概要
CV:佐藤正治、岡和男(王位争奪編)、松田重治(同編2代目)、乃村健次(Ⅱ世)
頭から生えた大きな二本角(ロングホーン)が特徴の、その名の通り野牛(バッファロー)をモチーフにした超人。スペイン出身。超人強度1000万パワー。
(バッファローはアメリカの動物なんだからアメリカ出身だろとかツッコんではいけない)
必殺技は「ハリケーンミキサー」「超人十字架落とし」等、その剛腕と鋭い角を活かした豪快で荒々しいパワーファイトを得意とする一方、キン肉マンの必殺技“キン肉バスター”を破る“キン肉バスター返し”を開発した技巧派でもある。
逆にパワーをギリギリまで抑えることで光の速度での行動を可能とする「0パワー」という能力も使用できる。
作中での活躍
7人の悪魔超人編
超人委員会により超人オリンピックの出場権を剥奪された「7人の悪魔超人」最強の刺客として登場。キン肉マンの祝勝イベントに乱入しミートの体をバラバラに分解。各部のパーツを賭けて、キン肉マンと彼を救援しに現れたアイドル超人たちと対峙する。
初登場シーンではモジャモジャの顎鬚を生やしていたが、いつの間にか剃っていた。
超人強度は当時最大の1000万パワーを誇り、100万パワー前後が主流の正義超人たちに大きな衝撃を与えた。かつては彼も100万パワー程度の超人強度しか持ち合わせない普通の超人だったが、大魔王サタンに魂を売り悪魔超人に転生し「超人を一人倒す度に1万パワーずつ力を授かる」という契約を交わして、これまで1000人もの超人を葬り去ってきたらしいという。
(計算が合わないのはゆでだから気にしちゃいけない。ちなみに、TVアニメ版では900人に修正されていた。)
一方で、「悪魔に魂を売った」と自負するが非常に義理堅い性格の持ち主であり、初戦でウォーズマンと対戦した際は彼が意識を失ったまま立ち上がったことを知ると追撃を止めている他、キン肉マンとの激闘の末に敗北した際は時限装置の誤作動により焼却されようとするミートのパーツを自らロングホーンを投げて装置を制止したりと、悪魔であっても一度決めたルールは絶対に厳守するというフェアな姿勢を見せている。
敗北後はキン肉マンたちと友情を交わし、今度は自身も正義超人として再会することを約束し姿を消す。
黄金のマスク編
先の戦いでの失敗が咎められ、他の6人共々斬首刑に処せられる。
命を失いながらも、アシュラマン戦で腕を失い苦戦するテリーマンに自ら腕を貸し与え勝利に貢献する。
悪魔将軍の計らいで復活した際は、再び命を与えた将軍への恩義のため一時的に悪魔超人に味方する。その後、キン肉マンが新技「キン肉ドライバー」を体得する時間稼ぎのために悪魔将軍に挑む。
夢の超人タッグ編
モンゴルマン(ラーメンマン)とのタッグ“2000万パワーズ”を結成。
自身のパワーとモンゴルマンの技という各々の持ち味を活かしたファイトで善戦し、スクリュー・キッド、ケンダマンの完璧超人コンビを打ち破る活躍を見せる。
キン肉星王位争奪編
ブロッケンJr.、アシュラマン、ザ・ニンジャらと同じくキン肉マンソルジャー(キン肉アタル)からの誘いを受ける。当初はキン肉マンとの友情から勧誘を拒んでいたが、とある一件でソルジャーの人柄に惹かれ、彼の率いる“超人血盟軍”の一員としてキン肉星王位争奪トーナメントに参加。
この時のマンモスマンとの戦いで、かつてキン肉族と同じぐらいに栄華を誇った超人の一族・バッファロー族の生き残りである事が語られた。
完璧超人始祖編
王位争奪トーナメントでの負傷により、他のアイドル超人同様「治癒カプセル」に入りこれまでの連戦による傷を癒していたが、突如現れた完璧・無量大数軍の登場と同時に他の超人よりもいち早く復活、再び7人の悪魔超人として参陣し完璧超人たちと対決する。
仲間と呼び慕う正義超人たちに冷たい態度をとっていたが、その真意は、この抗争の首謀者である完璧超人始祖たちの存在を悪魔将軍から知らされ、激しい死闘を繰り広げることになることを予感した彼はあえて非情になる必要があったこと、さらには友である正義超人たちの手を汚させたくないためであった。
続編『キン肉マンⅡ世』
キン肉マンが王位についてから28年後、他の伝説超人たち同様年齢を重ねたため前線で戦うことを断念し、以降は新世代超人たちに実技や講義を行うヘラクレスファクトリーを立ち上げ、同校の教官として活躍する。生徒に対してとくに厳しい態度で訓練にあたっていたらしく、万太郎はトラウマになっている模様。
卒業試験では第一期にテリー・ザ・キッド、第二期にジェイドと対戦している。全盛期と変わらぬ筋肉質な体躯を誇るが、スタミナ配分を考えないパワーファイトをキッドに指摘されている。ちなみにミート曰く、酔うと下品になるらしい。
悪魔の種子編では、悪の心を持つ超人にしか通れないゲートバリアーを通るために敢えてジェネラルストーンを肉体に取り込み、一時的に悪魔超人に変貌。そのまま万太郎と共にゲートをくぐり彼のセコンドを務めたが、ザ・コンステレーションの襲撃時のケガもあり、その後病院へ搬送された。
最終戦である万太郎vsアシュラマン戦では、アシュラマンに起こった悲劇を伝えるために病院を抜け出し、見舞いに訪れていたスプリングマンの手を借りながら二人の元に駆けつけた。
容姿
他の人型の超人たちよりも一回り大きい(身長250㎝、体重210㎏)筋肉隆々の大男で、髪型はパンチパーマやアフロヘアーを彷彿とさせる細かいカールのかかった長髪。目は瞳のない黄色。また、前述の通り登場初期はアゴ髭をたくわえおり、モミアゲと繋がっていた。
頭部には前述の通りロングホーンが生えているが、作中何かしらの理由で片方もしくは両方の角が欠損している場合がある。また、角は金属のように焼いて叩くことで変形させることが可能で、キン肉マンがクロスボンバーで腕を切断された際、ドクターボンベが彼の角を鍛えて新たな腕の骨を作っていた。
後の王位争奪編にて再手術で取り出され、角の形に戻されて返還された。
なお、彼が正義超人入りした際に頭のパンチパーマを脱ぎ捨てて大衆の前でハゲ頭を晒すという衝撃的なシーンがあり、たびたびネタにされている。
作者ゆでたまごによると、あのシーンは悪魔超人と決別し正義超人の仲間入りをする決意の表れから頭を丸めていた(剃髪していた)のであって、決して脱毛症というわけではないらしい。
続編『キン肉マンⅡ世』の頃にはサラサラのストレートヘアーになっていた。
悪魔の種子(デーモンシード)の作ったゲートを潜るためジェネラルストーンを体内に取り込んだ際は、悪魔超人時代を彷彿とさせるパーマヘアーに戻った。
関連イラスト
(左がⅠ世時代、右が引退後)