概要
小麦粉を(通常は塩を少量加えてから)水で練り、できた生地を麺棒で平たく延ばし(薄くし過ぎないように)、包丁で太さの縦横比に大きな違いが出ないように刻み、うどんの生麺を作る。
できた麺は、保存用に乾燥させるか、すぐにお湯で茹でて食べられるようにする。
うどんは、醤油を基礎にして、鰹節などの魚系の素材や昆布などで取ったダシを入れたつゆで味を付けて食べる事が多い。
麺を作るとき、細く作ると冷麦に、薄く平たく作るときしめんになる。
素麺は、生地を引き延ばして細く作るため、製法では別物。
中国料理の小麦麺は、日本ではラーメンのイメージが強いが、現地ではかん水を使わない、うどんや冷麦に似たものが主流。
香川県の主食。
香川県内では喫茶店のコーヒー一杯よりも遥かに安くうどんを食す事が出来たりもする。
→うどん県
香川(讃岐)だけがうどんじゃないっ!!
うどん(饂飩)=香川というイメージが確立されて長いが、実際にはうどんを名物とする地域は多い。
讃岐と並ぶ三大うどん
稲庭うどんも知名度は高いが、水沢うどんには異論が多い模様。
稲庭うどん
秋田県湯沢市で寛文年間(1661年から1672年)以前に秋田藩稲庭村小沢集落(現:秋田県湯沢市稲庭町字小沢)の佐藤市兵衛によって始まったと伝えられているうどん。
薄く黄色を帯び、細く薄い麺が特徴。製法からはうどんではなく、そうめんの仲間である。
手延べ製法で作られた麺には空気が含まれており、中が中空になってるのでなめらかな食感を持つ。
水沢うどん
群馬県渋川市伊香保町の水澤寺(水澤観音)付近で400年前から提供しているうどん。
ごまだれをつけて食べるのが特徴。
また、他のうどんと違い温かいメニューを提供する店がなかったりする。
うどんの名所
大阪府
讃岐うどんが有名になるまでは、うどんどころといえば大阪、というイメージだった。
大阪では麺よりだしに重きを置き、だしを吸いやすいように柔らかく茹でるのが本来の上方風。
最近は讃岐うどんの影響か、コシのあるうどんが増えてきている。
福岡県
讃岐うどんに近い太さを持つが食感はかなり柔らかく、歯ごたえより喉越しを楽しむうどん。
茹で置きしたうどんを注文を受けてから更にまた湯がくため、コシの柔らかなうどんになる。
福岡県内では「かろのうろん」「ウエスト」「牧のうどん」などのうどん店がひしめいている。
うどんの具としては、大きなすり身の揚げ物「丸天」やごぼうの天ぷら「ごぼ天」などが王道とされている。
東京都多摩地方
東京市街地では江戸時代に美食として人気が出た蕎麦切り(蕎麦)が優勢だが、多摩地方では埼玉県と同様なうどんが食べられている。
埼玉県
加須うどん、冷や汁うどん、武蔵野うどんと特徴的なうどんを多数擁する隠れたうどん処。生産量は、群馬(水沢)と秋田(稲庭)を抑えて全国2位。
武蔵野うどんは麺が太くコシが強い特徴的なうどんで、うどん専門店で「ざるうどん」や「盛りうどん」として食される(豚肉などを入れたつけ汁につけて打ちたてを食べる。保存に向かないためスーパーなどでは売っていない)。
ゴツゴツとした野趣あふれる歯ごたえが持ち味である。
三重県
何時間も茹でてふやけた極太麺に、甘辛い真っ黒なタレをかけて食べる「伊勢うどん」なるうどんがある。
一般的なうどんのイメージとはかけ離れた食べ物であり、これが本当にうどんと言えるのか意見が分かれる。
これをうどんと呼ぶなら山梨県などのほうとうや名古屋のきしめんの方がまだうどんに近いのではないだろうか。
だが、伊勢市方面でうどんと言えばこれの事である。もちろん、普通のうどんもある。
岡山県倉敷市
実はあの有名なぶっかけうどんの発祥の地。もとはうどん屋の賄い飯だった。
山梨県郡内
富士吉田市及びそれを含む郡内地方にて食べられている「吉田のうどん」といううどんがある。
おおむね、固い麺や味噌と醤油の合わせ汁が特徴で、麺の固さは吉田のうどんの代名詞。
食べなれている郡内民ならラーメンのごとくすする事も可能だが、一般人では顎がつかれる場合がほとんど。
冷やしたぬきなどになると郡内民でも少々苦労する固さとなる。
また辛子として「すりだね」付け合わせには茹でたキャベツや馬肉がついている場合が多い。
店の多くは民家で営まれているため中には看板がない店もあり、制覇は別の意味で困難。
愛知県名古屋市・豊橋市
うどんそのものに目立った特長があるわけではないが、ここならではのうどんメニューがある。
まず名古屋には、普通のうどんやきしめんのほかに、名古屋市民のソウルフード(の1つ)と言っても過言ではない味噌煮込みうどんがあり、生地に塩を入れないため、麺がかなり硬い。
というのも、赤味噌で延々と煮込むため(※豆味噌なので煮込んでも味が落ちない)、普通のうどんでは火力に耐えられないから。
豊橋市には丼の底にご飯を忍ばせた「豊橋カレーうどん」がある。
豊橋カレーうどん自体はB級グルメブームに乗った物だが、元から美味しいうどんがあるため、それなりに許容されている。
更に、この二つを掛け合わせたカレー煮込みうどんもあるが、これはB級グルメブームよりも前に生まれた物なので、土着のメニューといっても差し支えないか。
また、愛知県をはじめ東海地方ではぶっかけうどんなどに近い「香露うどん」(ころうどん)も食される。
マイナビニュース:愛知県・名古屋の麺屋で言われる「ころできます!」の「ころ」って何?
こぼれネタ
オンスロートの台詞の一部がうどんは日清と聞こえる空耳がある。
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