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柘植康英の編集履歴

2020-06-15 21:21:21 バージョン

柘植康英

つげこうえい

JR東海の第5代代表取締役社長。現在は同社第5代代表取締役会長。

経歴

1953年岐阜県大垣市生まれ。東京大学を経て1977年国鉄に入社、1985年に国鉄新潟鉄道管理局(現・JR東日本新潟支社)の総務部人事課長を務めていた。1987年の国鉄分割民営化によりJR東海に入社。


2014年にJR東海の第5代社長に就任。時を同じくして長年社長・会長として同社の経営の実権を握ってきた葛西敬之が名誉会長に退くと、これまでの「新幹線至上主義」「ビジネスありき」だった経営姿勢を一部改め、次々と柔軟な施策を打ち出した。


これは初代社長・須田寛時代の経営姿勢に回帰したとも言え、鉄道ファン及び沿線住民からは、良い意味で「普通の鉄道会社」「鉄道会社らしい鉄道会社」になったとして概ね好評である。


柘植によって改められた方針

鉄道車両関連

これまでJR東海が製造または保有した車両は運用効率化によるJR西日本への新幹線車両無償譲渡を除き譲渡や売却は一切行わず、経年30年が経過すると問答無用でスクラップにしていた。また、スクラップ後の部品も徹底管理により表面上市場には流通させなかった(裏取引での流通はあったが)。


柘植社長就任後は廃車となったキハ11ミャンマーひたちなか海浜鉄道へ売却したのをはじめ、119系えちぜん鉄道へ、371系富士急行へ売却している。また、スクラップ後の部品についても「JR東海鉄道倶楽部」という部品通販サイトを立ち上げ、新幹線の座席(普通車・グリーン車)・テーブル・銘板・方向幕・運転席用セミバケットシートなどの販売を行なうようになった。


臨時列車関連

JR東海はこれまで臨時列車の運行に関しても消極的であり、須田寛時代に多数製作されたジョイフルトレインも俺様によって悉く廃車となり、JR6社で唯一ジョイフルトレインがない状態となった。また、運用縮小によって余剰となった373系の運用について山田佳臣社長の頃になると飯田線に「飯田線秘境駅号」が運行されるなどしたが、多くが静岡運輸区でヒルネをしている状態であり、またJR各社が催行している「デスティネーションキャンペーン」についても他社が多数臨時列車を運行しているのに対し、JR東海は申し訳程度に期間中1往復のみ運行というケースもあった。


柘植社長就任後は臨時列車の運行が急増。「飯田線秘境駅号」をベースにした急行列車が東海道本線御殿場線身延線高山本線に設定され、各種イベント色の強いものとなっている。なお、基本的に使用車両は電化区間は373系、非電化区間はキハ85系といった特急型車両が使用される。(ジョイフルトレインは柘植社長就任後も存在しない状態であるが、JR各社が団体専用車両を縮小傾向にあり、逆に定期列車でも運用可能な状態にしているケースが増えていることからJR東海もそれらに倣った運用を行なっている。)


アニメ関連

JR東海はこれまでアニメに関して一切の協力やタイアップを行なわなかった。「究極超人あ~る」で飯田線沿線が聖地化し、それに関連して自治体では各種イベントが開催されたのに対し、JR東海は須田寛時代に有志によって「ユーロライナー」使用の団体列車運行こそ行ったものの、俺様以降は我関せずの態度をとっている。その他「ちびまる子ちゃん」に関しても静岡鉄道が熱心だったのに対しJR東海は触れなかったりとアニメに関して他社との温度差は明白であった。


柘植社長体制になってからはこれも改め、2016年に公開された「聲の形」で特別協賛(ちなみに聲の形の舞台は柘植の出身地である岐阜県大垣市である)を行なったのはじめ、「君の名は。」ではコラボレーションTOICAの販売、「新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION」ではクリスマス・エクスプレスパロディの承諾・監修、「ラブライブ!サンシャイン!!」では沼津駅でポスタージャック、「ちびまる子ちゃん」の清水駅敷地内のイラスト入りマンホール設置および駅構内のパネル掲出、そして「ゆるキャン△」ではゆるキャン△梨っ子号という専用列車を運行するまでに至っている。


