概要
正式名は『テイルズ オブ ザ ワールド タクティクスユニオン』。
2013年1月10日からAndroid版が、続いて4月からiOS版が配信開始された。
ジャンルはシミュレーションRPG。略称は「TOWTU」。
同じテイルズオブのアプリである「リンク」や「アスタリア」とは異なり、アプリそのものが有料であるため注意。
※値段は各ストアで確認することを推奨。
後に移植+新要素追加版である「レーヴユナイティア」の発売が決定した。
その影響か、2014年12月下旬~月末以降でアプリの購入が、2015年1月下旬~2月中旬以降でサービスが終了することが決まった。
システム
本作ではいつものリニアモーションバトルシステムではなくシミュレーションゲーム用の戦闘になっており、ターン制で戦闘が進む。
各ユニットの性質や射程距離、キャラクターの行動順バーで作戦を決めて進めていく必要がある。
戦闘システム
- 行動順
自分のターン時の行動は、行動バーに記しているキャラクターからアクションを起こすことになる。
この行動順の基準は各キャラのステータスであり、ステータスが高いキャラから優先して行動が出来る。
- 射程
本作ではキャラクターの技に射程距離があり、射程による攻撃範囲の違いがカギを握る。
(例)
・ジュディス(槍使い)→自分から2マス分を貫通攻撃できる。
・ナタリア(弓使い)→自分の範囲には攻撃できないが、遠くの敵には攻撃できる。
ストーリー
本作の舞台は数多の世界の住民の夢が集まって形作る世界『レーヴァリア』。
そんなレーヴァリアをルフレスのテルンとナハトを中心にテイルズオブキャラたちが世界の脅威であるヴールから世界を救う物語になっている。
プロローグ
始まりは定かではないが、夢見るものがいる限り存続し、夢見るものがいなくなれば消滅する、数多の世界の住民の夢が集まってできる夢の世界「レーヴァリア」。
そこに住む「ルフレス族」は、人々の見る悪夢や心の暗い澱みの化身「ヴール」を浄化することによって、世界のバランスを保っていた。
しかし、最近になってそれまで形のなかったヴールが魔物の姿として実体化するようになってしまった。実体化したヴールに対抗できるのは、「夢守」と呼ばれる、力あるルフレス族のみ。
だがある日、その夢守たちも一斉に姿を消してしまう。
残されたまだ力を持たない幼いルフレスたちは、「目覚めの世界」と呼ばれる場所から、ヴールに対抗できる力ある者達を召喚しようと試みる。しかし、儀式は失敗。召喚された「テイルズオブ」キャラクターはレーヴァリア各地へ散り散りになったうえで、名前・一般常識・戦い方(術技を除く)以外、一切の記憶も失ってしまった。
そしてレーヴァリアに召喚された「テイルズオブ」キャラクター達は、それぞれの記憶を失いながらも、けして忘れえぬそれぞれの信念を胸に、レーヴァリアの、ひいてはすべての世界の危機に立ち向かっていく。
用語
- レーヴァリア
あらゆる「テイルズオブ」の世界(レーヴァリアでは「目覚めの世界」と呼ばれる)に暮らす人々の集合無意識が具現化した夢の世界。人々の喜びや楽しみの感情が美しい領域を、悲しみや痛みの感情が悪夢の領域やヴールと呼ばれる魔物を作り出す。
この世界で起きる出来事などは人々の見る夢のほかに、すべての「テイルズオブ」の現実世界で起きた出来事の影響を受けている。(レーヴァリアの町の建物が元の世界のそれと似ているetc)
- ルフレス族
レーヴァリアに暮らし、ヴールを浄化する力と使命を持つ種族。性別は無く、見た目からは年齢も分からないが基本的に長命。成熟すると強いヴールや具現化したヴールも浄化できる夢守(ゆめもり)となり、若いルフレスの若仔(わこ)を指導する立場となる。この時、若仔を指導する夢守を「育み手」、育み手に指導される若仔を「継ぎの仔」と言う。若仔は実体化前のヴールのみ浄化できるが、夢守になれば、実体化したヴールも浄化できる。夢守は眠ることで最大限の力を発揮できるが、当然その間は無防備になるため、誰かは起きて眠った夢守を守る必要がある。
