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GODZILLA2014の編集履歴

2016-07-09 22:23:00 バージョン

GODZILLA2014

ごじらにせんじゅうよん

2014年公開のハリウッド版ゴジラ。

映画の内容については親記事である「GODZILLA」を参照。

本記事では、同作に登場する、“ゴジラ”と呼称される怪獣について解説する。




概要

全高(身長):355ft(約108m)

体重:9万t



原典では、中生代ジュラ紀から白亜紀にかけて極めて稀に生息していた、海生爬虫類陸上獣類の中間的生態を持つ生物とされていたが、近年の古生物学の発展により、設定に大幅な変更が加えられている。


地上が今よりも濃い放射能で満ち溢れ、様々な巨大怪獣が跋扈していた古生代ペルム紀(約2億7000万年前)に、その生態系の頂点に君臨していた王たる種族の末裔。ペルム紀末の大量絶滅やそれに端を発した放射能濃度の低下に伴い、海底深くへと逃れ、現代まで生き延びていたらしい。以降は地球内部のエネルギーを吸収しながらひっそりと暮らしていたようだが、第二次世界大戦後に世界各地で行われた開発や核実験の影響で地球全体のの放射線濃度が上がったため、地上への再進出を図ったと考えられている(前日譚にあたる漫画『GODZILLA AWAKENING』では、広島に投下された原子爆弾の発する放射能に引き寄せられてきたシノムラの気配を感じとって復活したとされている)。


1954年、アメリカの原子力潜水艦がゴジラと初めて遭遇し、その後、米軍は核実験を名目にゴジラを核兵器で抹殺しようとする。しかし、放射能をエネルギー源とするゴジラには効果はなく、逆にゴジラを強化させてしまうことになり、ゴジラも姿を消して消息不明となってしまった。

そして2014年、MUTOが出現したことを受け、これを排除すべく突如出現。

ハワイサンフランシスコを舞台に激しい戦いを繰り広げることになる。





容姿・能力

ゴジラ2014The destroyer of worlds

シルエットは平成ゴジラに似ているが、背びれは黒く鋭く尖っており、頭は若干小さく首が非常に太くガッチリしている。全体的にはを、目の周辺はなどの猛禽類をモデルとしたデザインになっている。ギャレス監督曰く、「オリジナルのゴジラは結構ずんぐりしていて、今のハリウッド映画にはちょっと可愛らし過ぎるので、丸みを落として攻撃性が出るようにした」とのこと。

ただ、その独特の体型から、一部のファンからは“DEBUZILLA”等と呼ばれているとかいないとか・・・。それとは対照的に、正面から見ると細く見えることから、ゴジラの初代スーツアクターを担当した中島春雄からは、「薄っぺらい」とはっきり言われてしまった。しかしその反面中島は、「あのイグアナよりは良かった。」とも語っている。

大多数のファンからは監督の名から取って「ギャレゴジ」とも呼ばれている。

  • 余談だが、平成ガメラの2作目のガメラの雛形にかなり造形が似ている。

60年越しの後輩ゴジラ 2014 身長比較

身長は108.2mと、VSシリーズや『ファイナルウォーズ』に登場した個体を僅かだが上回っており、歴代最大級のスケールを誇っていた(が、シン・ゴジラこれをさらに上回る118.5mとなった)。しかも小説版ではVSシリーズのらに比肩する120mにまで引き上げられている。

体重は90000tとこちらも最大の重さ。身長は同程度である4代目の1.5倍も重い


表皮は非常に頑丈で、アサルトライフルはおろか誘導ミサイル艦砲射撃を受けても傷一つ付かず、核攻撃にすらも耐えられるほど(というより、放射性物質をエネルギー源としているため、核攻撃を受けてもダメージを受けるどころか逆にそのエネルギーを吸収してしまう)。


海中を移動する速度は、本気を出せば55ノット(秒速28m)を超え、米軍の空母も追いつけなかった程の速度を出す。

黒氷山

泳ぐ時は日本のゴジラで多く描写されているように上半身だけを海から出すのではなく、背びれだけを海面から出すため、さながらの背びれが向かって来るような印象もある。

体色に紛れて見難いが、ちゃんと首にエラがあるので水中での呼吸も問題なく行えるため、長時間頭を出さなくても水中移動が可能になっている。


体内には原子炉のような器官を持っており、そこで生み出されたエネルギーを口から青い放射熱線として吐くが、エネルギーの消耗が激しい為に多用はできず、奥の手として使用する。実際最後にこの技を使用した後はエネルギーを使い切ったのか、倒れてしばらくの間起き上がることも出来なかった。

世界が目覚める咆嘯

なお、発射の際にはちゃんと背びれが光る。日本版とはやや異なり、青い輝きが尻尾の先から背中、そして首へと段階的に広がっていく独特の光り方となっているほか、息を思いっきり吸い込むように胸が膨らむ様子も分かるなど、エネルギーをチャージしている様子がよくわかる演出となっている。

