ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

石川数正

3

いしかわかずまさ

かつては徳川家康の重臣だったが、のちに豊臣秀吉に寝返った。父親は石川康正、叔父に石川家成。生誕年1533年、死没年1593年。のちに康輝、吉輝と名乗った。

生涯

1533年、石川康正の子として三河国で生誕。歳が近いこともあり松平元康(のちの徳川家康)の側近として仕え、元康の人質時代も同行したと伝わっている。家康が今川義元の人質であった頃から、元康や義元と対立していた織田信長との紛争にも従事していた。

やがて今川義元桶狭間の戦いで戦死すると、今川家は弱体化。義元の嫡男・今川氏真は義父の北条氏康を支援するために、松平家への支援をおろそかにした。

これにより元康は今川から独立し、織田信長との間に同盟を締結(これをきっかけに元康は松平家康、のちに徳川家康と改名)。この際今川家に人質とされていた松平信康築山殿を、今川家臣であった鵜殿氏を使って人質交換をすることで救助したと言われている。

しかし1563年、西三河を中心に三河一向一揆が発生し、一向宗を支持している徳川家臣の中には、家族が敵味方に分かれて戦う連中も多かった。石川家も例外ではなく、父親の康正が一向一揆方につき、叔父の石川家成と数正は徳川方についた。

渡辺守綱本多正信といった多くの徳川家臣が味方した三河一向一揆衆であったが、やがて家康ら徳川方の奮戦や家康の機転もあり沈静化。この頃から酒井忠次とともに三河衆の双璧として石川氏は重用されるようになり、叔父の石川家成の後任として西三河衆を率先したと伝わっている。家康の嫡男・松平信康が元服すると、その後見人を任されたと言われている。

その後は織田信長の同盟者として戦う徳川家康に従事する一方、徳川家の後方担当として

内政や検地などに功績を見せ、遠江方面で戦う徳川家康らを支援することが多くなった。

三方ヶ原の戦い長篠の戦いなど、徳川家にとって重要な戦争にも参加している。

本能寺の変織田信長信忠が自害した後は、織田信雄羽柴秀吉との交渉を任されるようになり、徳川家康本多忠勝が関東の北条氏直佐竹義重皆川広照らと交渉するのと合わせて、徳川外交の屋台骨をほぼ担っていた。その後羽柴秀吉と対立した織田信雄と、秀吉の関東に対する影響力の高さを危惧した徳川家康が組んだ小牧・長久手の戦いでは小牧城の守備を中心に担い、羽柴秀吉に一矢報いることに貢献している。

しかし1585年、康輝と改名したのちに小笠原秀政らとともに突如徳川家を出奔。この原因については諸説ある。

その後豊臣秀吉の家臣として仕え、彼の名の一字を賜り吉輝と名乗る。そして最終的に信濃松本8万石を領有した。

1593年に、数え年61歳で死去。死後子孫はそれぞれ徳川豊臣に分かれて与したが、いずれも衰退した。

創作における石川数正

演:松重豊

元康(家康)に従い駿府で支える家臣の一人で、家臣団の中では酒井忠次と並ぶ筆頭格。徳川家の重臣として頼りない家康を叱咤激励して奮起させたり、三河の実情を彼に説いたりするなど実直な人物として描かれた。

本能寺の変後は、本多忠勝榊原康政井伊直政ら若手の家臣団と意見が対立し、家臣団の中で孤立するようになった。そして、秀吉との交渉の中で武力のみならず経済力もつけた秀吉を「化け物」と評し、家康に秀吉への臣従を提案する。

しかし、家康はあくまで徹底抗戦を主張し忠勝らも賛同、数正は岡崎城代を解任される。その後忠次の勧めもあり家康と対談、「そなたがいなければ戦はできぬ」の発言を聞く。

その言葉を聞いた数正は、これ以上の戦をやめさせ徳川を守るには自分が身を引く他ないと判断したことで一家揃って出奔。自身を犠牲にすることで徳川と豊臣の全面戦争を避けさせた

