オーマジオウ「お前は何のために王になりたかったのだ?他の者に認められるためか?それとも、自分が特別であるためか?」
ソウゴ「違う…違う!他の人や平成ライダーなんて関係ない!」
「俺が王になりたかったのは、世界を良くするためだ!!」
\オーマジオウ!/
「変身!!」
キングタイム!
仮面ライダージオウ!オーマー!
ウォズ「祝え!」
「大魔王の力を受け継ぎ、全ての時代をしろしめす最終王者!
その名も仮面ライダージオウ オーマフォームの誕生である!」
概要
仮面ライダーバールクスに敗れ、タイムトンネルに吸い込まれかけたソウゴが王を目指した原点、幼い頃の父と母との会話を思い出し、精神世界でのオーマジオウとの問答を経て具現化したオーマジオウライドウォッチにて変身したジオウの劇場版限定フォーム。
これまでのジオウの強化形態とは違ってドライバーの左スロットには何も装着されておらず、ウィンドウはゲイツリバイブなどと同様に「0000」と表示されている。
またジオウとしてはファイナルフォームタイム以来の「フォーム」とついた形態である。
容姿
力の大本であるオーマジオウとはあまり似ておらず、ジオウがオーマジオウのアーマーを纏ったような、もしくはオーマジオウをよりヒーローらしくしたような容姿。
フェイスは金色となっているが、金の経年劣化で黒く変色する性質と黒く染まったオーマジオウのフェイスを考えると、あちらは「長い戦いで理想や志は変わらずとも人の痛みがわからなくなった」とも取れる。
背部にはオーマジオウ同様、大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」がマントのように付いている。
カラーリングは黒のインナースーツに金色のアーマーとなっているが、金というよりはオレンジがかった金である(特に顔部分はゴーストアーマーに見えたという人も)。
また、下半身はジオウトリニティのものとなっているほか、デザイン上では首元の襟や指など、ジオウトリニティの意匠が多く使用されている。
この形態が登場した経緯とその後の活躍を考えれば、本来のオーマジオウやゲイツリバイブの歴史では生まれ得なかった新たな歴史の象徴であるジオウトリニティの要素が散見されるのも、当然と言えよう。
オーマジオウが袈裟がけにしていた勲章「メリディアンサッシュ」は肩部を一周するように配置され、これがショルダーアーマーを形成している。
額のオーマシグナルがあった部分には起動状態のジオウライドウォッチがそのままセットされ、顔の両サイドには「王」と書かれたパーツが装着されている。
グランドジオウは仏壇/伽藍のような造形だったが、その上を行く究極形態のこちらは、恐らく仏像そのものがモチーフ。額のジオウライドウォッチは白毫をイメージしていると思われる。
スペック
身長 | 204.5cm |
---|---|
体重 | 122.0kg |
パンチ力 | 129.9t |
キック力 | 389.9t |
ジャンプ力 | 一跳び288.7m |
走力 | 100mを0.07秒 |
言ってしまえば2019年のオーマジオウの上位互換。パンチ力はムテキゲーマーを超え、キック力はゴッドマキシマムゲーマーレベルビリオンを除いて平成ライダートップクラスに君臨。ジャンプ力無限の仮面ライダーアークを除いてスーパータトバコンボに次ぐジャンプ力第2位、走力も仮面ライダーファイズアクセルフォームに次ぐ第2位に躍り出た。
能力
オーマジオウの力で変身しているということもあって、その力は「仮面ライダージオウ オーマジオウアーマー」とも言うべきものになっている。そのため、使用できる能力はジオウ(=常盤ソウゴ)固有のものをストレートに強化したものが目立つ。
オーマジオウの能力はほぼ全て使用可能で、手から放つ衝撃波により、カッシーン程度の敵は触れることすらなく圧倒する。その衝撃波の威力や範囲は向かってきた大量のカッシーンを一網打尽にして吹き飛ばしまとめて壁に沈めるほど。
また、時間操作能力も極致に達しており、局地的に時間を停止させて障壁や拘束に用いたり、敵の時間を急速に加速させて崩壊させることも可能。
その他、ショートワープや飛行能力も披露しており、ファイナルステージでは手から念力を放ってアナザーライダーに触れる事なく撃破する能力を見せており、武器を使用しない戦いでも滅法強い事が判明している。また、先述の飛行能力や念力などに関して言えばオーマジオウの能力の一つである因果律操作を使用したものだと思われる。
設定上では平成ライダーの最強フォームや武器の召喚も可能。
劇中では「溢れだした平成の歴史」として、歴代平成ライダー達(主役ライダーのみならず平成に生まれた仮面ライダー達が物語の枠を超えて現れた)がジオウ、ゲイツと共闘したが、これがオーマフォームが召喚したものなのか、別の理由によるものかは不明である。
(オーマジオウの能力を考えれば一応出来ない事も無いと思われる)
なお、蛇足ではあるが、オーマフォームの力がオーマジオウの力を宿したウォッチによるもの=オーマジオウの力であることから、逆説的にこれらの能力は(決定的な描写こそないが)当然オーマジオウ(特に2068年のオーマジオウ)も使用可能という事になる。
使用アイテム
オーマジオウライドウォッチ
ジオウライドウォッチと同じくD'9スロット側に装着する。
変身完了時には同様のウォッチが両腕のライドウォッチホルダーにもセットされ、最強形態用の変身アイテムを五つ兼ね備えた状態となっている。
