概要
イギリス・スコットランドはフォートオーガスタスに建てられた(怪しい)軍事博物館。
館長のパトル・ブラックバーンは何故か周囲を遊弋している主に第二次世界大戦時の兵器や宝箱に収められた軍事資料を集め、世界一の軍事博物館を目指す。
2014年には同人ゲームとして続編の『パトルの軍事博物館2~地震兵器の恐怖~』、2020年には『パトルの軍事博物館3 超絶無敵究極兵器』がそれぞれ発売されている。
経営
集めた兵器は軍事博物館に展示される。集めれば集めるほど集客数も増え、収益もアップする。
職員を雇ったり、ライバル博物館と交渉を行うなどして規模を拡大させていくことが出来る。
戦闘
主に有志による2Dイラストの兵器によるRPG風の戦闘システムである。
距離・高度の概念があり、兵器のステータスは史実を参考に設定されている。
「活動力」という要素があり高ければ高いほど有力なスキルを使用することが可能。
鹵獲・改修
遊弋している兵器を倒すと鹵獲することが出来る。この状態でも展示品として活用できるが改修することにより戦闘でも使えるようになる。同時に当該兵器の資料も追加される。
軍事資料
宝箱などに収められている軍事資料は兵器や戦史の実際の資料を参考にしている。そのボリュームは13万字前後で、ミリタリー入門者のプレイヤーでもそこそこのレベルまでの知識を得ることが出来る。
注意点(必読)
このゲームには強烈なブラックジョークが含まれているため以下に当てはまる人物のプレイを推奨しない、というかするな。
- 軍事系ネタに耐性の無い者
- 宗教団体関係者
- 過激派の右翼・左翼。またそれに準ずるテロリスト
- 決まりごとが守れないもの
- 作者やプレイヤーを攻撃するなど悪い意味で常識にとらわれないもの
またこのゲームにおいて軍事資料以外のものは全てフィクションである。例え登場人物が歴史上の人物と同じ名前で顔が瓜ふたつでもそれは架空の人物である。
登場人物
メインキャラクター
- パトル・ブラックバーン
45歳バツイチ子持ちのスコットランド人のおっさん。これでも立派な主人公である。
全財産と家を売り払い、さらに妻に離婚状を突きつけられながらも、軍事博物館を設立し世界一の軍事博物館を目指す。
基本的に自己中心的で無責任なダメ人間だが頭の回転が早く、悪知恵が働き道徳観に問題があり、さらに英国紳士特有のユーモアセンスも持っている手につけられない人物。
一例としては(プレイヤーの選択次第とはいえ)ネス湖周辺の人間を全員戦車で射殺した挙句に「痛ましい事故だ、忘れよう」と発言するというぶっ飛んだ行動をすることもできる。
ゲーム内では戦車の主要乗員として乗せることができる。搭乗するとほとんどのステータスが上昇し回復系の行動が使えるようになる万能型。
あまりにも非道徳的な選択肢を選び続けると道徳値がマイナスになるが、とある地下深くで閻魔大王として君臨している某同志を倒すと…
- カタリナ・ブラックバーン
パトルの一人娘だが兵器にはあまり興味がない。
明るく活発な性格で、いつもパトルのわがままと暴走に付き合わされている。
とても良い娘なのだが常識人かと聞かれるとそうでもなく、わりと父と気があるのかもしれない節がある。
母に強引にパイロットライセンスを取らされたという過去があり、ゲーム内では航空機主要乗員として乗せることができる。
搭乗するとスプリットSとパワーダイブという二つの特殊機動と活動力を20上げ、ステータスもいくらか上げることができるため使いやすい。
道徳値をプラスにしとある天上で戦車オタクの天使とイベントを起こすと…
- コモラーデ
何故か世界中に共産主義を広めようとする謎の喋る赤いウサギ。なお種族的には白兎である。
ウサギなためか非常に単純で騙されやすく共産主義のためと言われるとなんでも信じてしまう。
ゲーム内の宗教系イベントでは真っ赤な背景とソ連国歌とともに宗教関係のものをファイアーボールで真っ赤に燃やそうとする。
ゲーム内では全ての兵器に乗せることができる。搭乗するファイアーボールなどの普通のRPGのような技が使えるようになる。これも共産主義のおかげらしい。
