※注意事項説明いたします、みなさん読んでくださいね!
元ネタとなった艦艇については、「鹿島(練習巡洋艦)」の記事を、
名前の由来である地名を含むその他の用法については「鹿島」参照。
比較的メジャーな地名故、検索の際には“艦 これ 鹿島”で行う事を推奨する。
また、1番艦「香取」が既に実装されていた事もあり、イベント以前から「オリジナル艦娘」ネタが投稿されてもいる。検索の際はそのあたりの混同にも注意。
図鑑データ
「提督さん、お疲れ様です。練習巡洋艦鹿島、着任です。うふふっ」
第四艦隊、旗艦鹿島、出撃いたします!皆さん、頑張りましょう!
2015年11月18日に開催された『艦隊これくしょん』秋期イベント、『突入!海上輸送作戦』E-3「抜錨!海上輸送部隊」突破報酬として実装された香取型練習巡洋艦2番艦。
容姿、始め!
姉・香取と同じく尉官級の正肩章付きの礼装を着用するが、下はタイトスカートに黒ストの姉とは異なり、プリーツスカートに黒のハイソックス着用し生足を見せる。
首元も香取が軍艦色のネクタイなのに対して鹿島は赤いスカーフで、袖もフリル付き仕様と、妹という事を反映してか若干カジュアルで若者風なアレンジが加えられている。もっとも、実艦はほぼ同時の建造だったのだが・・・
瞳は青色。髪はゆるくウェーブのかかった銀髪のツインテールである。テール部分のボリュームが非常に豊かであるためツーサイドアップやスリーサイドアップなど諸説あったが、数々の追加・コラボグラフィックによって判明した格好となる。
頭には「練習航海中」の意味を持つ国際信号旗(※)を模したリボンがついた黒い帽子をかぶっている。
艤装も基本的には香取に準じており、14cm連装砲を背負い、艦首部分を模した主機を履く。艦橋型のショルダーバッグを右肩から下げている点も同じである。
一方、変更点としては連装砲支持部に設置されていた対空機銃が、上部が12.7cm連装高角砲・下部が探照灯からなる大型のユニットに換装されている点が目に付き、物々しい印象になっている。大戦後期に武装強化が行われた後の姿をモデルとしたようだ。
さらに、右手には双眼鏡を、左手には鞄状の艤装を手にしている。
※赤と白のチェック柄が「U=貴船の進路に危険あり」、赤と黄色のストライプ柄が「Y=本船は走錨中である」の意味であり、二つの組み合わせで「演習中。本船を避けられたし」という意味となる。
(※早い話が海の若葉マークである。あぶない鹿島さん!)
中破すると、服の上からでも決して小さくは見えない胸部装甲の真の姿があらわとなる。その厚みは戦艦に匹敵するレベルであり、どうやら着痩せするタイプであるらしい。
また、スカートも派手に破けてしまう。丸見えになっている下着は黒である(スカートと色合いが近い為パッと見ではスカートの一部に見えるが生地の境界がハッキリと描かれている)。
提督さん、メリークリスマス!
艦これ恒例行事となっている季節限定グラフィックの描き下ろしだが、2015年クリスマスの鹿島はやや特殊な披露形態となった。
他の対象艦娘のグラフィックが変化した12月8日のアップデートでは通常服のまま据え置かれ、同月発売の雑誌「コンプティーク」にて紙媒体での公開となった後、12月24日になってゲーム上のグラフィックもクリスマス仕様に更新されるという二段階の手順を踏んだのである。
当初からそうした予定であったのか、コンプティーク誌の反響が大きかった事を受けて追装したのかは定かではないが、提督達へのクリスマスプレゼントとなった事は確かである。
クリスマス仕様となった鹿島は、上半身がサンタ服風のニットセーターにケープを羽織るものとなり、髪飾りはヒイラギの葉と金色のベルに変わる。足下も赤いショートブーツとなり、しゃがんだ状態からクラッカーを鳴らしてクリスマスを祝っている。
やはり他の対象艦娘と比べてもカジュアルな印象であり、本人がそういうファッションセンスをしている可能性が出てきた。武装も完全に外してしまっているため、グラフィックの上ではクラッカー1個で戦場に赴くという驚異の気軽さを見せ付ける事になる。
チョコレートはぁ、これでよしっ!
