ルーズソックス
るーずそっくす
1990年代に女子高生の間で流行した厚手の靴下。
概要
その名の通り、靴下をわざと弛ませてクシャクシャにしたもの。
単に緩いだけでは下に落ちてしまうため、「ソックタッチ」という専用のスティックのりで固定し、形状を整えていた。
流行り始めの頃は、薄地でサラサラしたものもあった。
もともとはエアロビで流行していたもので、靴下にボリュームを持たせる事で、相対的に脚を細く見せる視覚的効果があると言われていたが、エアロビで鍛えているわけでもない一般人では逆効果であり実際は太く見えてしまった。
携帯電話、たまごっちと共に、90年代後半の女子高生文化を象徴するアイテムであり、一時は真面目な進学校の生徒ですら履いていた。
流行が続くにつれて次第に過激化し、布面積はどんどん大きくなり、たるみ方はさらに酷くなる。
「スーパールーズ」と呼ばれるタイプは、あまりにたるませすぎて地面に擦ってしまい、黒く汚れていることすらあった。しかも熱がこもりやすく足が蒸れやすいために汗疹ならまだしも水虫に罹患する娘も出たらしい。
ここまでくるとさすがに汚らしいとして、清楚な紺のハイソックスに人気が移っていき、2000年頃を境に流行は急激に収まっていった。
一時はすっかり下火になってしまったルーズソックスだが、pixivでは未だ根強い人気があるようだ。
2010年後半(特に年号が令和に変わった辺り)から、ギャルの間で復活の兆しが見られ、重ね履き、クルーソックス丈などが出回るようになった。更に近年では、カラーバリエーション(主にパステルカラー)も豊富になり、私服と組み合わせるオシャレな着こなしをする人もいるようだ。