ゲーム関連

JR東海はアニメ同様ゲームに関しても一切承諾を行なって来なわず、特に「電車でGO!」に関しては自社の鉄道車両の登場を一切認めなかったことでタイトーとの軋轢を起こしている。アートディンクが発売している「A列車で行こう」に対しても同様で、「JRおよび大手私鉄の中でJR東海の車両のみ登場しない」という状態が長らく続いていた。


柘植社長体制になってからは2015年に「A列車で行こう9 JR東海パック」が発売され、これによりJRおよび大手私鉄の車両がすべて出揃うようになった。一方、「電車でGO!」に関しては過去の軋轢や「電車でGO!」の開発終了もあったことからしばらく時が過ぎていったが、2019年11月に続編の「電車でGO!!」で中央西線大曽根駅名古屋駅)の配信が開始されている。その他海外のクライムアクションゲーム「GTA5」にもN700系が登場している。


実写関連

これまで自社の車掌と関連会社のパーサーを舞台にした「新幹線物語」や「新幹線ガール」の協力は行なっていたが、特撮系に関してはアニメ・ゲーム同様一切許可を行なってこなかった。しかし柘植社長就任後の2016年に上映された「シン・ゴジラ」では無人新幹線爆弾というN700系に大量の爆薬を積み、無人運転でゴジラに突撃するという内容にもかかわらず車両や駅構内の撮影を許可し、映画では実物の車両や駅構内が登場している。JR東海でなくても自社の看板車両をこんな扱いされたら普通は怒るはずだが、方針転換の一環として承諾したものと思われる。


他社・自治体関連

JR東海はJR他社や沿線私鉄(名鉄近鉄といった大手私鉄はじめ、伊豆箱根鉄道静岡鉄道といった地方私鉄も含む。但し小田急は除く。)への敵対的な姿勢が目立ち、他社との合同きっぷも少なかった。特にJR東日本とは東海道新幹線のみ利用可能の自社都合割引切符を発売、JR東日本在来線各駅では利用・入退場不可のため利用者からのクレームが大量発生したのにもかかわらず対応をJR東日本に丸投げするといった態度を行なったため犬猿の仲となっている。


また、沿線自治体や経済界との関係も宜しくなく、のぞみ初期の名古屋飛ばしによる猛反発やのぞみ通過による静岡県知事の通行税発言(但しこれは知事のエゴと批判を受けている)、伊勢経済界の重鎮である赤福社長の参宮線廃止論(これも赤福社長の暴走が関係しているが、伊勢経済界を軽視していたJR東海の態度に赤福社長がしびれを切らせたというのもある)など、過度のビジネスライクな姿勢から地域との軋轢が絶えなかった。


柘植が社長就任後はこれらについても若干ではあるが改め、JR東海および沿線地方私鉄16社による「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を販売。また、自身が国鉄新潟鉄道管理局在籍であったことからJR東日本との関係改善に努め、189系M51編成の廃車回送を兼ねた長野行き臨時団体列車の運転時は金手駅で横断幕を掲げお見送りをするなどしているほか、自社都合の割引乗車券についてもJR東日本の現場に負担のかからない内容にするなどの配慮を行なっている。また、自身の地元経済界の立場(後述を参照)を生かし、臨時列車の自治体との連携を行なうようになっている。


余談

  • 俺様が中央財界とのパイプ重視で東海地方の政経界と対立していた一方で、柘植は中部経済連合会の副会長をしていることもあり、東海地方の政経界とも良好である。
  • これまでのJR東海の社長はいずれも国鉄時代は東京にいた人物であったのに対し、上述の通り柘植は地方である新潟の人事課長をしていたこともあり、「人が満足感を持って働けることができることが、安全確保の前提条件」を教訓にしている。そのため新卒者からは人気がありながら上意下達かつ日勤教育の厳しさから離職者が多かった俺様時代と比較し、柘植時代は離職率は1%程度と低くなっている。

関連ダグ

JR東海 須田寛 葛西敬之 國鐵新潟

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