概要
多面体の一種であり、正多角形のみで構成されている凸多面体の内、正多面体、半正多面体、アルキメデスの角柱、アルキメデスの反角柱を除いたもの。
92種が存在し、ザルガラーの多面体とも呼ばれる。
構成面としては結局、正三角形、正方形、正五角形、正六角形、正八角形、正十角形の6種のみが現れる。
1966年にノーマン・ジョンソンによって網羅されたとされる。
92種それぞれには固有の番号が定められており、「J」の右下に小さく番号を添えた記号を用いて表現される。
斜方立方八面体(半正多面体の一種)の亜種的なものとして知られるミラーの立体もこれに属しており、No.37が当てられている。
正多面体以外のデルタ多面体もこれに属している。
各々名前も付いているものの、ジョンソンの立体としてのそれを示しているのか否かは曖昧な部分がある。
例えば、ジョンソンの立体のNo.1は単に正四角錐と呼ばれるが、正四角錐は通常、側面が正三角形である必要は無い。
「正多角形のみで構成されている凸多面体」の呼び名としては、「整凸面多面体」と「整凸多面体」が見当たるが、「整」も「凸面」も多面体の命名において類の見られない表現であり、その辺についての詳細は不明。
英語はregular-faced convex polyhedronとされ、これは「正な面をした凸多面体」といった意味合いとなっている。
整凸多面体については「座標の値が整数である凸多面体」という意味でも用いられており、こちらはintegral convex polyhedronの訳となっている。