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マジンガーZ(シューティングゲーム)

まじんがーぜっと

1994年にバンプレストから発売された縦スクロールシューティングゲーム。 アーケード用であり、家庭用ゲーム機には2023年5月にアーケードアーカイブスで配信されるまで29年間一度も移植されてなかった。 メイン画像は当ゲームのラスボス「星獣王ダルガイザー」。
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概要編集

バンプレストアーケードゲームとして発売した縦スクロール型のシューティングゲーム

永井豪原作の巨大ロボットアニメ『マジンガーZ』を題材としているが、続編である『グレートマジンガー』と『UFOロボグレンダイザー』からも多数のキャラクターが登場している。

またダイナミックプロがこのゲーム用に新しい敵キャラクターをデザインしている。

製作はシューティングゲームの製作で当時有名だったライジングだったらしいが、途中で別の会社(イレブン)に変わったという噂がある。そのためか、製作したチームや会社の名称はテロップやエンドロールには出ていない。


版権物であるため家庭用ゲーム機への移植は絶望視されていたが、2023年5月11日アーケードアーカイブスにて移植・配信がなされた(版権およびBGMも再現されているためか、通常840円弱の価格であるのに対して本作は1,500円する。それでも安い)。

その際、スコア表示が7桁しかなくカンストしやすかった点を考慮されてか、オプションで8桁表示へ切り替えられるようになった。

操作&システム編集

ライフ制であり、通常はライフ3から開始。

移動は8方向レバー。

ショットなどの攻撃はボタン3つを使用する。

  • Aボタン

通常ショットによる攻撃を行う。連射はなく、ボタンを長押しした後で離すと溜め撃ちによる特殊攻撃を行う。

ショットと特殊攻撃の内容は機体と赤・青・緑の攻撃タイプにより変化する。開始時は赤。

  • Bボタン

ボム攻撃を行う。

  • Cボタン

このゲームの特徴的な部分。パンチで殴るという挙動をする。有効範囲が狭い上に若干の隙があるが、敵の通常弾を消すことができるだけでなく、敵に与えるダメージが高めに設定されている。敵が弾をばらまくため、パンチを上手く使うことが攻略のカギとされる。