バレンタインデー当日、オンメンテにて「バレンタインmode」が実装。
普段の制服にエプロンを付けてチョコレートを両手で持っている。
これに合わせて「チョコレート完成」と「提督へプレゼント」の二種類の限定ボイスも用意された。
ちなみに、中破状態の際は、手に持つチョコを必死に庇うかのようなポーズを取っている。健気である。そもそも何故戦場に持って行ったというツッコミはしてはいけない。
その一方で普段の制服にエプロンを付けただけのはずなのに中破時はエプロンの上半分が吹き飛んだだけで制服はほぼ無傷(かろうじてソックスが破けてる程度)。一体どうなってんのあのエプロン。リアクティブアーマーの類だろうか。
うふふっ、性格は期待できそう。うふっ♪
お嬢様然としたプライドの高そうな風貌に加え、姉がそっち方面のネタで名を馳せていたこともあり、この鹿島も、存在が明らかとなった直後から、どんなハードな調教を課してくるのかと戦々恐々(ワクワク)とする提督が後を絶たなかった。
しかし、蓋を開けてみれば、非常に素直で癖がない性格であり、提督との関係は至ってノーマルな様子が窺える。その甲斐甲斐しさから、提督たちの間では早くも提督LOVE勢と認識されているようだ。
なお、姉も見た目がそれっぽいだけで、十分癖のない性格をしており、二次創作で見られるキャラ付けの多くは各同人作家のアレンジの結果であるとフォローしておく。
発言の最後に微笑する癖があり、それだけを捉えると高飛車な態度にも聞こえるが、例え身体を触られても「提督さん!」と一応抗議の言葉は口にするものの、やはり最後には微笑で締めくくっている。本気で怒っているわけではなく、じゃれ合いを楽しんでいると解釈できよう。
食事は朝はスクランブルエッグとベーコンにトースト、昼はサンドイッチ、晩はパンとチキングラタンと、三食全て洋食を出してくれる。朝の段階では和洋選ばせる台詞もあるが、得意とするのは洋食の方であるようだ。
飲み物はパン類に合わせてかコーヒーをよく出す傾向にあるが、深夜には茶も勧めてくれる。甲斐甲斐しく提督の世話を焼きながら常に楽しそうにしている。
青葉に寝癖があると嘘を言われて慌てる場面も見られ、身だしなみには相当気を遣っているらしいのは、軍艦でありながらしばしば賓客を招き、国の顔ともなる練習巡洋艦という立場ゆえか。
メタ的な話をするならば、ここで会話相手に青葉が選ばれているのは、先方のパパラッチ気質に加えて、史実で指揮関係があった事も意識されているものと思われる。もっとも、当時は他の第六戦隊のメンバーや天龍型・第六水雷戦隊・第三十駆逐隊等との関係もあったのだが、現在収録されている台詞の大半は対提督のものとなっており、艦娘同士の関係性はあまり意識されているとは言えない。
戦闘に関しては、本務ではないためにあまり積極的ではないが、敵と遭遇すればやるしかないと覚悟を決めて懸命に戦う。これは国際情勢の悪化で練習航海が不可能となり、そのまま実戦投入されてしまった史実に由来している。
