人物
声優としてはキューブ(デビュー~2015年2月)⇒アクロスエンタテインメント(2015年3月~)、女優(舞台女優)としては劇団健康(1985年〜1992年)⇒劇団ナイロン100℃(1993年~現在)所属。
旧芸名は犬山犬子。また、「心残隠密」や「戸塚千絵」の名義で活動していた時期もある。
1980年代前半からバンド活動を行っており、親交のあったケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)のバンド「有頂天」にはメイク、サポートとして参加していたようである。
1985年にケラ、田口トモロヲ、みのすけらと「劇団健康」を結成。「健康」の後継となる「ナイロン100℃」にも旗揚げから参加し、主に舞台女優やラジオDJとして活動していた。
1996年の『みどりのマキバオー』の主人公・マキバオー役で声優活動を開始。また、女優としてもこの時期から映画やテレビドラマに進出しており、堤幸彦監督作品に出演する機会が多い。
声優としてはダミ声にも近い独特の丸みのある声から、動物系のキャラクターを多く演じているほか、バラエティ番組でナレーションを務める機会も多い。
現在『ポケットモンスター』シリーズ以外では滅多にアニメに出演する事がなく、同シリーズではニャース役以外にも様々なポケモンの声を兼任している。2021年〜2022年は久しぶりに『シャーマンキング』(2021年版)でレギュラー出演している。
エピソード
ラジオでは数字の「8(はち)」を「パチ」、「はがき」を「パガキ」など、「は」を「ぱ」で読み替えることが多い。ただし、「ポケモンアワー」放送作家の「はせがわくん」(長谷川浩二)のことは普通に呼んでおり、このことについて「はせがわくんは弾けてないから」と語っている。
マキバオー役のオーディションは林原めぐみも受けており、林原はほぼ自分が受かったと確証を持ち、周囲からもピッタリだと念を押されていた。
しかしいざ番組が始まるとマキバオー役には犬山犬子(当時)の名前があり、面識もなかったため「誰?」と訝しがった。が、アニメが放送された結果「どうやって本物の馬連れてきたの!?」とそのはまり役っぷりに納得・感服し、「完全に負けた」と感じたという。
また、マキバオー役の選出にあたっては作者のつの丸が、犬山がDJを担当していたラジオを聴いて「この人しかいない!」と推薦したという。
ポケットモンスターでの収録では「ロケット団三人は、最早1つのチームとして相談しながら演技をしている」と言ったエピソードが林原めぐみから語られた事がある。
動物役のイメージが強いものの、実は芸名のわりに2019年にワンパチを担当するまで犬の役を演じた事が無かった。
芸名の由来としては「犬が好きだから」という理由のほかに「(ナゴムレコード時代に)町田町蔵を真似てケラが付けた」という説がある。
『グランブルーファンタジー』の熱心なプレイヤーでもあり、公式番組で十賢者を全員加入させた上に、ランクがゲームガチ勢で知られる中村悠一すら超えていた事も発覚した。
特徴的な声質だが特に作っているわけではなく地声であり、これはインタビュー、ラジオなどでも確認できる。病院や役所などでの受付やタクシーに乗るときはやや低めに話しているとのこと。
出演
ドラマ
『ハンサムマン』1996年
『すずらん』1999年
『ケイゾク』1999年
『安楽椅子探偵、再び』2000年
『TRICK2』2002年
『笑う三人姉妹』2005年
『時効警察』2006年
『アンナさんのおまめ』2006年
『帰ってきた時効警察』2007年
『世にも奇妙な物語・春の特別編』「さっきよりもいい人」2008年4月2日
『トラブルマン』2010年
『さよならぼくたちのようちえん』2011年
『幸せになろうよ』2011年
『西郷どん』2018年
映画
『ケイゾク/映画』2000年
『溺れる魚』2001年
『EGG』2002年
『1980』2003年
『しあわせなら手をたたこう』2005年
『トントンギコギコ図工の時間』2005年 - ナレーション
『TRICK劇場版2』2006年 - ひよこの声
『おいしい殺し方』2006年
『グミ・チョコレート・パイン』2007年
『罪とか罰とか』2009年
アニメ
ミドリマキバオー@みどりのマキバオー | ニャース@ポケットモンスター(第1期~第7期) | 小山田まん太@シャーマンキング |
13号@僕のヒーローアカデミア | ワンパチ@ポケットモンスター | ピピ美@ポプテピピック(第2期第3話・Aパート) |
ゲーム
ポケモントレーナーのフシギソウ@大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(※)
※ 死去した川上とも子の後任。アニポケ『XY』でもサナのフシギソウを担当していた。