概要
CV.川澄綾子
短編3DCGアニメ『GUNDAM_EVOLVE』の第9話『EVOLVE../9 MSZ-006 Z-GUNDAM』に登場する人物。
『機動戦士Zガンダム』の前半(まあ本編とはパラレルの可能性が高いけど)、まだアムロがクワトロと出会う前を描いたエピソードにおける実質的な主人公(ヒロイン)である。
所属はエゥーゴで、作中では協賛組織カラバのニュータイプ研究所(本来はティターンズの組織だが、過激化の一途を辿るティターンズに嫌気がさして寝返った)に転属。連邦軍の白いノーマルスーツ(メイン画像右の人が着ているもの)を着用している。
紫の短髪と赤い瞳をした、まだ少女と呼べる年齢のパイロットであり、一年戦争の時代には女児だったので年齢は『Z』主人公のカミーユ・ビダン(16)とそう差は無いと思われる。
来歴
一年戦争時代に母親を亡くし、その葬儀の際に知り合った『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイに初恋に似た思慕と憧憬の感情を抱いていた。
いつかまた、ソラで会えるかもしれない_と信じた幼き日の夢を胸に、少女はパイロットの道を選んだ。
それから7年が経った物語開始直後、ニュータイプ研究所では衛星軌道上のティターンズの巨大兵器ゲミヌスを破壊すべく、Zガンダム3号機三機編隊の出撃命令が下る。本来はレッド・ゼータ(メイン画像奥)はジョニーと呼ばれる凄腕パイロット「レッドスネーク」が乗る予定だったが急遽体調不良(研究所での過度な投薬によるものらしい)で欠席となり、代役としてユウリが乗り込むこととなる。
そこでグレイ・ゼータ(名前に反して黄色)を駆る気さくなベテラン兵士「グレイウルフ」、そして小隊長としてホワイト・ゼータを操るアムロ・レイこと「ホワイトユニコーン」と合流。スリーマンセルでゲミヌス撃墜に向かう。
…いうまでもなくこの2名は正真正銘の化け物と化け物どころでは済まない者であり、劣っているとはいえ付いていけたユウリは只者ではない実力者である。
衛星軌道上に到達した3人はゲミヌスの猛攻を受け、血路を切り開くべくグレイウルフは特攻、ユウリとアムロは尊い犠牲のもとゲミヌスの懐に潜り込む。
そこでゲミヌスによる心理戦を受け、精神を侵食されてユウリは苦悶するものの、アムロの応援を受け精神干渉を突破。レッド・ゼータのサイコ・ニュートライザーを活用してゲミヌスのオールレンジ攻撃を逆利用し、遂にゲミヌスを討ち取る。
大役を終えたレッドゼータはゲミヌスの破片と共に大気圏に突入し大破するも、ユウリは無事に目を覚ます。彼女が目を覚ましたのは、仏像の掌の上だったという。
余談
OVA(それも3DCG)にしか登場しない超マイナーキャラであるが、
- 外見の可憐さと中の人の美声
- 数少ない宇宙世紀作品での女性主人公(映像作品なら史上初)であること
- 「宇宙世紀じゃなくて未来世紀の機体だろ」と言いたくなるようなガンダムタイプの愛機
- 「白狼(たぶん)」と共闘し、「深紅の稲妻(たぶん)」の後継者として役目を果たした実績
- もう既にこの頃ベルトーチカと付き合っていたであろうアムロへの報われない片思いと報われた友情
- ラストシーンでの幽玄な美貌
というガンダムファンの書いた夢小説の主人公か何かかと言いたくなるような詰め込みすぎな設定ゆえに、それなりに(ネタも含めて)人気はある。
長らく版権の都合なのか外部出演は見送られてきたが、ソーシャルゲーム『機動戦士ガンダムU.C.ENGAGE』で15年ぶりに登場。安彦良和風の絵柄の2Dイラストで「レッド・スネーク」名義で登場を果たした。
演者の川澄氏は、後に『機動戦士ガンダムAGE』にてイリシャ・ムライとレッシー・アドネルを演じている。