MVPを取ると感激して喜びを語ってくれるが、ケッコンカッコカリ後の台詞を聞くと、やはり本意は練習航海の任務に就く事にあると分かる。能力的な適性もあり、第一線に立つのには向いていない艦娘と言えるだろう。
実艦は当初第四艦隊旗艦として主にミクロネシア方面で運用され、一時的に日本本土に戻されて沿岸で練習航海を行った後、最終的に海上護衛総隊旗艦として中国方面に投入されている。扱いが二転三転しながらも終戦まで生存した数少ない艦艇の一つであり、戦後は復員船としても使用された。
彼女の台詞は復員船以外の各時代に言及があるため、この史実を知らないとキャラが捉えにくいかもしれない。
また、台詞の中に名指しで井上成美提督について語る部分がある。第四艦隊時代に司令長官として乗艦していた人物で、戦績こそ失点も多かったものの、開戦前は反戦派として、長官職を退いてからは海軍兵学校校長として、独自の哲学を貫き続けた姿は、教育者である事を望む鹿島にとっては尊敬に値する人物なのだろう。
なお、ゲームでは鹿島の実装と同時に練習巡洋艦を投入した場合の演習の獲得経験値の仕様が変更されている。今までは旗艦でなければ経験値獲得の恩恵を得られなかったが、仕様変更により「練習巡洋艦を艦隊に入れるだけ」でより多くの経験値を稼げるようになった。
経験値のために敵を倒す必要はあるが、艦これ世界においては存分に後進の育成ができる環境が整えられているのである。
もっとも、その『敵』というのが本来の敵である深海棲艦ではなく、仲間である艦娘達であり、かつての第四艦隊の仲間達(いわば部下)を戦艦・空母総出で狩りに行くシチュエーションになることも。
練習巡洋艦を甘く見ないで!性能は十分です!
姉の香取同様、機関出力8000馬力(駆逐艦と比較しても2割程度である)の練習巡洋艦であるため、ほとんどのステータスが低水準。
ただし対空・対潜・回避・運に関して香取よりも大幅に高くなっており、総合性能では大きく上回っている。それでも実戦用の他の巡洋艦には遠く及ばないが・・・
香取との差は、鹿島が終戦まで残存し、それまでの間に数々の改修を受けた事を反映したものだろう。
特に対潜値の高さは、潜水艦に対して極めて有効な対策となる先制爆雷攻撃の発動条件を満たす上で大きなアドバンテージとなる。
開発可能な装備に限定すれば、香取は条件を満たすのにLv99付近までのレベリングを要するのに対し、鹿島は比較的早期に条件を満たせる。
レベルアップに要する経験値はレベルが上がるごとに加速度的に増加するため、育成の負担という意味ではかなりのアドバンテージと言える。
なお、4スロットかつケッコンカッコカリなしで先制爆雷攻撃が可能な艦は香取型姉妹と夕張のみとなっているため、対潜作戦を企図する際は覚えておくといいだろう。
え、人気が!? うそ、やだ!
