概要
デスザラス、子供の頃を思い出して見ろよ!ケンカの後はいつも仲直りしたじゃないか!
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』の総司令官。V星出身の勇気のブレインマスターで、愛剣セイバーブレードと共に宇宙を渡り歩いていたらサイバトロンの司令官に任命された。
スターセイバーの中核をなす小型ロボットの名前はセイバーで、本来の設定ではこちらが本体となる。
普段は物静かな性格だが、戦いでは力の限りを出し尽くす。正義感溢れ部下からも慕われており、漫画版ではデスザラスとは幼馴染という設定。
後にゴッドジンライが転生した新戦士・ビクトリーレオと合体し、ビクトリーセイバーにパワーアップするようになった。
容姿
歴代総司令官としては珍しいSFジェット戦闘機(宇宙戦闘機)にトランスフォームし、小型の戦闘機に変形するセイバーと、単独でも活動可能なブースター部のVスターに分離する。
セイバー時は青い頭部にゴーグルタイプの目をしているが、スターセイバーではツインアイになり、赤いヘルメットとマスクが頭部に装着される。
また、当時発売された玩具独自のギミックとしてVスターを基地に変形させたファイヤーベースも存在する。
IDW
IDW社のアメコミにも登場を果たしているが、なんと彼の役どころはプライマスを妄信し、意に沿わない者を片っ端から始末して回るという狂信者である。
同じ和製TFシリーズから登場を果たしたダイアトラスを「不心得者」として殺害するという、「正義の勇者スターセイバー」を知るファンに中指をおっ立てるかのような凄惨なシーンが繰り広げられた。
IDW版におけるTFのメカニカルなデザインに合うようにリファインされたその姿は、非常にカッコ良く仕上がっているだけに、性格付けが日本版とは致命的に食い違っている事が非常に残念だと嘆くファンも多い。まさしくどうしてこうなった案件である。
ちなみに、IDW版における和製TFの性格がアニメ版と食い違っていることは彼以外にも当てはまる。オーバーロードとデスザラスがその代表例だろう。
レジェンズ
『レジェンズ』では玩具は未発売だが、コミックにはそれなりに出番がある。こちらでは描写的にはアニメと同一人物扱いとなっており、日本のファンお馴染みの「宇宙の勇者」としての彼が見られる。しかし初登場が獄中というぶっ飛んだ扱いを受けている。
秘密結社コンカレンスと内通していた宇宙平和連合議会議長のスパイク・ウィトウィッキー(の偽物)の陰謀により、濡れ衣を着せられて投獄されてしまう。
そこで、小型ロボットの姿にされて収監されていたところをスパイクの息子・ダニエルの要請に応じたシックスショットに救出されて、レジェンズ世界に逃げ延びる。
その後クロームドームの自宅にダニエルとシックスショット共々転がり込み、彼の漫画のアシスタントをしつつ、自身の冤罪を晴らすための証拠を探す事になる。
その間もシックスショットに新たな名前と姿を与えたりと間接的にだが物語の展開に関わることになる。
そして本物のスパイクとバンブルの活躍により偽スパイクが失脚した事で冤罪が証明されたのか、G1世界に帰還、総司令官職に返り咲く事に。
その後G1世界で行方不明になったグレートショットの捜索にもクロームドームやその親友ジャックらと共に参加し、見事救出に成功した。
その他
OPでは力の力のブレインマスターと歌われているが彼は前述の通り勇気のブレインマスターである
(力のブレインマスターは副官騎士ブラッカー)
EDではつまみ食いやおねしょしたかなんて質問されているが、少なくとも本編中そのような描写はない。
同様に、悲しい事があったり逆上がりが上手かったりしたのかは定かではない。
後年の『トランスフォーマースーパーリンク』では、彼のデザインを踏襲したウイングセイバーが登場、グランドコンボイと合体する事でジェットモードとキャノンモードの2つのモードに変形可能なウイングコンボイにパワーアップする。
また、近年では剣にスターセイバーの名が冠される事も多い。
