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ズ・メビオ・ダの編集履歴

2021-01-27 03:07:47 バージョン

ズ・メビオ・ダ

ずめびおだ

「仮面ライダークウガ」に登場する怪人、グロンギの1人。

「ボンレン・セギゾ・グスザベザ!!」(コノ眼ノ礼ヲ、スルダケダ!!)


演:白鳥智香子(元・全日本女子プロレス→JDスター女子プロレス)/CV:西條久美子

スーツアクター:福沢博文


データ

ヒョウ種怪人

身長/203cm

体重/172kg

登場話…EPISODE 3「東京」・EPISODE 4「疾走」


概要

ず・めびお・だデフォルメ女性怪人(ライダー編)

「…にゃあ♪」※実際の彼女はこんな台詞は言わない。


ヒョウ黒豹)の能力を持つグロンギ

人間態は黒い服を着たチャラい外見の美女。ヒョウの身軽さと、人間態時ですら人間を蹴り一発でトンネルの天井に叩きつけるほどの脚力を備えており、時速270kmの超スピードで疾走、段差の多い場所も難なく駆け抜ける。(作中では山梨県から文京区内茗荷谷駅付近までを1時間で駆け抜ける姿が山梨県警に目撃されている。)

鋭い爪を使った目潰しを得意とする他、格闘術も達人級であり、敵の肩に飛びかかって脚で首を捻って殺すという器用な技もこなせる。


児童誌『てれびくん』に連載された漫画版では第2話に登場。人間態は毛皮のコートを着た女性として描かれていた。


劇中での動向

グロンギらしく、誇り高くまた血の気の多い性格で、不良に軽々しくタトゥを触れられたことで激昂して怪人態となり、都内で暴れる。

駆けつけたクウガ相手に応戦するが、警官隊の銃撃を受けて片目を潰されてしまう。

逃走した先で、ゲゲル開始前に人を殺した事を仲間に咎められるが、「片目の礼をする」と反駁した。

警察への逆恨みのため都内を走り回って警官23名を殺害、警察車両11台と白バイ8台を破壊して暴れ回る。余りの機動力のため車では到底追いつけなかったものの、トライチェイサー2000を手にしたクウガによって廃墟に追い詰められる。

最後はクウガとの苛烈な殴り合いの果てにマイティキック(ローリングマイティキック)を受けて壁をぶち抜いて吹っ飛ばされ、空中で大爆発した。

クウガが一番最初に交戦し、倒した女怪人である。

警察の公式発表では、未確認生命体第5号。


劇中、この怪人が直立している写真が掲載されている新聞が登場していたが、誰がどうやって撮影したのかはまったくもって不明

ゲーム版

放送当時発売されたプレイステーション用格闘ゲームでは、使用可能キャラの1人として登場。

隠しキャラの1体であり、ストーリーモードには登場しない。


派生作品

仮面ライダーディケイド

クウガの世界」ではン・ガミオ・ゼダに殺された人間が変異した個体が登場した。

アギトの世界」でも登場。しかし相方のメ・ギノガ・デディエンドドレイクデルタの一斉射撃で爆死した後、自身は逃げようとしたところをアントロード達に捕まり殺害されてしまった。

劇場版「オールライダー対大ショッカー」にも大ショッカーの一員として登場。


漫画版

「ゴラゲ・ギサギサ・グス」(訳:お前イライラする)

センシティブな作品センシティブな作品

2014年から月刊ヒーローズで連載されたリメイク漫画では、原作よりも顔が大きく髪も短い、いかつい外見をしている。

人間態はやや暗い印象を受ける細身の女性で、リントを特に蔑んでおり、バヂスがリントの文化に染まっていることに腹を立てていた。

一応、彼の持っていたものを自分も試しに使ってみる場面もあったのだが、タバコを吸えば口に合わず咳き込み(グロンギ族は古代人なので汚れた空気に弱いため。バヂスにも涙目で「やめた方がいい。身体に悪そうだ」と抗議とも取れる忠告をしている)、けん玉は使い方すら分からないという始末。

チンピラから奪ったスケボーに乗ってみるも、自分の足より遥かに遅い玩具の何が楽しいかを理解できず首をかしげるなど、コミカルな場面が目立っている。

また事あるごとに口癖のように「イライラする」と呟いており、けん玉を思うように扱えない時や、後述するまさに豹変とも言えるシーンでも口走っていた。

ただし悪態をつきつつもとりあえず同胞や標的が触れていたリントの文化を自分も一度は試してみるあたり、好奇心はどちらかといえば強い様子。


原作とは異なり、バヅー赤のクウガにやられて死亡した後に薔薇のタトゥの女から命令され「2日で30人を殺す」ゲゲルを実行する(なお、これ以前にも絡んできた不良を返り討ちにしているがペナルティを課せられない様に目潰しに留めている)ことになり、に昇格してやる」と意気込む。

