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サリー(防振り)

さりー

サリー(防振り)とは、『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』の登場キャラクター。白峯理沙のプレイヤーキャラクターの名前である。
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「仕方ない…面倒だけど…私が殺るか」


概要編集

CV:野口瑠璃子


本名は白峯理沙(しろみね りさ)。メイプルことの親友で、腕の立つゲーマー。楓に『NewWorld Online』を勧めるが、自身は学業不振のせいでしばらく勉強に専念したため、遅れてゲームを始める。プレイヤー名は自分の名前を逆読みにしたもの。

楓には様々なゲームを押し付け、もとい紹介してきたらしく、規格外の大盾使いとして予想外のエンジョイぶりを見せる楓と組むにあたって、機動性を重視した短剣使いをベースに回避盾となる道を選ぶ。観察眼が鋭く、本気を出せば常人離れした集中力と機敏さを見せる。相対した者曰く「(攻撃を避けるのではなく)攻撃が避けていく」。

作中での二つ名は無いが、読者や視聴者からは第二回イベントで彼女が行った三桁にのぼるPKから【六日目の悪夢】の二つ名が贈られている。勿論圧倒的な回避力は噂として広く知れ渡っている。

集中力の持続力も途徹もなく、12時間ほぼぶっ続けでオーブ奪取並びにマッピングに奔走して限界まで疲労した所を集う聖剣クラスのプレイヤー100人がかりで攻め込んで漸く当てられ得る(その行程で30人程犠牲を出している)レベルである。


親友と『NWO』を楽しめることを素直に喜んでおり、メイプルが培った人間関係を尊重して判断を委ねることもある。

一方でその彼女が階層を跨ぐ度にどんどん珍妙なスキルを身に付けては強くなり、超難度クエストを「弱体化なしで」「真正面から」クリアする姿を見て、一人のゲーマーとしては内心焦りを感じてもいる。


お化けの類が常軌を逸して苦手であり、過去にはお化け屋敷で腰を抜かして歩けなくなり、泣きながら係員に連れ出された経験を持つ。この時彼女は中学生である。

高校生になった今もまるで克服できておらず、それがテーマの6層では完全に戦力外になった。

怯えサリー


プレイスタイル編集

速度重視の回避盾。メイプルの耐久盾スタイルに触発されて「無傷で勝つコンビ」を目指したもので、効率や定石を踏まえて極振りはしていない。集中を高めることで能力を最大限に発揮する、プレイヤー・理沙としての強さも持ち味としており、愛用するユニークシリーズの装備も独力でダンジョンを攻略して入手したもの(ユニークシリーズ自体初見かつソロでの攻略が必要なのだが)。

基本戦術はヒット&アウェイ。ゲーマーとしての経験値に裏打ちされた戦術眼を持ち、STRに振らない分を武器攻撃力と攻撃魔法で補い、立ち回りの巧さと手数の多さで削っていく、やや偏っているものの常識的・正統派な戦闘スタイル。メイプルとのシナジーも考慮しており、最適連携時の強さは運営が頭を抱えるレベル。

尚、ゲーマーとしてのプライドか、強くなる近道を知っても人のプレイスタイルを真似するつもりはない。例えば範囲カバーを活用すれば安全にモンスターのスキルやチートスキル「悪食」も習得できると思われるにもかかわらず、それを実行していない。已む無く捕食で止めを刺した際もメイプルに後ろめたさを感じている。


尚、PCとしてのサリーのスペックとしては、「被弾=死(HPやVITは最低値)」「所持スキルの大半が基礎的なものまたは高度なプレイヤースキルを要求されるもの」「雑に強いスキルが『超加速』程度」とメイプルとは別のベクトルでかなりピーキーであり、理沙以外がこのPCを操作しても碌に使えないものに仕上がっている。

このピーキーさは零戦に通じるものがある。


ユニーク装備やレアスキルの関係上水属性氷属性のスキルをよく使用するが、実装されている属性スキルは火や土も含め一通り使用可能。

強力なスキルを習得する度に空中の機動力が増しており、この点に関してはテイムモンスターで更に地上戦に特化させたドレッドと対照的になっている。


プレイスキルには自信があるものの危険な橋は極力渡らない主義で、ギルド対抗戦以外では安牌を取ることを優先している他ピンチも幸運により切り抜けているためメイプルと共に一度も死亡していない。どころか何だかんだダメージ自体はよく受けているメイプルとは異なり一度たりともHPが減少していない。

