発動!渾作戦
はつどうこんさくせん
7回目となる『艦これ』の期間限定イベントであり、ファンからは単純に「(2014年)秋イベント」と呼ばれる事が多い。
元となった史実での作戦は、1944年5月から6月ごろに行われた渾作戦(こんさくせん)である。
E-2以外のステージにおいて、夏イベントから実装された連合艦隊システムを使用することになる。
だが今回は、前回の作戦における連合艦隊結成の条件が異なる。
前回は第1艦隊(機動部隊)に空母2隻が必須の「空母機動部隊」だったが、今回は軽巡・重巡(航巡)・戦艦(航戦)計2隻以上必須、空母系は正規空母(装甲空母を含む)1隻または軽空母2隻以下の「水上打撃部隊」でなければならない。
第2艦隊(水雷戦隊)は軽巡1隻、駆逐2隻以上と変更されていない。
ただし、E-4においては「機動部隊」か「水上部隊」かを選択できる。
第一次・第二次渾作戦(E-1,2)には同じ艦娘戦力の投入が可能だが、第三次(E-3)には第一次と第二次に出撃した艦娘の出撃は不可。
ただし、Extra Operation海域(E-4)には、E-1,2及びE-3に参戦した艦娘を含む全ての艦娘戦力が投入可能。
また別々の作戦に参加した艦娘でも支援部隊に出すことは可能。
(ex:E-1,2に参加した夕立改二をE-3の支援部隊として出せる)
連合艦隊編成「水上打撃部隊」
新たな連合艦隊の構成方法。
第一艦隊に軽巡・重巡(航巡)・戦艦(航戦)計2隻以上必須、空母系は正規空母(装甲空母を含む)1隻または軽空母2隻以下が条件となる。
特徴は第一艦隊から砲雷撃戦が始まることで、この仕様から道中戦闘がとても安定するため、BOSS戦へ到達するまでの安定感が大きく向上する。運が良ければ第一艦隊の戦闘だけで敵を排除し、第二艦隊への損害を出さずに済む場合も出てくる。
ただし機動部隊以上に命中補正が低下するという大きな欠点も存在するため、最悪の場合、討ち漏らしばかりのまま第二艦隊に強敵を相手取らせるリスクを負わせてしまう。
また空母の編入できる数が少ないため、制空権の保持にも苦心することになり、軽巡ツ級が出て来ようものならあっという間に艦爆・艦攻を迎撃され、空母が案山子になってしまう。
対空カットイン射撃
これまで防空戦術といえば、空母による艦戦での迎撃が基本であり、水上艦からの対空砲火はその補助程度にしか機能していなかった。
そこに革命を起こすべく導入されたのが本システムである。
本システムは特定の装備一式を艦娘に装備させることで、航空戦フェイズに割り込んでカットイン演出を起こし、敵機撃墜数を大幅に上昇させることが可能になる。やり方次第では空母ヲ級の戦力すら丸裸にして置物にするという驚異の対空防御力を発揮する。
一方、深海側については未実装の可能性が高いとされるが、軽巡ツ級を筆頭に洒落にならない対空能力を持つ艦も多いので、実質不要なのではという説もある。
ただこのシステムによって、演習でのボーキ消費が加速する羽目になったのは言うまでもない。特に改修MAXの秋月型が居ると、一航戦・五航戦ですら艦載機の積み方と敵の編成次第で攻撃機・爆撃機がすり潰されて置物にされてしまう。加賀や大鳳が一緒に編入されていたら覚悟した方が良いだろう……。
- 『連合艦隊の出撃』(E-1~E-2道中戦闘BGM)
- 『艦隊決戦』(E-1~E-2 BOSS戦闘BGM)
- 『秋月の空』(E-3~E-4道中戦闘BGM)
- 『防空駆逐艦、参戦!』(E-3~E-4 BOSS戦闘BGM)
E1,E2の道中戦、ボス戦BGMは『武蔵の帰投』アレンジである。E3,E4の道中戦BGMは先行実装された『秋月の空』の修正版と思われ、ボス戦はそのアレンジである(もっとも、『秋月の空』自体が『秋の鎮守府』のアレンジである)。
