キャストオフ可能の「カオスパンツ」、更にはボルタッククロー、ボルタックアーム、ボルタックレッグといった各種ボルタックが装備されているクロス。
リビドークロス開発者の技師であるS級人妻・ライコウが「最高傑作」と評する程の戦闘力を秘めており、キリタニとヌマジリが代理管理人となった際にバニシング排斥婦人会の新たなメンバー「カオス・ヒトヅマ」となり、住人たちを恐怖に陥れ、団地に混沌を招く存在となった。
必殺技はカオスチェーンで拘束した夫で相手を攻撃する「ダメ夫フレイル」とカオス・モノホシで相手のケツを掘る「カオス・グングニル」。
カオス・コントローラーにあるスイッチを押しカオスレベルを上げる事でさらなる能力が発動する模様。
第26話で、ハセガワから夫の不倫の事実を知らされたカタギリがその絶望のあまりに精神崩壊を起こし、そこへ付けこむかのように彼女からオメガリビドークロスを与えられた。
余談
- 「ヒュプノス(HYPNOS)」と「カオス(CHAOS)」は共にギリシャ神話が由来だが、シラカゲの所有する「プルート(PLUTO)」はローマ神話が由来の名前である(ギリシャ神話でプルートに相当するのは「ハーデス(HADES)」)。コレ以前にもB+級のサカクラに与えられた通常のリビドークロス「バッカス(BACCHUS)」はローマ神話が由来となっているが、この違いになにか意味はあるのだろうか?
- ちなみに、ギリシャ神話でバッカスに相当するのは「ディオニュソス(DIONYSUS)」である。
- S級人妻=未確認反社会人妻の名前の通り、
- ヒュプノスは「記憶の消去」
- カオスは「顔を完全に隠すマスク」
- プルートは「光学迷彩」
- と、何らかの形で装着者の正体を認識させない機能を有している。
関連タグ
神聖衣…最上級の装備繋がり。