(この熱線、一部のファンから「細い。」と、不評である(ゲロゴジと称されることも)。また、熱線が細いことが不満だったあるファンが、CG合成で熱線を太くしてみたという動画が存在する。「ゴジラ(2014)の熱線をぶっとくしてみたw」)。

しかし、公式ノベライズではMUTOの強力な電磁パルスによって体内の炉心が干渉を受け、全力を出せなかったという設定が存在する。



GODZILLA vs MUTOSKREEONK

余談だが、MUTOのメスにトドメを刺したのもこの熱線であるが、その方法は口を無理やり両手でこじ開け、その口内へ直接ぶち込むという、最早執念を超えて怨念じみたえげつないやり方である(ついでに言うと、この時MUTOの頭部が熱線によって焼き切られている)。


戦闘ではもっぱら強靭な腕や顎を用いた格闘戦で戦うが、尻尾も強力な武器であり、空中から突撃してきたMUTOの雄を尻尾の一撃で打ち倒している


生態

本作のゴジラは善悪を超越した存在として描かれており、今まで以上に「人知を超えた者」らしさが強調されている。


劇中では敵怪獣であるMUTOを狩るため執拗に追跡するが、その目的は明確になっていない。ペルム紀当時は宿敵の関係にあったが、核が豊富に存在する現代ではMUTOはゴジラと戦う気はなく、ゴジラ自身がわざわざ追跡してまで戦う必要性もない。これに関して、劇中で芹沢博士が、「自然における力の均衡を保つ」ためという抽象的な推測をしているが、本能レベルで組み込まれた行動である事もありうる。

ただ、(あくまで日本版のゴジラの話ではあるが、)平成VSシリーズではゴジラは同族意識の強い生物として描写されており、もしこのゴジラにもこうした特徴が当てはまるとすれば、仲間を殺された為に目の敵にしているという可能性も考えられる。


性質は野生動物のそれで、標的に対しては猛烈な攻撃性・狂暴性を発揮する一方、それ以外には全く関心を示さない。人間にいちいち構わないように、ゴジラは足元にいる人間は全く眼中になく、周囲に多数の空母が随航していても全く気にせず泳ぎ、米軍の集中砲火を受けても少し鬱陶しがる程度の反応しか示さない。

しかし、その巨体故に、泳げば津波を起こし、歩いているだけでビルを倒壊させるため、人類からすれば迷惑この上ない存在である。


一方で進路上の空母を丁寧に避けて泳いだり、橋の前でわざわざ一時停止するなどまるで人類に配慮したかのような動きを見せることもある。(同時にこれは障害物を破壊するのではなく、避けることでリスクを最小限にするという知性的な行動とも取れる。)


このあたりは、核実験によって安住の地を追い出されたことで、人類に対して激しい敵愾心を抱くようになった日本のゴジラとは対照的であると言えよう。むしろ、日本の怪獣ファンからすれば平成ガメラを思い出させる怪獣像である(平成ガメラシリーズの監督を務めた金子修介氏も「当然ガメラ見たろ、ギャレス……いいんだけどね。」とコメントしている)。


作中では大昔の化石としてだが、同族が登場している。MUTOが『ゴジラに寄生する種』と表現があり、ゴジラも『放射能度が低下したので海底に逃げて来た』とある以上、今なお海底にはゴジラの同族が存在していてもおかしくは無い。それこそゴジラジュニア的な個体などが。



豆知識

海外メディアによって詳しい豆知識が公開されている。

  • ゴジラの咆哮は4.83km先まで響き渡る。
  • ゴジラの犬歯の根から切っ先までの長さは1.07mである。
  • ゴジラの口には60本の歯が生えている。
  • ゴジラの足首から先の最も太い部分は17.66mである。
  • ゴジラの足跡の踵から爪先までは18.18mである。
  • ゴジラの後頭部から尾の先まで89の背びれがある。
  • ゴジラの身長は過去最大の108.2mである。
  • ゴジラの尾の長さは167.74mである
  • ゴジラの体積は89,724立方メートルである。
  • ゴジラの体重は90,000tである。

その他

プレイステーション3向けゲーム、GODZILLAでは、ラスボスとして登場。

バーニングゴジラと死闘を繰り広げる。

更にゲームクリア後にプレイアブルキャラとして使用可能になる。所謂隠しキャラである。


プレイステーション4向けゲーム、ゴジラVSでも引き続き登場。

GODZILLAVS

なお、このゴジラVSの紹介映像とCMで、平成ゴジラと熱線の撃ち合いになる映像があるのだが、この映像を見ると、この2014年版ゴジラがどれだけ大きいかよくわかる


関連イラスト

ゴジラ 再臨ゴジラ 2014

GODZILLA2014

夢の対決

ゴジラVSGODZILLAやんのかコラ8


関連動画

Godzilla Official Main Trailer


Official Asia Trailer



関連タグ

ゴジラ GODZILLA ダークヒーロー

中島春雄 ギャレス・エドワーズ

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