概要
同シリーズの象徴ともいえる、最古参の常連悪魔の一角。
リマスター版『真・女神転生Ⅲ』発売に際して行われた「真3HDベストオブ悪魔」にて7位にランクインした。
ばらつきはあるものの「魔獣」の中では最強クラスで、初期の作品では「最序盤で仲魔にできる強力な悪魔」という強烈な立ち位置であったりとシリーズを通して割と優遇されている。
火炎系や物理系のスキルを覚える傾向にあるが、『ラストバイブル』シリーズではジオ系やブフ系を習得する。
『女神転生シリーズ』のケルベロスと言えば最初期からある1つ頭版が良く知られているが、攻撃の瞬間を描いたという『デビルサマナー ソウルハッカーズ』版では頭が3つ存在する。なお、『ペルソナシリーズ』や、3DCG化以降の作品では、攻撃モーションで頭が3つに変形する様子が見られるようになってきている。
作品によっては喋る事ができ、一人称がオレサマなカタコトキャラクターが定着しているが、『真・女神転生』では一人称は「わたし」で流暢に会話できる(この他にも『if...』などのように流暢に人語を話す作品が存在する)。
作品内でのケルベロス
女神転生
「魔獣」に属する悪魔。
原作小説にて主人公(中島朱実)に召喚された事に始まり、特に初期の作品群に措いて、サブキャラクターとして重要な役割を与えられている。(小説・OVA版デザインは北爪宏幸)
デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ
1作目を踏襲した青い獣であるが、ドット絵も含め雰囲気は大きく変わった。(デザインは今作より金子一馬が担当)
真・女神転生
青い鬣のライオンの様な獣の姿をした姿で登場。
リメイク版では伝承とは異なり原作由来の頭がひとつしかないドラゴンの尾を持つ白いライオンのようなデザインが特徴的。(デザインは引き続き金子一馬)。なお、このデザインを基に起こされたCGモデルは聖獣キマイラと造形のベースを同じくしている。
1作目では主人公(ザ・ヒーロー)の愛犬パスカルがいろいろあってこの姿に。
ちなみにGBA版でパスカルはナカジマなる人物から貰った犬らしい。まさか中島朱実…?
主人公とはぐれた後はエキドナに従えられていた。
メガCD版では魔獣パスカル名義で仲魔になる。さらに再合流時には強化された状態で仲魔に復帰することとなる。
真・女神転生Ⅱ
ヴァルハラ・エリアのマダムに従う悪魔で、主人公(アレフ)と協力関係になる。GBA版によると元々はザ・ヒーローの仲魔であったらしく主を失った後はマダムと共に行動をとるようになったらしい。
真・女神転生デビルサマナー
「真1」と同じデザインの悪魔として登場。
ノベル版では葛葉キョウジの契約した仲魔として登場。
真・女神転生デビルチルドレン
黒の書で主人公甲斐刹那のパートナー「クール」として登場。成長しても頭は1つのままである。(首輪に首を模した装飾が増える)
真・女神転生Ⅲ
特別なイベントがあるわけではないがケルベロスとオルトロスの間で特殊会話が発生する。
オルトロスから何故首が一つしかないかと問われるものというもの。ソウルハッカーズなどでは三つの首を持つが真Ⅲでは首を一つしか持たないため話をごまかしてしまう。
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー
トライブ「ハウンズ」のリーダー・ルーパの変身悪魔。鮫がモチーフに加えられた3つ頭の犬で、『真・女神転生IMAGINE』でも同様の姿で登場している。
ペルソナシリーズ
基本的には『女神転生シリーズ』の姿で登場。アルカナは作品によって変わる。
『女神異聞録ペルソナ』
雪の女王編のタナトスの塔で戦闘不能になり、ペナルティでペルソナを奪われた先である死の国の門を原典通り守っている。
本作でのアルカナ『Fortune』は「女神異聞録」時点では魔獣の悪魔が所属している。
