バラゴブリン
ばらごぶりん
マシン帝国バラノイアが開発したマシン獣の一体。
バラノイアの王立動植物研究所にて管理・飼育されている個体の内の一体でもあり、同所の責任者であるケリスからは、特に寵愛を受けている。
牛のような角や鋭い牙を備えた、二足歩行の獣のような出で立ちが特徴。頭頂部から生えている体毛や所々に見られる爬虫類的な体表等、従前のマシン獣と比べると有機的な印象を受けるが、よく見ると全身が機械的であることが分かる。
性格は獰猛にして凶暴そのもので、獣らしさに拍車をかけるように技の名を発する以外は人語をほとんど喋ることもないが、異常に発達した前腕から繰り出される打撃は言うに及ばず、角からの光線や口から吐き出す「火球ボンバー」など、単体でオーレンジャーを圧倒するだけの高い戦闘力を備えている。
6億年ぶりに地球に帰還した、バラノイアの仇敵であるリキとドリンの出現を受け、その討伐を命じられた飼い主のケリスに随行。ペットのパクを追って外に出たドリンを、森の奥で襲撃する。
そこに駆けつけて来たブルー、イエロー、ピンクの3人と交戦状態に陥るも、各人による武器の攻撃や、キングスマッシャーの射撃をものともせずこれを一蹴。採石場へとドリンを追い詰めて行く。
しかし間一髪、リキが颯爽と登場しこれを阻んだため、彼が変身したキングレンジャーに標的を変えて襲いかかるバラゴブリンであったが、キングレンジャーの規格外の強さにはまるで歯が立たず、キングビクトリーフラッシュで返り討ちに遭ってしまう。
アチャとコチャの巨大化エネルギーで巨大化後は、未だそのメカニズムを知らなかったリキを驚かせつつ、応戦したオーレンジャーロボとレッドパンチャーを一蹴。等身大時と変わらぬ猛威を振るうも、リキが召喚したキングピラミッダーにはやはり敵わず、スーパーバーンウェーブを喰らって爆散。等身大、そして巨大戦共にオーレンジャーを完全に圧倒しながらも、一方でキングレンジャーの強さを敵味方双方にまざまざと示す役回りを演じる結果となったのである。
デザインは阿部統が担当。「マシン獣なんだけど生物っぽい感じを強くしたい」という、登場回の演出を手がけた小林義明の要望が多く盛り込まれた一体となっている。
CV担当の依田は、声優としてのシリーズへの参加は本作が最後となり、以降はもっぱら顔出しでの散発的なゲスト出演にシフトすることとなる。
マシン獣使いケリス:主人
リバーシア星人ボンゴブリン・ヘルズ:『特捜戦隊デカレンジャー』に登場する戦隊怪人。こちらも『ゴブリンの名を関するのに、見た目にその要素が見受けられない』『初期メンバーを圧倒する強敵ながらも、追加戦士の初陣を引き立てるような形で倒されてしまった』という点が共通する。