大洗女子学園
おおあらいじょしがくえん
概要
正式には「県立大洗女子学園」。
アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する、茨城県大洗町の飛び地として建造された学園艦及び学園艦に所在する女子高で、歴史だけは古い伝統校。学園艦の外観は、大日本帝国海軍の翔鶴級空母に似ている。
中学校・高校共に9000人ずつの18000人の女生徒が艦上・艦内に居住しながら通学している。また、生徒の他にも生徒の家族等の居住者がおり、大洗女子の学園艦全体で3万人程が暮らしている。
近年は特にこれといった活動実績が無かった事や入学者の減少に悩んでいた事から、文科省の学園艦統廃合による廃校の対象に上がっていた。
学科
普通科はさらに第I科・第II科・第III科に分かれる。
船舶科は、通常の制服と異なり白いセーラー服と水兵帽を着用する。また、通常の授業のほかに8時間3交代制で学園艦の運用も担当しているため、学費は免除されている。
戦車道は20年以上前に廃止されていたが、廃校回避の為の実績作りのため生徒会を中心に復活させた。
戦車道の成績優秀者の特典として「食堂の食券100枚」「通常授業の3倍の単位」「高級学生寮への入寮」「遅刻見逃し200日」「74アイスクリーム食べ放題券20回分」が与えられる。
履修届の下方に「希望のない生徒は自動的に戦車道の選択になる」「記載不備、または提出期限を守れなかった生徒は戦車道の選択になる」と書かれている事から、生徒会は藁にもすがる思いで戦車道に力を入れてる事が伺える。
※戦車道廃止後に予算確保を理由に戦車を売却していた為、売れ残りの戦車がスクラップ状態のまま放置されていたり、学園艦の各所に隠されていた。
なお、20数年ぶりに高校戦車道の全国大会に参加した事で廃校は一時保留となったが、負けが許されない背水の陣で臨むこととなる。だが、隊長の西住みほの指揮の元、数々の強豪校に奇跡的に勝利していき、最終的には優勝を勝ち取ることに成功する。優勝した事で廃校は免れたものと思われたのだが………
戦車道履修者
その他生徒
関連タグ
ここからは劇場版のネタバレ注意
彼女達の努力は無情にも打ち砕かれた………
大会後の夏休みに聖グロリアーナ女学院とプラウダ高校の混合チームを相手に、知波単学園と組んでエキシビションマッチを行い、接戦の末惜しくも敗れる。その後、四校で今回の試合を労わって浴場で入浴している最中、突然放送で生徒会長の杏が学園艦に呼び出される。
そして、学園艦に帰還した彼女達を待っていたのは、完全に封鎖された校門であった。
動揺するみんなの前に学園艦教育局局長と杏が現れ、杏の口から大洗女子学園は正式に廃校が決定されたことが告げられた。局長は廃校撤廃は確約ではなく、あくまで「廃校は考える」という口約束であり、陳情は通らなかったという名目上の理由で廃校が決定され、約束を反故された。しかも、来年度ではなく、休み明けに繰り上げるという強行に出た。
当然納得のいかない一同は校舎に立て籠って徹底抗議をしようとするが、杏と柚子に諭されて泣く泣く下船することになる。その後、一同は陸にある捨てられた木造校舎に転校先が決まるまで一時待機することとなった。なお、彼女達の戦車だが、最初は文科省預かりとなる予定だったが紛失したと嘘の届け出を作成し、サンダース大学付属高校に頼んで下船前日にC-5Mで戦車を運んで預けた。そして後日、待機場所にC-5Mが現れて預かっていた戦車を空挺降下して届けられた。
みんなが転校先の振り分けを待っている間、杏は一人で廃校撤廃を求めて奔走していたが、局長は口約束なのをいいことに全く相手にしなかった。そこで杏は蝶野亜美を通じて、戦車道連盟理事長、さらには西住流当主・西住しほを味方に付けて直談判した。
その時、困り果てた局長がうっかり口を滑らせた「大学選抜チームに勝てれば」という言質を取り、大学選抜チームとの試合が決定する（さらに今回は反故されないよう誓約書も書かした）。
だが、相手は社会人チームに勝利する程の実力を持ち、しかも局長により戦車道のプロリーグで予定されるルール（30両編成の「殲滅戦」）で試合するという姑息な手を使われ、圧倒的不利な状況となる。
しかし、もうそれ以外に方法が無い一同は、大洗女子学園の奪還を掛けた最後の試合に臨むこととなる。
みほは試合開始ギリギリまで勝機を模索していたが、最善な作戦も戦術も思い付かず、百戦錬磨の彼女を持ってしても「今度ばかりは……」と諦めかけたまま、試合開始の挨拶をしようとした………
………その時だった！！
「待ったー！」
試合開始を遮るかのように響いた謎の声。
それと同時に現れたのは、なんと黒森峰女学園が保有するティーガーI、ティーガーII、パンターG型2両の計4両のドイツ戦車軍団。
そして、戦車から降りて来たのは、大洗の制服に身を包んだ西住まほと逸見エリカ。
彼女達は短期転校生として正式に大洗の生徒となり、参戦を表明した。
さらに、彼女達に続いて現れたのはケイ率いるM4シャーマン、M4A1シャーマン、ファイアフライの計3両のサンダース大学付属高校。
次に現れたのはカチューシャ率いるT-34/852両、IS-2、KV-2の計4両のプラウダ高校。
その次に現れたのはダージリン率いるチャーチル歩兵戦車Mk.VII、マチルダII歩兵戦車Mk.III/IV、クルセイダーMk.IIIの計3両の聖グロリアーナ女学院。
続いて現れたのはL3/33に搭乗するアンチョビ、カルパッチョ、ペパロニのアンツィオ高校。何故豆戦車を選んだのかはツッコまないように……
さらには、ほとんど交流が無かったはずのBT-42に搭乗するミカ、アキ、ミッコの継続高校も参戦。
そして、最後に現れたのは西絹代率いる九七式中戦車旧砲塔型3両、同戦車新砲塔型2両、九五式軽戦車1両の計6両の知波単学園（実際は勘違いして22両率いてきたが、16両を引き返させた）。
かつてのライバル達は大洗女子学園を廃校の危機から救うために一時的とはいえわざわざ転校し、大洗の制服を身に纏って試合会場に計22両の戦車を率いて援軍に赴き集結した。
想定外の援軍に局長はすぐさま審判長の亜美に抗議するが、「異議が認められるのは相手チームの隊長のみ」と主張し、その大学選抜チームの隊長である島田愛里寿はあっさりと援軍を承認してしまう。
大洗チームの8両の戦車に援軍が合流し、これで計30両となって大学選抜チームと同数となり、ようやく対等に戦える戦力が整った。
最強の仲間達を得て勝利への希望の光が見えた大洗チーム改め、大洗連合チームは大洗女子学園の奪還を掛けて最大の敵である大学選抜チームに挑むのであった………