『2』でも同じアルカナに属しているが、他が幸運も司る伝令神、時間神、神々に仇なすと予言された魔獣、運命の三女神とまさに「運命」を象徴する悪魔が多いため、かなり浮いたチョイスとなっている。
ペルソナ3
ペルソナ使いの犬であるコロマルのペルソナとして登場。足がトライデントになった3つ頭の犬。(デザインは副島成記)
火炎系と闇系が得意で「火炎ハイブースタ」を習得しているが、無印では直接命令ができないせいでAIがムド系を連打するという残念なペルソナとなっている。
おまけに弱点は光系なので冥府の番犬なのに即死スキルに弱いという矛盾を抱えている。地下世界の住人なので光が弱点という設定自体はおかしい事ではないが…。
『P3P』以降の作品では直接命令する事が出来るようになり、『P3R』では『PQ2』同様にエイハ系も使えるようになったおかげで往年の残念っぷりは見事に払拭された。
なお、恒常メンバーではあるものの、途中で離脱するカストール同様に進化はしない。
進化しない理由については作中では明かされていないが、『PQ』にて理由が語られた。
『PQ』では専用スキルとして自ターンに攻撃した相手に味方が与えるダメージが倍増する「地獄の先導者」を習得した。
こちらでのアルカナは「剛毅」。
「力強さ」の他にも「忍耐」を表すアルカナである為、地獄の番犬には相応しいアルカナだと言える。
ペルソナ4
従来作のデザインで登場。アルカナは「法王」(正位置は秩序に関する意味を持つ)。
習得スキルは火炎属性と物理属性中心に変更。弱点は氷結属性となり、火炎属性を反射する。
「火炎ハイブースタ」は据え置きであり、素早さの心得でスピードを上げつつ高火力の火炎属性や物理属性の特大ダメージを与える「ギガンフィスト」で上から殴る戦術が得意。
ペルソナ5
アルカナは「戦車」(逆位置は「好戦的」などの攻撃的な意味合いが多い)。
シャドウとしての名前はそのまんま「冥府の番犬」であり、火炎反射が吸収に変更され、核熱属性に耐性が付いた。
高い攻撃性能はそのままに、「ハイパーカウンタ」や「不屈の闘志」などの耐久系スキルが増やされている。
アニメ版ではTVSP「Dark Sun…」にて登場。
DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION
峰津院大和の相棒として登場(CV:森嶋秀太)。ゲーム版でも登場する。
D×2真・女神転生リベレーション
星4悪魔として登場。得意魔法はもちろんアギダイン。
固有スキルとしてランダムに3回敵にクリティカル30%の物理攻撃を浴びせる『地獄の獰爪』を有している。
なお、これとは別に『ソウルハッカーズ』版も異世界のケルベロスとして登場。レアリティは本家よりも高い星5で、3回単体火炎攻撃を浴びせる「ヘルブレイズ」、物理貫通を得るだけでなく、敵のスキルによってプレスターンが減らされると、プレスターンを1つ増やした上で自身をチャージ状態に変化させる「地獄の番犬」という無茶苦茶な効果の2大固有スキルを有するアタッカーである。
そしてパスカルも魔獣ロストネーム名義で参戦。硬い・早い・打たれ強いの三拍子整った能力値、HP依存の防壁貫通火炎攻撃で命中するとプレスターンを1つ増やす「フェイタルバーン」、火炎貫通・魔封・魅了無効、クリティカル率100%増加、最大HPが50%増加、戦闘開始時自身に防壁付与とてんこ盛りバフ効果に加え、自身の行動順でチャージ・高揚・全体攻撃力UPが発動する「蒼き魔犬」、そして敵の攻撃力を半減する新要素「威嚇の霊鎖」(蒼き魔犬で開始時カウント+1、フェイタルバーンが命中すると+1)という、真・女神転生のラスボスだったアスラおうやミカエルも顔面蒼白になって逃げ出すであろう最強の魔獣となって帰って来た。
真・女神転生Ⅴ
本作でも続投。キマイラやヒュドラ、オルトロスといった原典における兄弟たちも登場しており、比較的仲は良いようだ。
オルトロスに頭の数が少ないことを突っ込まれてハートを磨けと誤魔化すなどコミカルな掛け合いが多い。