『NWO』はトッププレイヤーの死に戻りが日常茶飯事なバランスに設定されている。最上位プレイヤーのペインやドレッドもダメージを受ける描写があり、また彼らがいずれもダメージを受けていない限り習得できないスキルを所有していることや「メイプルと比べれば何だって普通」と息巻いていた運営からも「もしかするとメイプルよりもヤバイ」とすら言われていることを考えると、ことプレイヤースキルにおいては全プレイヤー中でサリーを上回る者は存在しないと思われる。

超一流のプレイヤースキルに加え倍のレベル差まで持っているペイン、しかも集う聖剣の面々が全力でバフをかけた状態のそれを相手にしてすら、一対一なら優位に戦えるとまで言われるほどである。地の文に。

さらにはスキルが何もないと仮定したとしても怪物とまで断言されている。地の文に。


なお、ダメージこそ受けていないものの、メイプルの身捧ぐ慈愛ありきで意図的に被弾したり、回避し損ねたもののダメージはスキルで無効化されたことならば一応経験している。


装備編集

水中に潜む巨大魚を単独で撃破して手に入れたユニークシリーズ。水面のマフラー、大海のコート、大海のレギンスといった、白と青を基調とした装備に、別途で見繕った黒っぽいサイハイブーツを合わせている。得物は一対の短剣である、深海のダガーと水底のダガー。

一定の範囲内の敵に対して移動能力を低下させるスキルなどが付与されている。

ちなみに、体格やコート、マフラーのせいでなかなか気付かれないが、前後ともハイカットのボディスーツ状のインナーの上からホットパンツを履いた格好のため、脇腹から腰回りに掛けてのサイドが丸見えというなかなかにセクシーな服装。


他の破壊不可のユニーク装備と異なり5種類のうちマフラーとコートにしか固有スキルが付与されていない。

作者のノリと言われると仕方がないが、あえて考察するならメイプルのユニーク装備が大暴れした故に装備の仕様が変わったばかりで且つ一層相応の性能で、更に高AGI以外に目立ったビルドがないため装備に反映されなかったと考えられる。

ユニークシリーズの破壊成長を破壊不可に運営が自重した時期にゲームを始めた事で終盤まで通用する装備でなくなったのが不運といえる。

2つの固有スキルは使い方で大化けするタイプのものなのでハズレというわけでもないが、5層、6層、7層と階層が上がる度にボスやモンスターが堅くなり攻撃力不足に悩まされ始めている。


だが続く8層で新たなユニークシリーズを入手。

虚構のコート、無形の刃、非実体現出装置、現の衣といった灰色を基調とした装備で所々が光となって黄色いポリゴンを発生させているのが共通の特徴。すべての装備に固有スキルが付与されており、武器の種別、装備やスキルの名称と見た目を変更できるようになり、さらには一定時間内に使われたスキル、魔法による攻撃を実質コピーできるようになった。(実際はスキルや魔法の見た目だけをコピーするスキルとダメージを与えられない攻撃でダメージを与えることができるようになるスキルの合わせ技)

このため攻撃力不足が解消されただけでなく、PVPで特に力を発揮する変幻自在の戦闘スタイルを獲得することとなった。

なお装備の外見は上記のスキルで以前のものと同じ外見に変更している他、以前の装備も一部使用している。


おんぶシステム編集

速度を捨て去ったメイプルの移動能力を補う方法を指した、一部読者による通称。

通称は恐らくがんばれゴエモンが元ネタと思われる。

  1. 装備を初期状態にして軽量化したメイプルがサリーに背負われることで通常移動速度を補う方法。
  2. 仲間の傍へ瞬間移動して攻撃から庇うメイプルのスキル「カバームーブ」を疑似瞬間移動として使うもの。メイプルの致命的な鈍足をサリーの機動力で補うため、戦術をしっかり立てればメイプルは機動要塞と化す。

