概要
『マリオストーリー』から始まったペーパーマリオシリーズのマリオである。
基本的なキャラクター設定は通常のマリオと変わらないが、ペーパーマリオシリーズでは少し作画が変わっている。全身が立体ではなく、所謂ペーパークラフトの様に紙状のペラペラになっているのが最大の特徴。無論、これはペーパーマリオシリーズに登場するキャラクター全員に共通している。
体型は通常のマリオが3、4頭身であるのに対しペーパーマリオは2頭身で、ちびマリオの状態に近く、歩き方等も共通している。
ボイスはお馴染みチャールズ・マーティネー氏が担当しているが、声を出すのは『ペーパーマリオRPG』と『スーパーペーパーマリオ』のみ。それ以外のペーパーマリオシリーズではサウンドエフェクトでコミュニケーションを取ることが多くボイスは無い(クッパ等の一部キャラは殆どの作品でボイスあり)。また、セリフもないことが殆どで、人に話しかける際は手を上げるリアクションをする。
各作品での活躍
マリオストーリー
物語の冒頭でクッパに敗れてしまい、その後個性豊かな仲間たちと出会ったり、星の精たちを助けることでクッパにリベンジを果たすという、王道RPGの主人公然とした活躍を見せる。
「毎日ゴルフにパーティーに…」とぼやいているテレビCMが印象に残っている人も多いだろう。
ペーパーマリオRPG
この作品から固有アクションを見せる事になり、ペラペラな身体を利用して狭い隙間を通ったり、おりがみの様に飛行機や船に変形するといった、他のシリーズのマリオには無い紙ならではの能力を発揮していく事になる。
しかし、逆にペラペラの紙であるが故に、強風や炎には弱いという弱点も存在する。
また、この作品のマリオは異様にモテる。ヒロインだけではなく熟女、男の娘、お姉さんからも人気。
スーパーペーパーマリオ
「白のヨゲン書」に書かれている世界を救う「ヨゲンの勇者」のひとり。彼だけは本作を開始してからすぐに使用可能で、4人(他3人はピーチ姫、クッパ、ルイージ)の中で唯一、「次元ワザ」という本作の目玉ともいえる固有能力を使える。
台詞は相変わらず無いが、アンナが代弁することが多い。
また、前作のモテっぷりは何処へやら、本作ではやたらとマリオ(とルイージ)に対する異世界住民からの風当たりが強く、「みにくいおっさん」「さえないヒゲオトコ」「ムサいヒゲ」など言われたい放題である。
ペーパーマリオスーパーシール
ゲーム冒頭で、クッパがシールコメットに触れたことでロイヤルシールが世界各地に飛び散ってしまう。
ルーシーから「マリオがシールコメットに触った」と冤罪をかけられ、なし崩し的にロイヤルシールを集める旅に出る。
本作ではルーシーの力で「ペパライズ」という固有技を使うことができる。
ペーパーマリオカラースプラッシュ
白ヌケしたキノピオの謎を追うために「イロドリタウン」へやって来る。
そこで町のシンボルであるペンキスターが失われていることを知り、ペンキーと共に旅立つ。
ペーパーマリオオリガミキング
ピーチ姫からオリガミまつりの招待状を受け取ってピーチ城へやって来るが、ピーチ姫やクッパ軍団の面々がオリー王によってオリガミ化させられてしまう。
城の地下で出会ったオリビアと共に、オリー王を止めるために旅立つ。
本作では「カミの手」という蛇腹状のマジックハンドを使った固有アクションなどを行うことができる。
人物関係
ペーパーマリオと同様、ペーパーマリオシリーズにおけるルイージ。性格も他のシリーズ同様温厚だが、やや危なっかしい面も見せる事も。また、『スーパーペーパーマリオ』にて、敵側のミスターLへと変貌した事もある。
他のペーパーキャラクター達とは異なり『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』では別世界のルイージと共演しておらず、サウンドプレイヤーで一人バカンスをしている様子が窺える。
『ペーパーマリオスーパーシール』以降は隠しキャラクターのような扱いになり、ある特定の場所に出現する。全て発見することでサブクエストの達成やエンディングの変化が起きるようになる。
『ペーパーマリオカラースプラッシュ』にて色ヌケを修復されたカートを愛用しており、カラースプラッシュの物語終盤や『ペーパーマリオオリガミキング』ではこのカートにマリオを乗せている。
ペーパーマリオと同様、ペーパーマリオシリーズにおけるピーチ姫。性格も他シリーズのピーチ姫と変わらず穏やかで聡明である。さらわれたり、囚われの身となることも他作品と同様。
ただし『スーパーペーパーマリオ』では二人目の勇者として戦いに参加したり、カメレゴン相手にキレたりマネーラに対抗心を燃やしたりとアクティブな面もある。
『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』では、別世界のピーチ姫と共演。性格も変わらない為かすぐに打ち解け合っているが、お互いそれぞれの世界のクッパに狙われ、誘拐されてしまっている。
ペーパーマリオと同様、ペーパーマリオシリーズにおけるクッパ。性格も他シリーズのクッパ同様、我侭で自己中心的である。ただし自分で悪行を起こしたのは『マリオストーリー』(と『スーパーシール』)くらいで、別の悪に利用されたり、意図せず暴走し悪役となることも多い。
マリオの事を良くは思っていないもののライバルとして認めていたり、主役のモードやしばしば共闘をすることもあり比較的味方としての側面も強い。
『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』では、別世界のクッパと共演しているのだが、性格がそちら側に寄っているために、マリオやピーチ姫達とは逆に仲が非常に悪い。
登場作品
単独作品
コラボ作品
- マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX:マリオ&ルイージRPGシリーズのマリオ、ルイージの二人と共演。
大乱闘スマッシュブラザーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から登場しているもののフィギュアやシール、スピリットでの登場のみに留まっている。また、ペーパーマリオシリーズの世界観を踏襲したステージである「ペーパーマリオ」が『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に登場している。
スーパーマリオくん
『スーパーシール』を除いた作品が連載されたが、紙特有のギャグを披露する以外、見た目や性格は普段のマリオのままである(恐らく、主人公のデザインは統一しないと描き分けが大変になったり、今までより大幅に印象が変わってしまう弊害があるからだと思われる)。ちなみに、表紙や扉絵などの一枚絵に限り、通常のものと区別するためか縁取りが追加されている場合がある。
しかし、3Dワールド編の『ペパマリMIX』回に限りペーパーマリオデザインのマリオ(別キャラ)が登場し、巨大なハンマーでガッチンキングを倒すという活躍を見せた。また、上記のペーパーマリオは紙ゆえにしゃべり方がカミカミで、握手すると手がシワシワになるという特徴がある。