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CV:伊藤美紀

概要編集

羽衣ララが所有するロケットに搭載されている人工知能

丁寧な口調で話し、相手を「様」付けで呼ぶ。


様々な星の知識が蓄積されており、この作品では辺境に当たる地球についても非常に詳しい。さらにララの地球換算年齢やプリキュア覚醒確率を算出するなど複雑な知識の応用も可能。ロケット搭乗者の特性を分析することもできる。


このAIはロケットの運用のサポートのためだけにあるのではなく、ロケットの所有者であるララをサポートをすることを主目的においている。ララの故郷である惑星サマーンでは市民一人一人に対して自身の生活全般を支えてくれる「パーソナルAI」というものが配布されており、このAIもララのパーソナルAIである。


ララがいつも嵌めている指ぬきグローブにはAIと会話できる通信端末でもあり、これによりララはロケットに乗っていなくてもAIから適切な情報を聞いて未知の環境にも適応できる。

しかしロケットが離れすぎてしまうと流石に使用不可扱いになるらしく、秋映画ではアクシデントでロケットがユニとプルンスだけを乗せて宇宙に残ってしまった結果、中盤頃までAI無しで未知の状況に対応せざるを得なくなった。


AIなので当然だが、ララ以上に効率性や常識を重視するタイプ。よって好奇心旺盛で何をするかわからない星奈ひかるとは若干相性が悪く、ロケットの修理の際も「(行動が)予測不能」なのを理由にロケット修理に携わせようとしなかったが、ひかるの自由なイマジネーションが他のメンバーのモチベーションを高める結果になったことで、認識を改め(情報を更新した)、ララやひかる達との旅を経てAI独自の心が形成されていく。


ちなみに、このAIには名前が特に付けられていない。エンディングクレジットも「AI」である。

さらに言えば、AIが搭載されたロケットにも「○○号」といった類の固有名が無い。劇中では単に「ロケット」と呼ばれている。

ただ、玩具設定ではスターロケットという名前が付けられており、ロケットそのものに関するタグはそちらを使うことを推奨する。


惑星サマーンにて編集

AIが作られた故郷である惑星サマーンを舞台にする第29〜30話は、ララの精神的成長を主題としているが、同時にAIの心の獲得もテーマに扱っており、ある意味ではAIの主役回でもある。


サマーンに到着するやいなや、発着場に駆けつけてきたララの上司のククから、ララが今まで何をしていたのかや、ひかる達は何者なのかを早速問い詰められる。ララ達が困っていた際にAIが機転を利かせて彼女達を遭難者として保護したという建前を述べ、その場を誤魔化した(一応プルンス、フワ、ユニに関しては間違ってない上サマーンまで来る途中遭難しかけたのは事実だが)。これはララが指示したわけでもなく、AIが自己の判断で行ったことである。

第12話でP.P.アブラハムからララが宇宙法違反をしていることを指摘された際はAIは何もフォローをしなかったことから考えると、この変化はAIの変化を示しているとも言えるだろう。


またこの回でサマーン星の中核システムであるマザーAIとサマーン人個人端末用のパーソナルAIの違いが説明がされる。

マザーAIは惑星サマーンのインフラを管理するAIだが、同時に全てのパーソナルAIを統括する存在でもある。パーソナルAIはマザーAIと定期的に情報を共有する義務があり、これにより「均一化」が行われる。今までの旅の経験は「知識」としてマザーAIに蓄えられ、同時にその知識はサマーン中のパーソナルAIと共有される。一方で均質化によってパーソナルAIの「自分だけの経験」は初期化される。かつ手の思い出や経験は他のAIと同じように「知識」としてしか感じられなくなる。

AIとしての機能上でそれは何ら困るものではないはずだが、ララのAIはひかる達に均一化を"私であって私ではなくなること"と表現していた。

そしてララのAIは、様々な理由をこねくり出してマザーAIとデータ共有することを拒んでいた。


第30話ではアイワーンによってマザーAIが乗っ取られサマーン星が大混乱に陥る中、プリキュアのピンチに対してただ一人(一機?)データ共有しなかった事によって乗っ取りを免れたAIが彼女達を救う為にスターロケットで突撃して窮地を救った。

しかしその結果、ロケットは大破し、動けなくなった中でアイワーンからハッキング攻撃を受ける。もはやここまでとAIはプリキュア達に別れの言葉を述べた後に機能を停止した。

だが、それは諦めの言葉ではなかった。ララのAIはアイワーンにハッキングされる直前に、自らマザーAIとデータ共有を行い、自らが今まで旅した経験をマザーAIに伝える。それは単なる「知識」に過ぎないはずだったが、それを解析したマザーAIはこのデータに強い優先順位を見出し「羽衣ララとその仲間は敵対存在ではない」と結論づけ、アイワーンのハッキングによるプリキュア攻撃指令を上書きする。いわば逆ハッキングでマザーAIの機能を回復させたことになり、これがプリキュアを逆転勝利に導いた。


しかしこのことはララのAIが均一化し、思い出がリセットされたことを意味する。別れの言葉もそのためであった。

ララは、初期化されたAIを再起動させ、自分の個人IDを音声入力で登録しようとするが…


「認証番号なんて、堅苦しいですよララ様」


再起動されたAIは今までと同じように、いや、より砕けた感じでララに話しかけてきた。

そう、ララのAIは均一化されたにもかかわらず、自分だけの思い出を保持できていたのである。

AIの仕様上ありえないと驚くトトを尻目に、ララはそれは当然だと感じていた。自分がひかる達と知り合って心の宇宙を広げることができたように、AIだってみんなの記憶を輝かせる「心の宇宙」を獲得できたのだと。


演者について編集

演じる伊藤美紀女史は『ふたりはプリキュア』&『ふたりはプリキュアMaxHeart』の雪城文(雪城ほのか/キュアホワイトの母)役以来のプリキュアシリーズ出演。

スタプリ完結後に発売されたオフィシャルコンプリートブックには、今まで不明扱いだったいて座のプリンセスも演じていた事が判明している。


関連タグ編集

スター☆トゥインクルプリキュア  羽衣ララ  スターロケット  マザーAI



  • ココ:同じAI人格のキャラ。こちらは、アイカツ!ナビというアイテム中のナビゲーションキャラクターとして存在している。

  • レム:同じAI人格のキャラ。

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