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • どうする家康【間狂言】

    どうする家康×ハコヅメ4

    康政の正室・涼は本多家に泊まる事になるが、忠勝の正室・於久と側室・乙女の予想外の寝所事情に戸惑ってしまい…。 ドラマ20回の頃の出来事。おまけエピソード3編有り。 『ど家』の人物達で『ハコヅメ』ドラマ版4話の再現。登場は史実嫁が中心。 やはり諸々の正確な時系列は時空の果てに放置しました。 26回は殿の豹変振りに平八郎は死ぬほど腸が煮え繰り返ったろうが、小平太も腸が腐って死にそうな気分だったと思われ。そんな中、彦七コンビが癒し枠だった件。そして安定安心の左衛門尉は家臣団のおかん。
    16,846文字pixiv小説作品
  • どうする家康【間狂言】

    どうする家康×ハコヅメ2

    大高城から逃げ出した元康を連れ戻した忠勝。次の陣触れに備えて休もうとするが、初陣間も無い少年には過酷な現実が待ち構えていた…。 ドラマ1回と2回の間頃の出来事。おまけエピソード2編有り。 『ど家』の人物達で『ハコヅメ』ドラマ版4話の再現。中の人ネタ有り。 やはり諸々の正確な時系列は時空の果てに放置しました。 …22回は「どうぞどうぞ」からの「死ぬなよ!死ぬなよ!絶対に死ぬなよ!」なダチョウ倶楽部回だった件w
  • 「いくつになってもかわいいね」って話

    ど家現パロ 飲み会で数正に絡む忠次と援護射撃する夏目さんと登与さん 忠次と数正は幼なじみ設定 6歳差のうまみがありますよね 感想いただけるとどちゃ喜びます💕💕💕 https://wavebox.me/wave/d4zoxbld2j9b6pcm/
  • 涅槃の嵐

    平八郎と小平太27歳 お手付き回後、万千代加入前くらいのイメージ 武田とのとある戦で、平八郎討ち死にの一報が届いたら…的なif設定のお話です こちらのイラスト(https://www.pixiv.net/artworks/118193264)を下敷きに書きました 全3回。殿、忠次、数正、忠世、彦右衛門もちょこっと出ます
    11,538文字pixiv小説作品
  • 鎌倉殿の13人 × どうする家康

    『御成敗式目』からつながる縁(えにし)に、私は 〜第73回紅白歌合戦〜 (85) 第31回 「史上最大の決戦」

     おかしすぎるだろ、タイトルが(・_・;  2022年の第73回『紅白歌合戦』で、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の北条義時さん役の小栗旬さんから、『どうする家康』の徳川家康さん役の松本潤さんにバトンタッチされた企画場面を元にしたお話です🙇‍♂️  歴史IFではありますが、徳川家康さんが北条泰時さんと対面したならば、狂喜乱舞したことでしょう☺️  すみません、戦国時代はあまり詳しくないので、史実は参考にしているものの、適当に書いています🙇‍♂️  しょせんはギャグ小説なので😅  松本潤さんは、髭を生やした家康さんの役がドンピシャハマっていますね☺️  ますます楽しみになってきました☺️  実はこれまで戦国時代の大河ドラマは結構観てまいりましたが、史実自体はよくわかっていなかったので、この大河ドラマを機にあらためて勉強している最中です🙇‍♂️ って、何歳だよ、自分😅  今回も、体調不良や周囲のゴタゴタでなかなか書き上げられませんでした😭
  • 琥珀色の刻を過ぎても 前編

    3話頃、13歳平八郎視点 殿、左衛門尉、数正が登場 小平太の仕官についてあーだこーだ話してるだけ(珍しく小平太がいませんが、4人の話題の中心です) 44話を観て、平平も出逢った当初から意識しあってるじゃない…!と思って 【注釈】
 榊原家の元の主筋である酒井将監忠尚は、このお話では忠次の叔父ということにしています(諸説あり) 
またど家では、大樹寺での出逢いから小平太の仕官まで一年ほど開いているようなのですが(6話の台詞から推測)、その理由が「酒井忠尚がなかなか認めなかったから」というのは創作です
  • 城攻め前夜(某旅行パロ)