サイキョージカンギレード
専用武器として使用。
ジオウの能力に追随して強化されるこの武器をオーマフォームが振るう事により、文字通り「ジオウサイキョウ」の威力を発揮できる。
必殺技
キングギリギリスラッシュ
サイキョージカンギレードを使用した必殺技。
時間加速で崩壊し始めたダイマジーンをショートワープで移動しながら次々に切り伏せ撃破した。シティウォーズではショートワープせずに一点的に縦に切り込む技となっている。
キングタイムブレーク
これ自体は単なるライダーキック。
劇中では各々の作品のタイトルロゴのエフェクトを纏った最強フォームの19平成ライダー&ゲイツと共に放つ平成ライダーキック(この時、ゲイツがいる為『ジオウ』のロゴのみ二つ存在する)の一つとして、巨大化したバールクスに決め技として放ち、彼の持っていたバリアをぶち破り巨大な『平成』の文字を刻み込んだ。
ファイナルステージでは単独版をオーマジオウとのダブルライダーキックとして使用。ジオウのタイムブレークの強化版といった感じの金色のキックのエフェクトになっている。
アラウンド・ザ・クロック
背中の大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」を回転させると共に自身を囲うように無数の時計型エフェクトを出現させ、針の回転と共に周囲の時間を制御する。劇中ではダイマジーンの大群を経年劣化による機能停止に追い込み、そのままキングギリギリスラッシュでなで斬りにして回った。
またシティウォーズではオーマジオウさながらに周囲を爆破するバージョンも披露した。なおこちらはベルト操作で発動する。
他作品への登場
ガンバライジング
てれびくんの付録カードとして先行登場。必殺技は「キングギリギリスラッシュ」。
さらにプレミアムバンダイ限定のバインダーセットではガンバレジェンドレアで収録。
シティウォーズ
1号「ジオウよ、これからが正念場だ……!我ら昭和ライダーの魂と歴史、全てを君に委ねよう!未来の自分自身に打ち勝つんだ!」
映画公開日のイベントガシャで初登場。通常攻撃は多少遅いが確定ダウン持ちなのでそこそこ使いやすい。必殺技は「アラウンド・ザ・クロック」と「キングギリギリスラッシュ」が実装済み。
ストーリーでは「道を違えた兄とレイドバトル」のイベントストーリーにて初登場。Mr.Xに呼び出されたオーマジオウを止めるため、ツクヨミの機転により集められた昭和ライダー達の力を借りて変身。オーマジオウも継承していなかった昭和ライダーの力を駆使し、撃退に成功した。
オーマジオウとの比較
最終回のオーマジオウの戦闘描写とその後公開されたスペックや能力から、それを継承したオーマフォームもオーマジオウの能力を全て使えるのであれば、オーマジオウに負けず劣らずのチートライダーなのでは?と推察する視聴者も多い。
「オーマジオウの力の一部を借りただけ」「『オーマフォームが倒したバールクス』は平成ライダー無効化能力が厄介なだけでそこまで強くはない(実際、パンチ力を除く全てのスペックはグランドジオウより低く、ジャンプ力に関してはゲイツリバイブにすら負けている)」と考えればオーマジオウの方が強いと取れる。
一方で、ライドウォッチの力を使ってオリジナルのライダーより強くなったり発展した能力を得ている形態もジオウには見られるため、オーマフォームが「力の上乗せ」「ほぼ完全なオーマジオウのコピー」である可能性もある。実際に超全集の資料ではスペックが2019年のオーマジオウを完全に上回っている。
しかし、2068年のオーマジオウは全スペックが不明となっておりこちらのオーマジオウよりもスペックが上かは不明である。
どちらかと言えば議論というより、劇中のオーマジオウへの変身の経緯から「仲間と共に戦いハッピーエンドで終わった劇場版で活躍したこちらの方がいい」という理由による願望からの意見なのかもしれない。
余談
- この継承によって、ジオウは本来なら自身が含まれるため不可能だった平成主役ライダー20人全員からの継承を達成した形になる。
- 基本形態を指定するD'9スロットにのみライドウォッチが装填されていることから考えると、トリニティやグランドジオウのような「基本形態に外付けした強化形態」ではなくジオウⅡと同じ「ジオウそのものの進化形態」である可能性が高い。デザインも含めると「理想の姿のオーマジオウ」あるいは「オーマジオウとは違う方向に進化を遂げたグランドジオウ」にあたる姿なのだと思われる。
- 劇中終盤ではオーマフォームへの変身と共に仮面ライダーマッハが変身能力を取り戻す、死んだ人間が記憶を保持したまま生き返るという展開が見られたが、これがオーマフォームによる時間操作能力であり、ソウゴの思いから無意識に発動したのではないかという説も存在する。
- この姿こそがソウゴが目指した最高最善の魔王であり、「魔王(マオウ)」から真の王という意味である「真王(マオウ)」になったと言っても過言ではないだろう。
関連タグ
最強コンプリートフォーム︰最強フォームの召喚も可能な点が似ている。ある意味ライト版オーマフォームと言えるかも知れない。
ゼンリョクゼンカイキャノン︰歴代作品のロゴと共に必殺技を放つ武器。
主役ライダー究極フォーム
クローズビルドフォーム/トライアルフォーム(ラビットドラゴン) → オーマフォーム/オーマジオウ
夏映画限定フォーム
クローズビルドフォーム → オーマフォーム