概要
『クレヨンしんちゃん』シリーズ生誕25周年記念作品。野原一家と宇宙から飛来した宇宙人・シリリとの活躍を描く。
宇宙人に遭遇するSF要素と、春日部から種子島まで日本を縦断するロードムービーを主体とする。あと、直近2作もそうだったが、本作にも意外におぞましい描写が含まれている。
本作ではとある事情からしんのすけがおケツを出すのを封印するという前代未聞の事態がおこる。
ゲストキャラクターのシリリの声は人気声優の沢城みゆきが演じることが決定している。
本作以降のひろし役は藤原啓治氏の休業(後に逝去)に伴い、森川智之氏が登板。10歳へと幼児化した姿の声も兼任する。
あらすじ
野原一家の元に、謎の宇宙人シリリが不時着。シリリの発した光線を浴びたみさえとひろしは25歳若返り、子供の姿になってしまう。元の姿に戻るために野原一家は日本縦断の旅に出ることに。
だが、その一方ではシリリの父親による巨大な陰謀が待ち構えていた・・・。
登場キャラクター
CV:沢城みゆき
野原一家の前にやってきた、ナースパディ星出身の宇宙人。
追いつめられると浴びた者を若返らせる『バブバブ光線』を出す。
地球の言語を一瞬で理解するほど知能は高いが、後述する『スクスク光線』を使えないためナースパディ星の中では落ちこぼれである。
野原家に不時着した後は、父の元へと向かうためにしんのすけの尻に隠れ、彼らとともに日本を横断する旅に出る。
- チチシリ(仮称)
シリリの父で、ナースパディ星のお偉いさん。ナースパディ星人特有の浴びた生物・物質などを25年成長させる『スクスク光線』の使い手で、その中でも誰よりも扱いに優れているエリートである。
7年前に調査のために地球にやって来るも、容姿から大人たちに煙たがられて追い出されたのをきっかけに「大人は害悪」と危険視するようになり、シリリの『バブバブ光線』の力を利用して地球上の全ての生物を子供にして征服する『人類バブバブ化計画』を企んでいる。
実の息子であるシリリに対しての親としての愛情はまるで皆無に等しく、それをひろし達に咎められても「人力で火星までしか行けない地球人にはわからない(意訳)」と地球人全体を見下すような態度であしらっている。また、時に子供みたいに癇癪をおこす幼稚な一面や計画の為だけに実の息子を騙して利用したりする非情な一面がある。
因みに、本名不明なのでしんのすけからは上記の名前で呼ばれているが、本人曰く「もっとカッコいい名前」とのこと。
- モルダダ
シリリと野原一家を追う正体不明のエージェント。正体は人間に化けたチチシリの部下。
- カスリー
モルダダと行動を共にする女エージェント。正体はモルダダと同じく人間に化けたチチシリの部下。
- 八尾幾三
旅の途中で野原一家が出会った宇宙オタクの中年男性。長年宇宙人を探し求めている。独身。
後にチチシリにより記憶ごと子供の姿にされてしまうが、宇宙人への憧れは変わらず。
- 志田未来
CV:志田未来(本人)
しんのすけが気になっている女優。テレビの中の登場のみで本人は直接登場しない。
余談
本作は25周年記念作品ということで、過去24作品の劇場シリーズからキャラクターやアイテムが再登場しており、台詞有りで登場するキャラクターはオリジナルの声優をそのまま起用している。
以下その一覧
しんのすけが持って行こうとした玩具の人形として登場。
- 遺跡の猿 (ブリブリ王国の秘宝)
シロテナガザルと共に八尾の家の近くに登場。
- 白い蝶 (雲黒斎の野望)
サーカステントの近くを飛んでいた。
- ヘンダー君 (ヘンダーランドの大冒険)
八尾の家の途中にある田んぼのカカシ。
オカマ(あの三人ではない)のイヤリング。
- SMLのロゴマーク (電撃!ブタのヒヅメ大作戦)
八尾のパソコンの検索エンジン「SMLサーチ」として登場。
長崎の温泉街に登場。「金球湯」を浴びていた。草津所長も名前だけ登場。
- シロテナガザル (嵐を呼ぶジャングル)
八尾の家の近くで遺跡の猿と一緒に登場。
サーカスの観客の中に登場。
- 缶ビール (アッパレ戦国大合戦)
戦国時代へ持って行ったもの。エンディングでひろしが飲んでいる。
静岡でヒッチハイク中のトラックに乗っている。
- マイク (夕陽のカスカベボーイズ)
駅前でインタビューを受けていた。本名は水野らしい。
- しんのすけマンの帽子 (3分ポッキリ)
エンディングでシリリと遊ぶしんのすけの玩具の中に登場。
- サンバの音楽 (踊れ!アミーゴ!)
劇中BGM。
- ケツだけ星人の爆弾 (嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!)
八尾のパソコンの掲示板に画像が張り付けられている。
- キンキン (金矛の勇者)
新幹線で飲んだお茶「金矛のお茶」のキャラクターとして登場。
長崎の温泉でお湯を出すモニュメントとして登場。
- 金有電気 (オラの花嫁)
商店街に看板が登場。小さいながらビル持ちらしい。
- イツハラさん (黄金のスパイ大作戦)
春日部の川でスワンボートを漕いでいる。
- ウラナスビン (オラと宇宙のプリンセス)
八尾の部屋のフィギュアとして登場。
温泉街に出店を出していた。グルメッポーイは弟子入りした模様。
静岡の交番の警察官募集ポスターのモデルとして登場。
- サボちゃん、カスカベ防衛隊バッジ (オラの引越し物語)
シロの小屋にある合鍵のキーホルダーとしてサボちゃん、エンディングでシリリとカスカベ防衛隊が付けているバッジが登場。
- 編集の山田 (爆睡!ユメミーワールド大突撃)
新幹線の乗客として登場。スリ(モルダダの変装)にぶつかり怒っていた。
関連タグ
ケツだけ星人、オシリアン・・・前者は過去作映画に、後者はクレヨンしんちゃん外伝「エイリアンVSしんのすけ」に登場した、両者とも尻がモチーフとなっている宇宙人
爆睡!ユメミーワールド大突撃←前作 次作→爆盛!カンフーボーイズ