概要
荒木飛呂彦原作の漫画作品「ジョジョの奇妙な冒険」と、円谷プロダクション制作の特撮「ウルトラシリーズ」のコラボ・クロスオーバータグ。
pixivでは初代ウルトラマンらウルトラ戦士が、ジョジョの奇妙な冒険のパロディをする(ジョジョ立ちなど)、またはジョナサン、承太郎らジョジョのキャラ達が、ウルトラシリーズのパロディをする(ご唱和ください我の名を!など)イラストが投稿されている。
両シリーズの奇妙な関係
一番話題・ネタになっていたのは2017年の「ウルトラマンジード」の作品発表から。
ジードこと朝倉リクは「ウルトラマンベリアルの息子」という設定であり、父であるベリアルが「悪に身を堕とした」「悪の帝王にふさわしい威厳をもつ」という事情もあり「ベリアル=ディオ・ブランドー(DIO)」「ジード=ジョルノ・ジョバァーナ」という構図が成立。しかもジード=リクは「覚悟を強く出している」「幼少期に自分を救ってくれた存在に憧れ、目指すようになった」という点もジョルノと全く同じである。
ベリアルとジードの関係を別のキャラに当てはめると、
…のポジションに相当(家系図は一部ズレているが)。「ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀」の第2章『交錯する物語』では、実質「ファントムブラッド」に相当するベリアル・ケン・マリーをメインとしたウルトラ大戦争当時の物語の一部が描かれた。
「ジード」本編は「スターダストクルセイダースでDIOが倒されず、黄金の風にて両者の決着がつく」という世界線…だろうか。
「ジード」本編よりも後の時系列である、ベリアル因子(デビルスプリンター)にまつわる物語。デビルスプリンターはベリアルがかつて宇宙中で暴れまわった際に残していった細胞の破片であり、設定が「ストーンオーシャン」に登場する緑色の赤ちゃんに酷似する。「ウルトラマンZ」に登場したセレブロは、エンリコ・プッチ神父扱い…?
ウルトラシリーズにはいくつものマルチバース設定が存在する。このうち、「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」では、「ウルトラマンティガ」のキャラに似たような名前のキャラが複数登場している。
坂本浩一監督は「トリガーはティガのリメイクやリブートではない」と言及しており、実際ティガとトリガーでは異なるあらすじとなっているが、
- 「ティガ」の物語に対する「トリガー」の物語は、むしろ
- 第1部「ファントムブラッド」に対する第7部「スティール・ボール・ラン」
- 第4部「ダイヤモンドは砕けない」に対する第8部「ジョジョリオン」
…の関係性に限りなく近いものになっている。「トリガー」に登場したシズマ財団のシズマ・ミツクニ会長は、一巡後の世界へやってきたエンポリオ・アルニーニョポジションだった…?
その他
声優関係視点では
- レオーネ・アバッキオのPS2版での声優である稲田徹氏は、ウルトラシリーズにおいてダークファウストの声優など多数の役で出演しており、アニメでの声優である諏訪部順一氏はアブソリュートタルタロスの声を演じた。
- プロシュート兄貴のASBでの声優である寺島拓篤氏はウルトラマンタイガの声を演じ、アニメでの声優である鈴木達央氏はエタルガーの声を演じた。
- ウルトラマンゼットの声優である畠中祐氏は、4部で吉良に爆殺されるカップルの男の声を演じた。
上記以外
- 「ジード」のシリーズ構成を手がけた乙一氏は、過去に「ダイヤモンドは砕けない」の外伝小説『The Book』の執筆を手がけたことがある。あれ、それじゃ「ジード」はやっぱり実質「ジョジョ」ということに…