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概要編集

2019年6月11日にダイヤモンド社から単行本が書き下ろしで刊行。

2019年7月7日からTBS系でテレビドラマ化された。


タイトルは「ワンサイドゲーム」ですら無いという意味。


あらすじ編集

トキワ自動車本社経営戦略室次長であった君嶋隼人は、会社買収案件による社内対立の末、横浜工場総務部長へと左遷させられる。

工場所属の企業ラグビー部のマネージャーも兼務することとなった彼は総務部長としての仕事の傍ら、ラグビーが素人の状態ながらも周囲からの助けも受け、ゼネラルマネージャーとしてラグビー部の改革再生に努め始める。やがて彼の改革は実を結び、好成績をも出し始めるが・・・


テレビドラマ編集

2019年7月7日から毎週日曜日21時 - 21時54分に、TBS系の「日曜劇場」で放送されている。主演は大泉洋。

主題歌は米津玄師の「馬と鹿」。


劇中に登場するラグビーチーム「アストロズ」のメンバーを演じる役者は全員ラグビー経験者で構成されているのが特徴で、

の他現役選手も何人か起用している。


また、日本ラグビーフットボール協会を始め、東芝ブレイブルーパス、リコーブラックラムズ、パナソニック ワイルドナイツ、クボタスピアーズ、東京ガスラグビー部の各チーム東芝府中事業所(ブレイブルーパスの本拠地)、三菱地所、春日野部屋日本大学レスリング部も特別協力している。


主な登場人物編集

(以下、ドラマ版準拠)

君嶋隼人/大泉洋

「正義が勝つんじゃない、勝った者が正義だ!」

本作の主人公。本社の経営戦略室次長として活躍していたが、滝川桂一郎の進めるカザマ商事買収案に反対したことがきっかけで府中工場(原作では横浜工場)総務部長に左遷される。同時にトキワ自動車ラグビー部・アストロズのゼネラルマネージャーを兼任し、収益化とプラチナリーグ優勝を目指す。家族は妻と息子2人の4人。

なお、水曜どうでしょう2019年新作の前枠はこの番組のパロディで、大泉は君嶋そのものに扮し、もう一人の出演者である鈴井貴之「利一さん(ラグビー日本代表のリーチマイケルが元ネタ)」に扮した。


君嶋真希/松たか子

君嶋の妻(ドラマオリジナルの登場人物。原作でも家族の言及はあるが登場しない。)。

君嶋の良き理解者で厳しくも愛のあるアドバイスをすることが多い。はじめはラグビーを毛嫌いしていたが、次第に興味を示していく。


君嶋博人/市川右近

君嶋と真希の長男(ドラマオリジナル)。ラグビーの人気が落ち始めていた頃に父がラグビー部のゼネラルマネージャーに左遷され、周りの同級生達にバカにされていた。

しかし、父親及び、アストロズが大会で勝ち進み、頭角を現すようになってからは人気者になり、

自分をいじめていた同級生達とも打ち解け、仲良くなった。

※演者の父親・三代目市川右團次(先代・右近)は同じ原作者の『陸王』(村野尊彦 役)に出演。


君嶋尚人/盛永晶月

君嶋と真希の次男(ドラマオリジナル)。


岸和田徹/高橋光臣

アストロズのキャプテン。ポジションはCTB(センター)。君嶋や監督である柴門琢磨を支えチームを引っ張っていく。

※演者の高橋は同じ原作者の『下町ロケット』(中里淳 役)にも出演。


浜畑譲/廣瀬俊朗

アストロズ不動のスタンドオフでチームの精神的支柱。日本代表経験もある。初めはラグビーの素人である君嶋に反抗的だったが、次第に君嶋の情熱と力量を認めていく。


七尾圭太/眞栄田郷敦

ニュージーランドでラグビーをしていたが、膝の骨折を期に故郷の日本に戻り就職活動を始める。入社したトキワ自動車で再びラグビーに出会いアストロズに入部する。


佐々一/林家たま平

アストロズの新人でスクラムハーフ。仕事でのミスは多いが、チームに足りないものを補おうとするなどアストロズには欠かせない存在。


里村亮太/佳久創

アストロズのスクラムハーフ。元日本代表。負けず嫌いで後にアストロズのライバルであるサイクロンズに移籍。


本波寛人/天野義久

アストロズの元NO.8。アストロズの中心選手として活躍していたが、怪我を理由に引退、コーチとして育成に回る。

※演者の天野は役者としても同じ原作者の『陸王』(江幡晃平 役)にも出演。


安西信彦/齋藤祐也

アストロズのフランカー。元日本代表で中心選手の一人。


友部祐規/コージ

アストロズのフランカーでジャッカルが得意。野心家でアストロズの現状に満足していない。


佐倉多英/笹本玲奈

アストロズのアナリスト。分析力に長け、選手の指導やケアに貢献している。


有馬真吾/村田琳

アストロズのメディカル兼アシスタント。チームの補佐として活躍する。

※演者の村田の母は、元タレントで現・参議院議員の蓮舫


柴門琢磨/大谷亮平

アストロズ監督。城南大学ラグビー部OBで元城南大学ラグビー部監督だったが、保守的な津田三郎の不興を買い更迭される。君嶋とは大学時代の同期だがある因縁を抱えている。勝つことにこだわり、観察力と情熱を生かしてアストロズ優勝に向け選手を導いていく。


津田三郎/渡辺裕之

サイクロンズ監督で城南大学ラグビー部OB。保守的で伝統を重んじ、改革派の柴門を城南大学ラグビー部監督から更迭した。


鍵原誠/松尾諭

サイクロンズGMで城南大学ラグビー部OB。


木戸祥助/尾藤イサオ

日本蹴球協会専務理事。プラチナリーグ担当で赤字解消を目指し改革案を提示する君嶋を疎んじるが、改革の必要性は理解していた。


富永重信/橋幸夫

日本蹴球協会会長。ラグビーのアマチュア性と伝統を重んじ収益性を否定してきた張本人。


青野宏/濱津隆之

カザマ商事が開発を進めるゴルフ場の担当者。大学時代にラグビーの経験がある。


星野信輝/入江甚儀

トキワ自動車研究所の研究員で岸和田と同期入社。白水商船のタンカー座礁事故の原因を調べている。


風間有也/中村芝翫

カザマ商事社長。滝川とは大学時代の同級生。滝川のカザマ商事買収計画に協力している。


脇坂賢治/石川禅

トキワ自動車経営戦略室長。君嶋の元上司で滝川とは同期入社。滝川のカザマ商事買収計画を止めるため、君嶋と協力する。


島本博/西郷輝彦

トキワ自動車社長。ラグビー好きでアストロズを創設、応援する。


滝川桂一郎/上川隆也

トキワ自動車常務取締役営業本部長。その雄弁さと論理性から次期社長候補と目される。自らの進めるカザマ商事買収計画に異を唱えた君嶋を左遷するなど、君嶋の天敵とみなされていたが…。

※演者の上川は同じ原作者の『花咲舞が黙ってない』(相馬健 役)、『アキラとあきら』にも出演。


主なゲスト出演者

ホラン千秋栃ノ心栃煌山碧山、三保ヶ関親方(以上第4話。)

吉田沙保里小林孝至Foorin(以上第5話。)

濱田岳(第9話) 櫻井翔(最終話・友情出演)


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