模倣編集

ベテランゲーマーである理沙の真骨頂。

経験値・観察眼・集中力の全てをつぎ込み、習得していないスキルの動作を模倣し再現する、あるいは存在しないスキルを捏造して相手を欺く。勿論、スキルの効果は出ないので通常プレイでは役に立たない。これが役立つのは対人プレイに於いてで、敵対者へのブラフやギルドメンバーのプレイヤースキル特訓で使われる。

作中では『流水』(敵の攻撃を一定時間弾き返す)、『攻撃誘導』(敵の攻撃を任意の方向へ逸らす)というスキルを使ったように見せかけ、フレデリカを欺いている(実際は派手な動きで双剣を振り回したり、引きつけて回避しただけ)。

この存在しないスキルは運営が「実際にスキルとして採用してもいいかな」と思わせるほどだった。

これとは別にドレッドの「恐怖センサー」を模倣する練習としてマルクストラップを発動させてから避けるという人間離れした神業も披露してみせた。


装備・内包スキル編集

水面のマフラー【AGI+】【MP+10】【破壊不可】【蜃気楼】

蜃気楼

発動時、相手の視覚情報での座標と本当の座標とにズレを

生じさせることが出来る。

対象は使用者以外全員。使用可能回数は一日十回。交換時間は五秒。

また、【蜃気楼】で作り出したズレた映像に何らかの攻撃が加えられた際、【蜃気楼】は効果を失う。


大海のコート【AGI+30】【MP+15】【破壊不可】【大海】

大海

モンスター、プレイヤーが触れた場合AGIを20%減らす水を、使用者を中心として円状に地面に薄く広げる。空中では使用出来ない。範囲は半径十メートルで固定。使用者のみがその対象から外れる。

使用可能回数は一日三回。持続時間は十秒。


大海の衣【AGI+20】【MP+10】【破壊不可】


深海のダガー【STR+20】【DEX+10】【破壊不可】


水底のダガー【INT+20】【DEX+10】【破壊不可】


二つ目のユニークシリーズ

虚構のコート【AGI+30】【DEX+25】【破壊不能】【偽装】

偽装

スキル、魔法及び装備の名称、見た目を変更できる。

実際の効果、能力は元のまま変化しない。


無形の刃【STR+50】【AGI+20】【破壊不能】【変幻自在】

変幻自在

武器の種別を自由に変えられる。武器の扱いは短剣のままであり、使用可能なスキルもそれに準ずる。


非実体現出装置【DEX+20】【INT+30】【MP+50】【破壊不能】【ホログラム】

ホログラム

一定時間内に使用されたスキル、魔法と全く同じものを発動することができる。ただし、エフェクトが発生する以上の効果はない。


現の衣【AGI+40】【STR+30】【DEX+20】【破壊不能】【虚実反転】

虚実反転

【ホログラム】等、ダメージを与えない、指定されたスキル一つを選択する。それによって生成されたものが、ダメージを与えるようになるが、かわりにそうでない攻撃でダメージを与えられなくなる。

効果時間十五秒。三十分後再使用可能。


アニメ版にて。編集

プレイスタイルの関係上仕方がないのだが、メイプル以上にアニメ化の恩恵を受けている

ボス戦では巨大な敵を相手にとにかく動き回って手数で攻め、対人戦では視聴者から蒼いモビルスーツに喩えられる程の人外機動で殲滅鏖殺せしめる。その戦いぶりは一見の価値ありである。

また、原作では(ゲーム上なので当然と言えば当然だが)誰に対してもタメ口で会話していたが、アニメ版では初対面の相手や他ギルドのメンバーに対して敬語で応対するよう台詞が変更された為、書籍版とは若干印象が異なる場面がある(礼儀正しく見えるため好印象に感じた視聴者がいる一方、仲間以外には他人行儀になったとも受け取れる)。


関連タグ編集

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

メイプル 

楓の木

タンク 当たらなければどうということはない オワタ式

Blu-ray&DVD告知CMで、メイプルからどういうわけかサリーと間違われた。


ドレッド(防振り)集う聖剣の一員でサリーと似たプレイスタイルのプレイヤー。ビルド自体はサリーよりはだいぶマイルドである。

フレデリカ(防振り)…集う聖剣の一員でサリーをライバル視しているプレイヤー。


他作品の共通点があるキャラクター編集

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