カクタス(甲虫王者ムシキング)
かくたす
わが名は「カクタス」。
森の新たなる支配者。
きさまたちの力は見せてもらった。
これからは、楽しくなりそうだ。
この古い森は、すぐに滅ぼしてやる。
わがしもべとともに。
今賀俊が手掛けた甲虫王者ムシキングの漫画版・「森の救世主」に登場する悪役。名前はサボテンの英名である「カクタス」からだろう。
原作やアニメにおけるアダーに相当するキャラクターだが、こちらの方がやっていることはえげつなかったりする(後述)。
身体から触手を生やし、青いローブを纏ったような姿をしているが性別は不明。神出鬼没外国のムシを使い侵略行為を進めている。
キング達が住んでいる森を支配することが目的で、それを成し遂げるためにはどんな残虐な手段でも厭わない冷酷な性格をしている。
体を潰されても瞬時に新たな肉体が現れ、自らを不死身と称する。また植物の成長を操ることができ、劇中では瞬時にジャングルや食虫植物の森を形成させた。
初期はタンゴの使うアンバーの力に押されていたが、コガシラクワガタを操りアンバーの欠片を切り取りダークアンバーを錬成し、自身もわざをムシに使わせられるようになる。
アトラスオオカブト(ギャルソン)
ジャングルにてタンゴとキングは巨大なサボテンを発見。
不死身と称していたのは安全圏から指示を出し、根を自分達の前に表していたとタンゴに突き止められる。
ネプチューンオオカブトを召喚し二人を止めようとするが失敗。
キングにサボテンに向けてネプチューンを投げられ破壊され、自身も枯れて消滅した。
…と思われたが…
バカめ…。
このサボテンはわたしの一部にすぎぬ…
ジャングルの成長を早める役目をしていたのだ…
それがなくなったいま、このジャングルはくちはてる…
わが森と運命をともにするがよい!!
実はサボテンはカクタスの一部に過ぎず、真の本体は森のどこかに隠されているのであった。
崩壊するジャングルから脱出した二人は彼の本体を見つけ出し、完全に倒すことを決意する。
因みにこのサボテンは後にバトルプランツのニードルの本体であることが本人から明かされる。
なぜだ!!これがおまえたち人間が望んだことではないのか…。
人間め…。
わたしはだまって殺されはしないぞ!!
その正体は人間の遺伝子操作によって作られた『知能を持つ植物』、ブレインプラント。
作物の成長をコントロールさせ食料問題や地球温暖化を解決させることが期待されていたが制御不能の失敗作と見倣され廃棄される。
だが同じ研究所にいたヴィータにより救出され自然界へ。
自らを勝手な理由で生み出しそして捨てた人間を恨み続けた結果、その考えは全生物を支配するという目的に行き着く。
同じ境遇のムシ達に居場所を作ると騙して食い物にして、侵略行為を手伝わせていた。
- 戦力にならない虫は『食卓』行きにし自らの体の一部であるハエトリグサにより、物理的に食い物にされた。
そのことが少しずつ露呈していき幹部のバトルプランツやアルマ、フラッグといったムシ達はどんどん彼を離れていくことになる。
最終局面では本体が木霊の内部に寄生していることが判明。木霊を食い尽くした彼は自らの種子を世界中に拡散しようとする。アルマやフラッグ等彼の本性に気づき裏切るムシが出てくるなか、戦死したムシ達の遺体を継ぎ接ぎした不死身にして「今作に登場する唯一の架空の虫」デスビートルを召喚し最後の悪あがきを行うがタンゴとキング、ムシ達、そして木霊の遺志により本体と種を破壊されて消滅、彼の作戦は失敗に終わった。
関連タグ
ツブカンテ ドクター・ギバ:同じような経歴を持つ者同士、後者は性格も似ている。
10サイのロボゴーグ:仲間に対する冷酷な仕打ちを平気で行う性格だが、そうなった経緯が人間の身勝手な扱いを受けた事から人間を支配しようとするなどの共通点も多い。ただし彼は人工生命体であるカクタスとは違い元人間。