概要
大阪市住吉区我孫子三丁目14-18にあるJR西日本阪和線の駅(JR-R25)。
高架2面2線のホームを持ち、普通電車のみが停車する。
日本の鉄道駅として、初めて点字ブロックをホームに敷設した駅でもある。
阪和線の前身、私鉄の阪和電気鉄道が1930年に開業した当時からある駅のひとつで、開業当時は、東側にある大聖観音寺の別名に由来した「我孫子観音前」停留場と称し、南海山手線を経て1944年に鉄道省に買収された際に現在の駅名に改められた。
駅名に「町」がつけられたのは、すでに千葉県の現・我孫子市に常磐線の我孫子駅があり、区別したためであるという。
大聖観音寺をはさんでさらに東にはOsakaMetro御堂筋線あびこ駅、反対に西には住吉区役所がある。
連続立体交差事業により、2004年10月16日に天王寺方面行き、2006年5月21日に鳳方面行きが高架ホームに移行した。
駅構造
相対式2面2線の高架駅。2018年3月17日以降、当駅に停車する阪和線の普通電車はすべて3扉の223系と225系に統一されている。
※:日中の普通電車は鳳までで、以南は区間快速に乗り換えることになる。
利用状況
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は6,281人である(大阪府統計書より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 6,289人 | 12,578人 |
2009年(平成21年)度 | 6,331人 | 12,662人 |
2010年(平成22年)度 | 6,662人 | 13,324人 |
2011年(平成23年)度 | 6,962人 | 13,924人 |
2012年(平成24年)度 | 7,015人 | 14,030人 |
2013年(平成25年)度 | 6,755人 | 13,510人 |
2014年(平成26年)度 | 6,511人 | 13,022人 |
2015年(平成27年)度 | 6,559人 | 13,118人 |
2016年(平成28年)度 | 6,446人 | 12,892人 |
2017年(平成29年)度 | 6,379人 | 12,758人 |
2018年(平成30年)度 | 6,281人 | 12,562人 |
余談
阪和線の快速・区間快速は天王寺~堺市の間、どちらもノンストップであり、ここに限らず、阪和線の大阪市内の駅同士を利用する場合は普通電車を使うしかない。
しかし普通電車は日中1時間の本数が2012年のダイヤ改正で大幅に削減されたこともあり、15分間隔と御堂筋線の半分にとどまっており、天王寺・なんば・梅田までの利用は、運賃ではこちらが安いにも拘らず、利用客は御堂筋線に水をあけられているのが実情である。
他方、1駅南寄りの杉本町駅までが大阪市内駅の扱いであることから、東海道・山陽新幹線に乗り換える場合は阪和線~大阪環状線~JR京都線(天王寺~大阪の間は関空快速・紀州路快速)で新大阪駅へ行くと、別料金を負担する必要がなくなる。
隣の駅
関連項目
御堂筋線/我孫子駅···難読であるため、地下鉄の駅は、旅客案内上では「あびこ」とひらがな表記が行われている。
大阪シティバス(旧大阪市営バス)···高架下付近にバス停があり、停留所名はひらがな混じりで「JRあびこ町駅前」である(上記の理由から)。