ドイツ軍人エルヴィン・ロンメルの亡霊。天国からプレイヤーのゲーム運営を助けてくれる。
この作品唯一の良心といえるが、説明が長い。
ゲーム内ではある条件を満たしとある天上で天使長に謁見すると戦車副乗員として使えるようになる。
- ベンジャミン
パトルと大学時代から因縁があるミリタリービークルユニオンの会長。
自信満々だが実力が伴っていない。
パトルには便座マンというあだ名をつけられている。
珍兵器好きらしく初交戦時にはパンザクマンというあれとあれを合体させたような兵器に搭乗して現れる。
またあるエンディングにいくフラグを立てると一度だけ戦闘で使うことができるが、そのときにはゴリアテを操作する。
『パトル3』ではついに主人公となるが借金がどれだけあるか分からない超無能であることが判明した。
- 神田桜花
コモラーデとは逆にかなり右に偏った思想の持ち主で日本を2600年の歴史を持つ皇国と捉えている。
当然コモラーデとは犬猿の仲。
ゲーム内では航空機主要乗員として乗せることができる。搭乗する相手の背後を取るハンマーヘッドと自分のHPと引き換えに相手に大ダメージを与えるアレなどが使えるようになる。
- ハリ・ポットー
イギリスの王子。
ナチス趣味で軍服姿でパーティーに出たりナチスドイツの兵器を乗り回していたりするなど素行の悪さが問題になっている。
ゲーム内では名前の似ている誰かのように魔法攻撃ができ、敵の位置を強引に移動させるウィンドザッパー、闇属性魔法で付加効果を打ち消すルナティックなどが使える。
- スペルバーグ
自称天才の映画監督。
B級映画を撮っており初登場時は真珠湾攻撃の映画を撮っているが、交戦時に繰り出す兵器には米軍機や英軍機も混ざっている。
また金銭感覚がズレており、撮影を手伝ってもロクな報酬をくれない。
ファンキーでフランクなちょっとズレた言動が特徴。
ゲーム内では歩兵系の副乗員として使うことができる。対戦車ロケットと対空用のロケット砲を使えるようになる。
ソビエト連邦陸軍の元帥。ソ連を勝利に導いた英雄だが、人命を軽視した苛烈な戦法でも知られる。
最近は軍事博物館の館長に左遷されてしまい、財政難から展示できる兵器がないらしい。
- アンブッシュ
アメリカ合衆国大統領。なにかと変な発言が多く失言が取り上げられがち。
好きな物は愛と自由と信念、嫌いなものは共産主義とイスラム教。
スマソニアン軍事博物館の館長をしているが、経営のノウハウは持ち合わせていない様子。
その他のキャラクター
だいぶ危ないキャラクターも多いがこれでも氷山の一角である。
- ルイスキャロル
オックスフォード大学の教授。
ロリコンで幼女・少女を攫って地下で写真を撮って写真集を作っていた。
ゲーム内では全ての兵器に乗せることができる。搭乗する敵のTP(MPに相当)を削る技と自分のTPを回復するロリータ妄想という技が使えるようになる。
KGBの工作員。
コモラーデがイギリスに漂着し、パトルたちと一緒にいることを突き止め一番の常識人であろうカタリナにコモラーデを監視させていた。
実はコモラーデの出生に深く関わっているらしい…
ゲーム内では工作員らしく相手の特殊ステータスを下げるジャミングや相手の防御ステータスを下げる威圧などが使える。
- マティス
フランスの画家。
スランプになっていたらしく気分転換で泳ごうとしていた。
しかし気合を入れ海パンを作ったところそれにお金をかけ過ぎしてしまい旅費を無くしてしまった。
スランプを脱出するためパトルたちと行動を共にする。
ゲーム内では自分の乗っている兵器を味方一体と同じにする模写や自分のステータスを強化するフォービスムなどが使える。
国外で雇える職員の中で唯一雇う時に資金が必要となる。
- オサマ・ビンライデイン
イスラム教過激派限定正義の味方。身長194センチ体重67キログラム。
ワシントンD.C.で捕まってしまったパトルを助け仲間になった。
ゲーム内では歩兵系最強の乗員と言われ、雷系魔法のアンベール、対戦車ロケットと対空用のロケット砲、ステータスを強化するジハードなどが使える。
また彼が仲間にいる時のみバグダッドに行くととある近代戦闘機と戦うことができ、倒すことで入手も可能。