とりあえず人間態でぶらついて、公園でけん玉相手に四苦八苦してきたところでナンパしてきたチンピラを瞬殺、更に原作通りの健脚を活かして車を手当たり次第に襲い運転手を撲殺するというゲゲルを開始する。

駆けつけたクウガと戦闘になるが、警視庁の応援に来た傭兵「駿河徹也」により(原作通りに)右目を撃ち抜かれて逃走。ダメージを受けて川端で人間態に戻っている所を五代に発見される。

その際五代に「人を殺す事で強さを証明なんて意味がない。人間と仲良く出来ませんか?」と優しく問いかけられ、ダメージのせいで怪人態へと戻れなくなっていた事とたまたま川周辺で生活していたホームレスの集団に負傷した右目の手当てをされた事がきっかけで五代たちと一晩を過ごすことになった。


その時にホームレス達が振舞った酒盛り紙相撲など、当初は嫌うか無意味に思っていたリントの文化を「もてなし」という形で受け、さらにメビオ本人もそれらを楽しいと感じた事で、ふと「なぜリントは他人と仲良くするのか」という疑問を抱く。

紙相撲に無邪気に興じるその姿は五代に「もしかしたらグロンギとも分かり合えるのかもしれない」という一縷の希望を与えた。


【EPISODE10,11】クウガとメビオ【感想絵】

しかしその夜、自身の元にバルバが現れ、「ゲゲルのリミットが迫っている」と告げる。

本来の目標を思い出した事で自発的にゲゲルを再開し、手始めに様子を見に来たホームレスを手厚くもてなして貰ったうちの一人であるにも関わらず、上記の口癖を呟きながら冷徹に惨殺する。その後人数稼ぎとして周りのホームレス達も同様に殺害したあと、再び街中にくり出して次々と殺戮を繰り返す。


皮肉にも惨殺したホームレス達の手厚い看護のおかげで右目を含む元の能力を取り戻した事もあり、ついにゲゲルの達成まで残り3人というところまで到達するが、ほんのわずかにでも抱いた希望を裏切られたことで怒りに燃えている上に戦力としてトライチェイサーを入手したクウガに追いつかれ再び交戦。

自身の最大の持ち味である健脚に匹敵するトライチェイサーの速度と、それ以上の機動力に翻弄された事でトドメを刺される一歩手前まで追い詰められるが、クウガの脳裏にホームレス達と交流していた時に見せた「無邪気な笑顔」がよぎった事で急所を外される。


その後公園の花壇まで命からがらで逃げ果せ、子供たちが飛ばしていた紙飛行機を拾って見よう見まねで飛ばし再びあの笑顔を見せたのも束の間、とうとうゲゲルのリミット間近になった事でもがき苦しみながら怪人態と人間態が入り混じった半人半獣の姿でバルバに助けを乞いながら、最期はタイムリミットによる自爆という形で花に囲まれながら死亡した。

(なお、時間切れによるゲゲル失敗者の爆死が描かれたのは「クウガ」が放送開始してから全媒体においてこれが最初である)


上述した通り、ゲゲル達成まであと3人というところで逃げ込んだのは子供や家族連れが多数遊んでいる公園という場所であったが、メビオはそれらの人物には一切手を出す事なくタイムリミットを迎えている。

クウガとの闘いで重傷を負っていたとはいえ、グロンギである彼女ならその中からたった3人ほどを殺す事など容易だったはずであり、その事もあってか死の間際にはバルバに「愚かな」と吐き捨てられている。


なお、雄介がメビオに抱いた「人間とグロンギが仲良く手を取り合う」という幻想は、後に意外な形で実現することになった


余談

演者の白鳥智香子は出演当時現役女子プロレスラー(全日本女子プロレス出身、2001年6月引退)。のちにプロレスラー・タイガースマスクこと丸山敦(大阪プロレス⇒フリー)と結婚した。

劇中で使用された廃墟は、後でウルトラマン・ザ・ネクストビースト・ザ・ワン室内戦を行った場所とほぼ同じだった


CVを務めた 西條久美子氏は今作が特撮初作品である。

後に忍風戦隊ハリケンジャー爆竜戦隊アバレンジャーにて俳優として出演している。



黒豹をベースにした女怪人であるせいか、Pixivではかなりセクシーに描かれているのが多い


関連イラスト

センシティブな作品ズ・メビオ・ダ

センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ

特撮 怪人 女怪人 ライダー怪人 未確認生命体 グロンギ グロンギ語 ズ集団 仮面ライダークウガ ヒョウ

関連・類似キャラクター

  • メ・ガドラ・ダゴ・ライオ・ダ…同じネコ科の動物がモチーフのグロンギ。
  • メ・ガリマ・バ…漫画版で五代と交流したグロンギ。こちらはメビオと違い最初からゲゲルを疑問視していた事もあり、五代と通じ合うことに成功している。

参考文献

Web archive「仮面ライダークウガ」公式サイト kuuga dimension GURONGI

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