前半ステージは艦これBGMらしい“盛り上がり”を重視したクラシカルな曲調が特徴。後半からは太鼓や笛や琴といった和楽器の旋律が一気に増え、味わい深差が増している。BOSS戦は、前半はロックサウンドによる鋭くパンチの利いた決戦用BGM、後半はクラシックと和楽器、さらに電子サウンドの融和した聴きごたえ抜群の戦闘用BGMに仕上がっている。
タイトルも前半は連合艦隊、後半は新規参戦した秋月をイメージしたものになっている。
渾作戦と書いてこんさくせんと読む(ふんどしさくせんではない ◯渾 ×褌)。
ビアク島の戦いを支援するための作戦で、1944年5月末から6月始めまで3度にかけて行われた。
第一次渾作戦
参加した艦は以下の通り。
輸送隊本隊:重巡「青葉」、軽巡「鬼怒」、駆逐艦「敷波」、「浦波」、「時雨」
輸送支援隊:敷設艦「津軽」、「厳島」、第127号輸送艦、第36号駆潜艇、第37号駆潜艇
警戒隊:重巡「妙高」、「羽黒」、駆逐艦「白露」、「五月雨」、「春雨」
部隊は敵哨戒機に発見され、さらに陸軍の偵察機からアメリカ機動部隊発見の報告があったため、部隊は作戦を中止してソロン島へ向かうよう命じられた。ソロン島に到着すると陸軍部隊は揚陸され、艦隊は退避したが、機動部隊発見の報は誤報と判明、だがもう後の祭りだった。
第二次渾作戦
増援作戦は再開されたが、高速の駆逐艦だけによる輸送に切り替えられることとなった。
駆逐艦「敷波」、「浦波」、「時雨」、「白露」、「五月雨」、「春雨」の6隻で出撃したが、B-25による空襲を受け春雨が沈没。それでも部隊はそのままビアク島へ向かった。
その後、敵の連合軍艦隊と遭遇したが、かろうじて離脱に成功した。しかし、日本艦隊は至近弾などで損傷し、輸送も中止された。
第三次渾作戦
参加した艦は以下の通り。
攻撃部隊:戦艦「大和」、「武蔵」、重巡「妙高」、「羽黒」、軽巡「能代」、駆逐艦「沖波」、「島風」、「朝雲」
輸送部隊:重巡「青葉」、軽巡「鬼怒」、駆逐艦「満潮」、「野分」、「山雲」、敷設艦「津軽」、「厳島」、第36号駆潜艇、第127号輸送艦
補給部隊:タンカー第2永洋丸、第37号駆潜艇、第30号掃海艇
2度の失敗から、連合艦隊司令部ではビアク島方面の水上部隊を排除しない限りビアク島突入は不可能と判断、兵力が強化され、3度目の作戦が行われることとなった。なお、大和型戦艦2隻を投入したのは「あくまで敵機動部隊を誘い出す為の窮余の一策」だと言われている。
しかし、アメリカ機動部隊がマリアナ諸島へ来襲したため、「あ」号作戦決戦用意を発令し、渾作戦は中止された。
その後
マリアナ沖海戦の前哨戦となる作戦であったものの、日本軍側の優柔不断とも言える作戦指導から、何も得るところ無く終わった。さらに「あ号作戦」のために準備していたガソリン、重油など貴重な資源を消費してしまった。
そしてマリアナ沖海戦でも負けたため、ニューギニアの制空権、制海権ともに連合軍が握り、日本軍は増援ばかりか撤退も難しくなった。また、それまで安全であった原油産地の蘭印方面も連合軍の空襲を受けるようになった。
ちなみに同作戦放棄のためビアク島に残された陸軍兵士たちは、10,400名中520名しか帰国できなかった。
第六回期間限定海域として2019年3月13日開始。4月17日に終了した。(余談だがアーケードでは平成最後のイベント)
今回の特徴として史実艦特攻があった。
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