    ※キャプション必読です!!!!※ 本作品はネタです!ギャグです…っていうか単純にパロです!!!!! 某アイドルグループの伝説の修学旅行のパロディです!!!!!!!! 真面目な人が数正しかいないし、正信は馴染んでるし小平太は生意気100割増しです! おまけに時代考証、無し!!!!! もしこれは無理って方がおられたらどうか見なかったことにしてください(深い礼) 配役は大体ですが、1:数正 2:忠次 3:正信 4:半蔵 5:小平太 6:平八郎 です。 文字に起こしてみたら予想以上に1・3・5さんの出づっぱりですね。 信長の中の人である6さん全然喋ってないの今気づいた…。 本家も何百回と見て、何パターンもの神絵師様のトレス動画を見続けた例の動画、 彼らでやってみたいと思いついて止められませんでした。 文字で書いてみたのですが、画力があれば動画作っていたのに…。 もし代わりに描いてくださる方がいれば狂喜乱舞します。私が(笑)
  • 現パロ 数正さんとの里帰り前夜

    ど家現パロ 大学生の家康が初めて里帰りするけど全然乗り気じゃない感じです あったことも無い人達の為に社長になれっていってもねぇ…… 2024.01.05 めちゃくちゃ落丁まみれで出してましたすみません……修正済みです
  • 鎌倉殿の13人 × どうする家康

    『御成敗式目』からつながる縁(えにし)に、私は 〜第73回紅白歌合戦〜 (88) 第34回 「豊臣の花嫁」

     おかしすぎるだろ、タイトルが(・_・;  2022年の第73回『紅白歌合戦』で、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の北条義時さん役の小栗旬さんから、『どうする家康』の徳川家康さん役の松本潤さんにバトンタッチされた企画場面を元にしたお話です🙇‍♂️  歴史IFではありますが、徳川家康さんが北条泰時さんと対面したならば、狂喜乱舞したことでしょう☺️  すみません、戦国時代はあまり詳しくないので、史実は参考にしているものの、適当に書いています🙇‍♂️  しょせんはギャグ小説なので😅  すみません、9月に入って二学期が始まり、生活サイクルが変わりましたので、投稿ペースは遅くなると思います🙇‍♂️  最低でも週に1作は書き上げたいとは考えております。  pixivで小説を投稿し始めてから140週連続で投稿を続けてまいりましたので、なんとか頑張って続けたいと思っております。  まさしく『継続は力なり』ですね。  今回のお話は、木曜日までに書き上げるつもりでしたが、いろいろあって遅くなりました🙇‍♂️
    17,916文字pixiv小説作品
  • 鎌倉殿の13人 × どうする家康

    『御成敗式目』からつながる縁(えにし)に、私は 〜第73回紅白歌合戦〜 (87) 第33回 「裏切り者」

     おかしすぎるだろ、タイトルが(・_・;  2022年の第73回『紅白歌合戦』で、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の北条義時さん役の小栗旬さんから、『どうする家康』の徳川家康さん役の松本潤さんにバトンタッチされた企画場面を元にしたお話です🙇‍♂️  歴史IFではありますが、徳川家康さんが北条泰時さんと対面したならば、狂喜乱舞したことでしょう☺️  すみません、戦国時代はあまり詳しくないので、史実は参考にしているものの、適当に書いています🙇‍♂️  しょせんはギャグ小説なので😅  今回は月曜日に体調を崩して、書き上げるのが遅くなりました😭  ついに、上総介さんにそっくりな真田昌幸さん、見参! ですね!✨
    12,094文字pixiv小説作品
  • 葵の上

    「髪」

    ■元康と瀬名姫と数正の話。■家康と築山御前は仲良しだったんだよ、ごり押しシリーズ(化するのか?)■新婚時代は眩しい(幸せすぎて■BGM:笹川美和「髪」
  • 時代劇