上述したように、その洗練されたキャッチーなキャラクターデザインと、ストレートに可愛らしい性格も相俟って、実装直後から人気に火が点いた。
pixivにおいてはなんと11月22日から4日連続で1日に100件以上イラストが投稿されるという大記録を樹立した。
これは艦これの追加キャラクターとしては前人未踏の勢いであり、鹿島は追装組の中で、最も人気を爆発させた艦娘であると言える。
同年の冬コミでも、実装ひと月足らずであったにも関わらず多数の同人誌が頒布され、その勢いを見せ付ける事となり、「コミケの覇者」「有明の女王」といった二つ名まで飛び交うほどになっている。
ただその余波で本来の真面目で世話焼きな性格が曲解されることも多々あり、半ば「艦これのエロいキャラの代表」というような風評被害もついて回っている……。
キャラクターの造形がオタクの本能にクリーンヒットしたが故の悲劇ともいえる。(汗)
上記の期間限定グラフィック・ボイスの実装もかなり動きが早く、彼女の認知に大きな役割を果たしたと言えるだろう。翌2016年にはローソンとのコラボキャンペーンにも抜擢しており(→ローソン鹿島)、第二次コラボ以降でもグッズ関連で継続採用するなど、公式としても鹿島を艦これの新たな“顔”として意識しているようだ。
ちなみにコラボ前後の値動きから、冗談半分に「ローソンの株価を上昇させた女」という、また新たな二つ名が生まれていたりもする。
2016年7月のワンダーフェスティバルでは、とうとう等身大フィギュアを制作・展示する猛者まで出現。彼女の人気は当面衰えそうにない。
ちなみにフィギュア業界では一部で「淫魔像」という通称を頂戴している。
……だがら根はいい子なんだって、思わせぶりだけどお色気担当とかそういうのじゃないっての!!(汗)
艦これアーケード
艦これアーケードでも実装されたが、先に実装された香取同様、演習における経験値アップの効果はオンラインマッチングでの合同演習のみに適用される。入手手段も演習でのドロップか大型艦建造のみ。
また、合同演習モードの第二海域の敵演習艦隊旗艦を務める香取に代わり、低確率で鹿島に切り替わることがある。(出現条件、及び変化に伴うドロップ条件等の変更は不明。)
前述の通り、キャラクターとしては低性能だが、各種モーションが既存艦娘よりも洗練されていたり、セガお得意のグラフィック表現により実に艶めかしい中破表現ものになっているお陰か、カードショップでの買取額が性能に見合わないほどの高値を記録している。
入手確率が最も低いとされる「中破ホロの改カード」に至っては6桁もの値がつけられたケースも……。
そして2017年10月末、とうとう鹿島のカード欲しさにゲーセンに忍び込み、筐体をこじ開けようとして御用となった不届きな銀蠅提督が出没。しかしアーケードのカードシステムはオンデマンド印刷でその場で発行される形式のため、いくら筐体をこじ開けたところであるのは白紙のカードばかりである。
この仕組みを知っていた提督諸氏から、この不届き者は容赦なくアホよばわりされることに。
年が明けて夜戦マップである5-3が追加された際、戦いやすくするためのアイテムである探照灯を唯一所有していたためか、(霧島改二が実装されるまで)取引価格が再び高騰したことがある。
余談? 余談なの? 説明するしかありません。
実装直後、呂500のグラフィックが誤って鹿島のグラフィックで表示されるという通称「ろーちゃんバグ」が発生した。彼女を配備していた提督にとってはすさまじいネタバレになった上、よりにもよったスク水着用者との事故であったため、速攻で衣装チェンジネタが作られる事にもなってしまった。
また、名前の由来である鹿島の地のクラブチームということで、Jリーグの鹿島アントラーズのユニフォームを着せたネタもある。 なお、2016年のクラブワールドカップで鹿島アントラーズが出場し決勝戦まで進出した際に、(対戦チームが世界最大・国際格式最多優勝を誇るレアル・マドリードということもあり)海外のサッカーファンが鹿島アントラーズについて「Kashima」と検索をかけると艦これの鹿島の画像ばかり表示されるという結果になってしまい戸惑ってしまったとか。
海上自衛隊には現在、当代が3代目となる練習艦「かしま」が在籍しており、練習艦隊の旗艦を務めている。先代鹿島同様、新造の「専用練習艦」であり、名前も先代を意識しての命名である。
退役護衛艦の改修に依らない練習艦は、前任艦であった「かとり」に続く2例目であり、建造以来平和な海で目的通りの任務に就き続けている。
なお、「香取」「鹿島」は歴代同型艦の姉妹として建造されてきたが、当代では「かとり」の代替として投入された事から関係が母娘に変化していると言え、初めて独立した型式名を名乗る事にもなった。
自衛艦これ的な考え方をするなら、武装解除した飛行場姫のもとを訪れたというエピソードも持っている。
関連イラスト♪期待できそう!
また、普段の立ち振る舞いの反動なのか、残念な美人に描いたイラストもちらほら見受けられる。