アイテム編集

自機をパワーアップさせる(はず)のアイテムは、画面中に登場するアフロダイAビューナスAを撃つことで落としてくれる。

なおショットは同じ色を取り続けることで最大3段階まで強化される。

  • 赤ショット

攻撃範囲が狭いが、攻撃力は最も高い。

  • 青ショット

攻撃範囲はやや広め。攻撃力は中程度。

  • 緑ショット

攻撃範囲は最も広い。攻撃力は低め。

  • ジェットスクランダー

スピードアップ。最大3段階。

  • ボムマーク

ボムが1発補充される。最大9発。

  • ライフアップ

ライフが1個増える。最大8まで。

  • ボロットマーク

敵が落とすことがある。ボロットの顔が描かれたコインのようなアイテムで、50個を集めるとライフが1増える。

自機編集

マジンガーZグレートマジンガーグレンダイザーの3機から選択する。

マジンガーZ編集

パイロットは兜甲児

バランス型の能力であり、スピードはそれなりにあるが他の2機より使いづらいとされる。タイトル名なのに…。

ボムブレストファイヤー。正面に熱線を発射する。効果範囲は少しずつ広がる。

  • 赤ショット

通常攻撃はドリルミサイル。幅はやや広め。

特殊攻撃は光子力ビーム。貫通するビームを3発放つ。

  • 青ショット

通常攻撃はサザンクロスナイフ。正面方向に扇状のショット。

特殊攻撃はロケットパンチ。正面方向への貫通攻撃。ある程度の自動追尾性能あり。

  • 緑ショット

通常攻撃はミサイルパンチ。前方180度にミサイルを1発ずつばら撒く。隙が大きく使い物にならない。

特殊攻撃はルストハリケーン。正面に発生した竜巻が8つに分裂して画面中に飛び回る。特に発射直後は自機の正面に竜巻が集中しているため威力が高い。

グレートマジンガー編集

パイロットは剣鉄也

スピードは遅いが、火力は高い。

ボムサンダーブレーク。5方向に雷を発射する。見た目より効果範囲が小さめ。

  • 赤ショット

通常攻撃はブレストバーン。幅が狭い。

特殊攻撃はグレートブーメラン。威力は高いが、少し隙がある上に射程距離が短い。

  • 青ショット

通常攻撃はアトミックパンチ。正面方向へのショットだが、真正面の威力が弱い。

特殊攻撃はドリルプレッシャーパンチ。正面6方向へのショット。接近すれば威力があり、離れればザコ払いと使い勝手が良い。

  • 緑ショット

通常攻撃はネーブルミサイル。前方200度へのショット。弾道は8つに固定されており使いやすい。

特殊攻撃はグレートブースター。前方への貫通攻撃。威力は低めだが、発射時に無敵時間が僅かにある。

グレンダイザー編集

パイロットはデューク・フリード。CVの富山敬演じるデューク・フリードはこれが最後となってしまった。

火力は中庸だが、攻撃範囲は広め。スピードは最速で使い易い機体とされる。

ボムはスペースサンダー。真正面と左右それぞれ90度方向へ攻撃する。自機の前方180度をほぼカバーできるのが強み。

ステージ開始前にスペイザーで飛来して、ダブルスペイザーにコンビネーションクロスしてから戦闘開始。ステージクリア後はスペイザーにスペイザークロスして離脱していく。

  • 赤ショット

通常攻撃はハンドビーム。幅はマジンガーZと同じくらい。

特殊攻撃は反重力ストーム。正面への貫通攻撃で、距離が離れるとやや広がる。

  • 青ショット

通常攻撃はタブルカッター。多少の追尾性能があり、使い易い。

特殊攻撃はスクリュークラッシャー。正面90度ほどへの範囲攻撃。使い易い。

  • 緑ショット

通常攻撃はダブルミサイル。正面2連と左右へ各3方向への射撃。乱戦では効果的。

特殊攻撃はダブルハーケン。発射すると画面中を飛び回るが、どこに飛ぶかは分からない。反面、その間もショットが使えるため隙がない。

ステージ編集

全8ステージだが、1周目をクリアすると「勇者はマジンガー」(グレートのエンディングテーマ)の曲が流れつつ「マジンガーのたたかいはまだまだつづく」というメッセージが出て、2周目がスタートする。2周目は敵を倒すと敵が撃ち返してくるため、難易度が跳ね上がる。2周目をクリアすると「ぼくらのマジンガーZ」(マジンガーZのエンディングテーマ)の曲とともにがエンディングになる。

ラスボス以外のステージボスのBGMは、マジンガーZの有名な危機感ある戦闘曲「空飛ぶ機械獣」。

ステージ1編集

BGMは「Zのテーマ」。

日本の都市部での戦闘。

中ボスはガラダK7ダブラスM2

ボスは「ベガ獣キングゴリ」(初出はグレンダイザー)。

ステージ2編集

BGMは「おれはグレートマジンガー」。

高空の雲海から開始、終盤はニューヨーク上空。

ボスは自由の女神に擬装した「機械獣リバティF7」(ゲームオリジナル)。

ステージ3編集

CBエビルマジンガー

BGMは「空飛ぶマジンガーZ」。

海の上で逃げる飛行要塞グールを追撃中、ゲームオリジナルの「エビルマジンガー」が登場して戦闘(この時は中ボス扱い)。勝利してエビルマジンガー撤退後はグールと決戦、勝利後に強化装備を着けたエビルマジンガーがボスとして立ちはだかる。

ステージ4編集

BGMは「勝てグレートマジンガー」。

敵の北極基地を目指す。

ボスは重戦車の下半身を持つ「機械獣ダングーンN5」(ゲームオリジナル)

ステージ5編集

BGMはオリジナルらしいが、マジンガーシリーズっぽい曲になっている。

Dr.ヘルに占領された石油コンビナートでの戦い。終盤は洋上でボス戦。

ボスは「海底要塞サルード」(初出はマジンガーZ)。

ステージ6編集

BGMは不明。

前半は水中戦で中ボス撃破後は洋上での空中戦になる。

中ボスはドラゴノザウルス

ボスは「万能要塞ミケロス」(初出はグレートマジンガー)。

ステージ7編集

BGMはマジンガーZで使用された曲のアレンジ。

敵の攻撃を受ける光子力研究所へと向かう。

ボスは「機械獣ウインダールG3」(ゲームオリジナル)。

ステージ8編集

BGMは「とべ!グレンダイザー」。

高空に建造された宇宙要塞を倒すために最後の戦いに出る。敵キャラはグレンダイザーの円盤獣が多い。

ラスボスは「星獣王ダルガイザー」(ゲームオリジナル)。交戦時のBGMは挿入歌「ドクターヘルのテーマ」のアレンジ曲。



アーケードアーカイブス版 プロモ動画



関連項目編集

マジンガーZ

グレートマジンガー

UFOロボグレンダイザー


マジンカイザー:エビルマジンガーとデザインが似ているが、マジンカイザーは1997年の「スーパーロボット大戦F」でゲームオリジナルのマジンガーとしてデザインされた。

デビルマジンガー:こちらもエビルマジンガーとデザインが似ているが、「悪のマジンガー」としてはエビルが先になる。

ファンネル:強化装備を着けたエビルマジンガーが、似たような武器を使う。


F/A:こちらもシューティングゲームでアケアカ収録の壁が各種権利関係だった共通個所がある。こちらも無事にアケアカ収録されることとなった。

超時空要塞マクロス:こちらもマジンガー同様に版権という壁があったが、突破したバンプレスト製シューティングゲーム。値段はマジンガーと同じ1500円設定。それでも安いのだが…。

ルパン三世宇宙戦艦ヤマト:同じく版権物の繋がりの関係で長らく家庭用ゲーム機への移植が困難だったアーケードゲーム作品。前者の方はイーグレットツーミニ収録、Switchでパッケージ収録&単体版の配信が実現される事となった。

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