- WADA
通称騒音おじさんWADA。
作者の友達で最近騒音おばさんにハマっているらしい。
彼を倒す(またはとあるアイテムを使い砲撃をして吹き飛ばす)とゲーム内の作者から道徳値について教えてもらえる。
倒すと雇えるようになり、敵全体の戦闘意欲を削ぐ騒音と敵全体に何らかの障害を発生させる抗議という技を使えるようになる。
彼が何かしら喋ったり技を放つ時には騒音おばさん語録(「引っ越し!引っ越し!さっさと引っ越し!しばくぞ!」「抗議しまぁーす!」など)が発せられる。
- メンゲレ
超藪医者。ウラジオストクの赤軍病院で患者を使い様々な人体実験を行っている。治療をした患者のほとんどが死んでしまうため文句の一つも言われたことがない。
ゲーム内では全ての兵器に乗せることができる。搭乗すると敵味方関係無く射程内の一つの目標に防御力無視の(空母さえも一撃で破壊できる)医療ミスを与えるゴッドハンドやモルヒネをばら撒き敵味方関係無くステータスを下げる技、航空機特殊機動のヨーヨーなどが使える。
- クルプスカヤ
どケチな富豪の娘。レーニンの奥さんと同じ名前だがお金が大好きな資本主義者である。
ゲーム内では全ての兵器に乗せることができる。搭乗するステータスが少し下がるが使う際のコストを減らすことができる。
メンゲレ共々ふらいんぐパンジャンドラムの代表作『アンティーカロマン』からのゲスト出演。
- アキモフ
チェルノブイリの計器班長。もともとはフサフサに髪が生えていたが放射能の影響でハゲになってしまった。
ゲーム内では歩兵系主要乗員として使うことができる。敵全体に防御力無視の光線を放つ放射能テカテカビームが使えるようになる。
- 教祖松本
日本のカルト宗教集団インコ真理教の教祖。
ゲーム序盤では亜沙波羅という名前だったがインコ真理教の教祖が亜沙波羅では問題があるとして松本に改名した。
ゲーム内では道徳値を非常に低くするとあるイベントで戦車主要乗員として雇えるようになり、搭乗すると敵一体を即死させるポアしかないや敵の特殊ステータスを下げるジャミング、支援を受ける支援砲撃などが使えるようになる。
輸送機ごと撃墜され戦死したことを悔しく思っており、愛機だった零戦五二型を持った状態で彼の亡霊に話しかけると雇うことが出来る。
ゲーム内では一番簡単に雇える航空機系エースで搭乗すると特殊機動のスプリットS、インメルマン、ヨーヨー、バレルロール、背後を取るハンマーヘッド、高度を距離を無視して瞬間移動する瞬間移動③・⑥、敵を幻惑状態にする曲芸射撃などが使えるようになる。
シベリアの北の方に住んでいるサンタクロース。
さすがにもう歳らしく腰が痛むようだがかつての空戦での腕は衰えていないようだ。
正体はドイツ帝国の黒い悪魔で航空機系エースの一人。
搭乗すると常に急降下状態となり特殊機動の急上昇↑↑、パワーダイブ、インメルマン、スプリットS、ほとんどの敵の背後を取る逆光襲撃戦法、絶対に命中するフルフラットなどが使える。
- ぶっひー
何故か館長室を増設すると現れる豚。あるエースを雇う際に必須の伝説の牛乳をもっている。
ゲーム内では航空機副乗員として乗せることができる。搭乗するとウルトラファイア、ボルタ、グランドスラムなどの魔法技が使えるようになる。
ネオナチの地下兵器工場の工場長。牛乳が大好きで伝説の牛乳を探し求めている。
ぶっひーからもらえる伝説の牛乳を渡すと雇うことが出来る。
搭乗するとルーデル37mm砲、必中のルーデル急降下爆撃と自分をブースト状態にしさらにリレイズもかける伝説の牛乳、前述の急降下爆撃以外でも必中にすることが出来る一発必中、相手を眠らせる眠くなる旋回運動などが使える。
- 大阪太郎
大阪びいきの金持ち。
ドイツのとある古城を買い取ってそれに大阪城とつけるほど大阪びいきだが、最近の大阪はいかんと大阪を批判しまくっている。
そして実はロシア人である。
ゲーム内では全ての兵器に乗せることができる。搭乗すると防御力無視のダメージを与える火炎放射、敵全体を爆撃する絨毯爆撃などが使えるようになる。
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