「俺は不死身だぁ…」
CV:岸野一彦
第26話「力!絶体絶命」
概要
暴魔獣の1体で、全身をメタリックな銀色の甲殻で覆われたゴツイ外見をしており、異様に盛り上がった左肩に付いた複数の突起は、まるでフジツボの様である。
「暴魔百族の中でも最も凶暴な暴魔獣」とシーロンから評される程の危険な暴魔獣で、口から発する光線で相手を等身大の卵に閉じ込め、そのまま放置する事で第2、第3のフジミボーマへと生まれ変わらせると言うおぞましい能力の持ち主。本人も防御力が異様に高く、打撃武器も飛び道具も一切受けつけない等、その名の通り不死身の身体を持つが弱点は口。
戦闘では暴魔水晶で出来た鎖鎌を武器に戦う。
活躍
ジンバの指揮の下、卵の状態で街で破壊活動を繰り広げていると、ヤミマルとの一騎打ちで負傷したレッドを欠いた4人が駆けつけたため、資材置き場で戦闘に突入。
不死身と称される自身の防御力で相手のJガンとBボーガンを無効化し、Tハンマーまで破壊すると、反撃して4人を変身解除に追いやり、そのまま卵に閉じ込めてしまう。
その後、卵の中に閉じ込めた4人を洞窟へ運んで孵化を待っていると、そこへ怪我を押して力が駆けつける。生身でウーラー兵を倒し、卵を割ろうとする力だったが、「自身の持つ鎌でなければ卵を破壊するのは不可能」と力告げる。鎌を奪おうとするも叶わぬ力は、止むなくその場は撤退して森に潜伏。
だが、すぐにフジミボーマは力を発見し、鎖でその首を締め上げる。するとそこへ何者かが短剣を投げてフジミボーマを牽制した為、力はこの隙に乗じて再度退却して近くの廃屋に逃げ込む。
朦朧とする意識の中で仲間達との思い出を回想する力を見つけるフジミボーマだったが、咄嗟に彼から石油を掛けられた上でターボレーザーを浴びせられて火達磨になり、その隙に鎌を奪われる。しかしすぐに鎌を奪い返してジンバと共に力を崖まで追い込むと、現れたヤミマルが力を池に落としたため、代わりにヤミマルを始末しようと襲い掛かる。
直後に崖からはい上がり、「俺こそ、不死身だ!」と言って向かって来るレッドを苦戦させていると、不意にヤミマルが自身の弱点が口であることを暴露。レッドを打倒して高笑いしたところにやられたふりをした彼からターボレーザーで口を攻撃されて怯んだ隙に鎌を奪い取られてしまう。
斯くしてレッドの奮戦とヤミマルの助力によって4人は卵から救出され、ターボレンジャーの5人は完全復活。不死身の防御力も怒りを込めた数千倍返しの猛攻には全く役に立たず、コンビネーションアタックからGTクラッシュに怯み、Vターボバズーカを受けて倒された。
その直後、ジンバの放った暴魔再生巨大化光線によって再生巨大化する。
ターボロボのターボパンチとターボカノンの銃撃を防御力で無効化するが、自身の口を高速剣で攻撃された挙句、最期はターボクラッシュを受けて爆散した。
余談
ウーラーボーマ同様、彼もまたやられたふりをしたレッドの不意打ちに遭って足をすくわれた暴魔獣となった。こちらも裏を返せば、そうでもしない限り出し抜けない程の強キャラだったことが窺える。
しかし、「レッドを倒した」と油断して高笑いし、弱点の口が開いた瞬間を狙ったレッドに攻撃され、鎌を奪われた挙句に大地達を救われてしまい、暴魔獣としては強力だったが、非常に間抜けな暴魔獣だった(敗因としては「この手でレッドを倒したい」というヤミマルの助力だけでなく、「不死身」と思い上がる自分への自惚れ意識もあり、もっともその「不死身」の防御力も5人揃ったターボレンジャーには全く無力だった)。
フジミボーマに幼体化された4人のマスクの一つは次作『地球戦隊ファイブマン』のフジミン星人ことギンガピンクや、映画『スーパー戦隊ワールド』の怪人ダマルに流用された。
関連タグ
サンゴネジレ、ハイジャック犯ナボコフ:後の平成シリーズにおいて、同じく防御力が高いが口が弱点の後輩達。