    水魚の交わり

    久々に『大河』ネタ降臨☆ 青春編から大阪編に入ったばかりだけど、まだ一話とはいえ、なーんか急にテンポが悪くなったような気がしたなぁ、と。盛り返しを願いつつも、今後の展開が楽しみです♪
  • 出奔

    いつもお読み頂きありがとうございます。 いいね・ブクマ・コメント・フォロー他本当に嬉しい限りです。 コメント頂き、返信しようと思いましたら、11月から仕様が変わっており、敢え無く撃沈・・・。わざわざコメント下さった方、本当に嬉しいです。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。 さて、今回も二次創作作品です。story捏造しております。嘘つきです。まやかしです。今回の大河だったら、この人に関してはこんな展開もありかな、と思い書いてみました。石川数正の話です。歴史に疎い方もいらっしゃるかと思いますので、一応説明いたしますが、本編では徳川家中で楽しくやっておられるこの石川様、数年後に秀吉に寝返ります。これは史実です。そのお話のさわりです。 政虎は名前だけですが、風味として使用いたしましたので、タグに入れさせて頂きました。 全て都合よく解釈しております。御了承ください。 誤字脱字、拙い文章等はいつもの如くご容赦下さいませ。
  • 少年は大志を抱き虎の翼となる 前編

    ドラマ時間軸2回~3回桶狭間の戦いから刈谷城攻めの間 後の榊原康政(小平太)が家康(このときは松平元康)に仕官するまでの話。裏タイトル「少年よ大志を抱け」 ドラマ6回の上ノ郷城攻め(1562年2月)のときにちぎれ具足の小平太のセリフ「殿の小姓になって半年」というセリフから彼が仕官を始めたのは1561年8月頃で大樹寺での出会いから約1年後のこと。仕官が叶うまで時間がかかったのは当時の榊原家の主君酒井将監忠尚の許しがなかなか出なかったからだと解釈しています。 タグに康政(小平太)を付けましたが、本人の登場は後編から。
  • 光の彼方

    光の彼方 ⑮姫と騎士(前編)

    おんな城主直虎を強引に現在に持ってきた転生ネタの捏造です。主人公は直虎の生まれ変わりの女性で、老舗和菓子店の女社長という設定です。登場人物に前世の記憶はありませんが、なるべく本編のキャラが壊れないように努力しております。 今回は瀬名さまと石川数正を中心に話を書いてみました。前・後編で完結の予定です。
  • 蒼空

    今川人質時代の悪郎な竹千代と、その周りであわあわしてる傅役の酒井忠次のお話。 石川数正や鷹匠の本多弥八郎に、ちみっ子の本多忠勝、榊原康政が書けて楽しかったです。 孕石主水は今川の武将で、竹千代の鷹狩で屋敷に鷹が入り込んだり糞を落とされたりして度々苦情を申し入れており、そのせいかどうなのか、徳川軍に捕らえられた後は切腹を申しつけられました。 ※自サイトからの転載です。
  • 第六章「斎藤」

    2.稲葉山城攻略戦-三河攻め-

    「戦国火炎戦記 神炎」 第六章 斎藤 2.稲葉山城攻略戦-三河攻め- 神炎一話目はこちらから→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6350112 「兵は神速を貴ぶ」 信長は戦の触れを出し、兵の召集を始めた。 が、何故か攻める先が美濃の斎藤ではなくてー…?
  • 引き抜きに乗るかどうかは個人の道だもんなあ
  • 酒と醜態と

    数正と左衛門尉が酒飲んで昔の事を思い出す話 BLだと……思う……… 後半二人のそばに小姓や側仕えがいないのは仕様です きっと邪魔にならないところから見守ってるので… 反応いただけると飛んで跳ねて喜びます♪是非💕 https://wavebox.me/wave/d4zoxbld2j9b6pcm/

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

石川数正
3
編集履歴
石川数正
3
編集履歴