『スーパーリンク』の放送とほぼ同時期の2004年には、玩具独自展開シリーズ『ロボットマスターズ』としてスターセイバーが製品化。
同シリーズのラインナップと合わせる為に旧玩具に比べてサイズは大幅に縮小され、一部のギミックや造型も簡略化されているが、プロポーションはよりアニメの姿に近づけられており、小さいながらもセイバーとVスターの合体・分離は再現されている。
更に2014年のトランスフォーマー生誕30周年を記念して歴代総司令官を『マスターピース』として製品化するMP Fan's Choiceによる投票の結果、スターセイバーが1位となり製品化が決定している。
関連イラスト
マイクロン伝説
マッハ、ジェッター、シャトラーの3体のマイクロンが合体することで完成する剣。使用時には青白く発光する。「宇宙最強の剣」とも呼ばれる非常に強力な剣であり、TFだけでなく地球人の古代文明にも大きな恩恵をもたらしていた。
3体のマイクロンパネルが表に出たことで共鳴して目覚め、最初はホットロッドが手にするが、その後デストロンに渡り主にスタースクリームやメガトロンが使用した。
コスモテクター、アストロブラスターと並んで三種の神器と称される極めて強力な武具だが、その真の役割は武具ではなく、ユニクロンの起動キーだった。
プライム
アルファトライオンによってサイバトロン星から地球に送り込まれた、アイアコンの遺産のうちの一つ。元はソラスプライムが作り出した剣である。
日本版ではマトリクスセイバーと呼ばれており、スターセイバーはアームズマイクロンが合体したスーパーコンボウェポンの名前になっている。
ただの剣としては誰にでも使えるが、マトリクスに反応するように作られおりプライムが持つことで真の力を発揮する。プライムが持つと刀身に青白いエネルギーを纏い、刀身の長さより遥かに巨大な岩石も軽く一刀両断できる切れ味を持つようになり、更に纏ったエネルギーを飛ばして遠距離攻撃もできるようになる。
オートボットが地球へ向かうことを予期していたアルファトライオンによってオプティマスプライムだけが見られるメッセージが仕込まれており、サイバトロン星を再生させられるオメガロックとオメガキーの存在が明かされた。
メガトロンが作り出したダークスターセイバーとの打ち合いで粉砕されるが、後にドレッドウィングがディセプティコンを裏切りソラスプライムハンマーをオートボットに譲渡したことで、修復される。
『ビーストハンターズ』にてオートボット基地壊滅後にディセプティコンによって回収されるが、最終決戦でスモークスクリーンが奪還、バンブルビーに託されてメガトロンを倒す鍵となった。
ダークスターセイバー
(メガトロンが持っている方の剣)
スターセイバーに対抗するために、メガトロンがソラスプライムハンマーでダークエネルゴンを再構築して生み出した剣。直線的なラインのスターセイバーとは対照的に、禍々しく刺々しい曲線で構成されている。
日本版ではダークエネルゴンセイバーと呼ばれる。
紫色の邪悪なエネルギーを纏い、そのエネルギーを飛ばせる等スターセイバーとほぼ同じ機能を持つ。武器としての強さはスターセイバーを上回っており、打ち合った際はスターセイバーを叩き折っている。また、こちらは特に使用制限はなく、フルパワーを発揮するには高い実力が必要ではあるが誰が持ってもその力を使用できる。
『ビーストハンターズ』最終決戦でメガトロンと共に海に沈んだが、『アドベンチャー』にてクロートラップがサルベージして、直後に地球に再来したスタースクリームがクロートラップから奪って手に入れている。スタースクリームが破れた後は、オプティマスが回収してサイバトロン星に持ち帰られた。
関連タグ
トランスフォーマー トランスフォーマーV ジェット戦闘機 宇宙戦闘機
彼の最大の誤算こと次期司令官…ダイアトラス
勇者シリーズ…合体パターン(セイバー+Vスター=スターセイバー、エクスカイザー+キングローダー=キングエクスカイザー)、更にグレート合体(ビクトリーセイバー、グレートエクスカイザー)や、剣が主武器、スポンサーが同じと言う共通点からファンからは「0号勇者」(勇者シリーズの原点)とも呼ばれている。