なお、彼らの持つ力はあくまでヴールを「浄化する力」であり、ヴールと「戦う力」を持つルフレス族はほとんどいない(詳細はレーヴユナイティアの「夢紬」を参照)。このことからもわかるように基本は戦いを好まない種族。
- ヴール
夢見る人々の悲しみや痛みなどの負の感情がレーヴァリアに現れた悪夢の化身。もともと形を持たないが、人々の感情が高まり、量と力を増したことで実体化した魔物になる。
ストーリー開始時点では、数が多くなり、ルフレス族による浄化が追い付かなくなり、レーヴァリアが侵食されつつある。
- 夢見る目覚めのひと
レーヴァリアを夢見る人々の中で、特に強い自我を持つものは現実の世界で夢をみたまま、レーヴァリアで意識が覚醒し、ヴールに対抗することができる。本作で登場するテイルズオブのキャラクター達は全員、ルフレス族の若仔達が行った召喚の儀式によって呼び出された「夢見る目覚めのひと」であり、その力でヴールに立ち向かう。
ヴールと直接戦う力を持つ点でルフレス族より強力である反面、レーヴァリアでは本来意識だけの存在であるため、ヴールの影響を受けやすい。また、先述の通り、レーヴァリアでは多くの領域でヴールの浸食が進みつつあるため、ヴールを浄化できるルフレス族のそばにいない限り、正気を保ち続けることができす、意識を取り込まれてしまうこともありうる。万一にもヴールによって意識を取り込まれた場合、やがては存在全てがヴールの一部になり、現実世界での精神的な死を迎え、二度と目覚めなくなってしまう。
- ラーフ・ネクリア
単に「ラーフ」とも言う。ヴールの塊、親玉のような存在で、レーヴァリアで起きたヴール関連の出来事の元凶。このラーフ・ネクリア打倒がルフレス族の悲願である。
長年、夢守達によってメランコリウムに封印されていたが、様々な「テイルズオブ」世界の出来事の影響により、ストーリー開始時点ではその活動が活発化。ナハト以外の夢守全員が眠ることで張った結界で、かろうじて封印をとどめていたが、ストーリーが進むと、それすらも破ろうとするほどの力を得ることになる。もしラーフの封印が解かれれば、その圧倒的な力でレーヴァリアのすべてをヴールの領域に変えてしまう。その結果、レーヴァリアと密接な関係にある、すべての「テイルズオブ」世界は滅亡してしまうとされる。
なお、倒すのではなく封印にとどめている理由は、一つはルフレス族が戦いを好まない種族であり、たいていのルフレス族がそこまでの発想に至らなかったため。もう一つは、実は過去にはラーフを倒そうと団結した夢守がいたのだが、詳しくは後述。
- 三つの珠
過去にラーフを倒そうと考えた夢守達が、そのための切り札として作り出した、人々の見る夢の良い感情である「慈しみ」「望み」「喜び」を司る三つの珠。だが、肝心の珠を扱えるルフレス族がおらず、計画は頓挫し、ラーフを倒すのは不可能だと判断された。これがラーフを倒すのではなく封印にとどめているもう一つの理由である。
現在では三つの珠は失われ(計画頓挫と珠が失われた経緯はタクティクスユニオンとレーヴユナイティアで、大筋は同じだが微妙に異なる)、珠を生み出した代償として「慈しみ」「望み」「喜び」を司る領域は、それぞれ「憎しみ」「絶望」「嘆き」を象徴するヴールの領域になっており、この3つの領域は特にヴールの影響が強い。
登場キャラクター
各「テイルズオブ」シリーズ作品のキャラクター
テルン達ルフレスの子供達に召喚された各シリーズお馴染みのキャラ達。
それぞれの世界からレーヴァリアに迷い込んできており、本作で「目覚めのひと」と呼ばれている。
召喚が失敗したため、皆離れ離れになっており、更に全員記憶を失っている。
詳細は参加出演作品の作品タイトルタグ参照。
テイルズオブキャラ参加出演作品(作品名の下は参戦キャラクター)
『テイルズオブファンタジア』から『テイルズオブエクシリア』までの各作品から参戦している。
※一部キャラクターはダウンロードコンテンツとして登場する(★印)。オリジナルのみでは登場しないため、注意。
※ユナイティアでの追加キャラクターはレーヴユナイティアを参照。