「その麦わら帽子は………精悍な男によく似合う…………!! 会いたかったぞ モンキー・D・ルフィ」
「若い芽を摘むんじゃない… これから始まるのだよ!! 彼らの時代は……!!!」
「頂点まで行ってこい!!!」
概要
「大海賊時代」を自らの処刑により作り出した海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕として活躍した大海賊。
現在は隠居して、シャボンディ諸島でコーティング職人をしており、レイさんで名が通っている。
主人公のモンキー・D・ルフィに修行を付けた師匠でもある。
プロフィール
本名 | シルバーズ・レイリー |
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異名 | 冥王、海賊王の右腕 |
年齢 | 76歳→78歳 |
身長 | 188cm |
懸賞金 | 不明(黄猿の発言的にまだ現役) |
所属 | ロジャー海賊団副船長→コーティング職人 |
所属船 | オーロ・ジャクソン号 |
覇気 | 覇王色、武装色、見聞色 |
出身地 | 不明 |
誕生日 | 5月13日 |
星座 | おうし座 |
血液型 | XF型 |
好物 | 煮豆 |
CV | 曽我部和恭(8話)→園部啓一(394話以降) |
WT100 | 33位(44852票) |
人物
冷静に物事を判断することができる性格。
ただ、多少船長の影響もあるのか、長きに渡る航海がそうさせたのか、楽天的な面も見せる。
遊園地や博打など遊び全般が好きだが、初登場時点で身売りに出されている。またふてぶてしいところもあるようで、身売りに出される身として捕まったふりをしつつ、店の物を拝借しようと目論んでいた模様。
もっとも、基本的には種族や経歴、外見などに囚われず相手を見る観察眼と物差しで、誰とでもきさくに接する、親しみやすい人物。
シャッキー曰く「酒と遊びと美女が大好きなジジイ」らしい。
現在もモテるようで、「よそで女作ってそこで暮らしてる」こともしばしばあるとのこと。
隠居している身ではあるが世界的な知名度は高く、麦わらの一味のメンバー(ロビンは勿論、ウソップやブルック)もその名を知っていた。
戦闘能力
基礎戦闘力
特に仕込みや特殊な凹凸などがない剣を使った一般的な海賊のスタイルと思われるが、体術にも優れた描写がある。
一線を退いた現在でも、剣一本で海軍最高戦力の1人である大将黄猿と互角に撃ち合ったり(最終的には黄猿もレイリーを捕らえずに手を引いた)、海中で軽く100m級の海王類を倒したりする技量を持っている。
事実、レイリーの実力の高さを示すが如く、素手で小さな鉄の球を軽く数個片手で投げて複数の砲弾を撃ち落とす荒業を見せており(脚注1)、新世界篇では軽くシャボンディ諸島の大地に境界線を入れる程の「飛ぶ斬撃」を放っている(脚注2)。
すなわち、実力としては老いた現在でも少なくとも大将クラスに迫るレベルであるため、全盛期の戦闘力は想像に及ばない。
瞬発力や持久力や航海技術なども高いようで、船が時化で沈められたために100m超えの海王類が彼方此方に生息する、「凪の海(カームベルト)」を入る前から泳いで渡ったと息を切らす素振りを見せずに発言しつつ現れる描写があり(脚注3)、実力もまだ未知数。
しかし、寄る年波には勝てないのかアマゾンリリーに九蛇海賊団の救援に赴き、黒ひげ海賊団や海軍が撤退したあと「今の黒ひげに正面からは勝てない」とも告げているため、さすがに衰えてはいる模様。
原作においての戦闘シーンは僅かで、名前の付いた必殺技も登場していない。
ちなみにアニメ版で描かれた全盛期の頃は、マルコの攻撃を「武装色の覇気」を纏った指一本で止める程の実力を見せた(脚注4)。
現在も手配は解除されておらず、シャボンディでは目撃情報も確認される。
だが表舞台からはほぼ手を引いており、うかつに手を出すと(ガープの予測ですら)海軍の被害は甚大となるという事情から、いわば特例的に「基本放置」されている。
覇気
元ロジャー海賊団副船長なだけあってか、3種類全ての覇気の練度は極めて高く、武装色と見聞色だけでなく覇王色まで持つ。
大将「黄猿」と互角以上に渡り合える程の非常に練度の高い覇気の使い手でもある。
主人公のルフィに覇気の概念と基礎を教え、修行をつけた。
見聞色
年老いた現在(2年前の時点)でも黄猿の見聞色を凌駕する程の見聞色を有しており、効果範囲も数十km、或いはそれ以上遠く離れた場所まで及ぶ程まさしく絶大で、探知能力はルスカイナ島全域に至るほど。
そのため、軽くルスカイナ島全域に生息する生物の「存在」「位置」「数」「強さ」を心力から全て感知して即座に理解することができてしまう。
実際に「2年前の時点のルフィの実力で打ち取れない生物が500体以上存在する」と察知した。
さらに、2年後の麦わらの一味が再会する際にもルフィがシャボンディ諸島に上陸していることも察知していた。
また、完全に気配をカモフラージュすることもできるようである(脚注5)。
このような熟練した見聞色に超人的な身体能力が加わることで、見聞色と併用した光速にも追いつく速度を生み出す。
なので、ギア4バウンドマン状態のルフィの攻撃であるゴムゴムの猿王群鴉砲でも、至近距離にとどまったまま、会話をしながら余裕で回避し続けてしまうほど(脚注6)。
その他にも見聞色で感情や気配の動きから周囲の状況を把握することもできるようで、シャボンディ諸島編でオークション会場で起きた周囲の状況を把握している。
実際にレイリーがケイミーの事件当時にオークション会場に居たわけでもないにも関わらず、自分でその場で起きた前の出来事などを的確に把握した。
ただこの場合は覇気を使わずとも、オークション会場でケイミーが商品となり怪我をしているハチとぶっ飛ばされている天竜人、シャボンディ諸島における魚人と人魚の差別の歴史を考慮すれば察することもできる。
武装色
年老いた現在(2年前の時点)でも彼の武装色は伊達ではなく、黄猿と互角以上に渡り合える程の覇気を有しており、黄猿の頬に切り傷を負わせている。
その実力はギア4バウンドマン状態のルフィを軽い覇気を纏った拳一つで遠方へ殴り飛ばし、その一撃で彼が地面や木々を大きく削り倒しながら吹き飛んでいき、大ダメージを負い兼ねない程強力(脚注6)。
武装色の高度な技術で直接触れずに弾き飛ばすことができ、ルスカイナ島にいるゾウを弾き飛ばして見せた(脚注7)。
さらに上の段階である内部破壊を可能とする覇気を使用でき、ケイミーの事件当時に鋼鉄製の外したら爆発する首輪を握り潰して、外すや否や爆発する前に投げ飛ばした(脚注8)。
覇王色
年老いた現在(2年前の時点)でも、ルフィが倒すことが不可能な強さを誇る巨大なゾウを一瞬で気絶させてしまう程強力。
動物に関しては現在のルフィですら基本的に従わせるのが精一杯のため、如何に彼が凄まじい覇気の使い手であるかが分かるだろう。
SBSによると、魚人島で彼がルフィと同じような状況であった場合、10万人の魚人全員を一瞬で卒倒させることができただろうとのこと。
来歴
過去
若い頃に火事で家を無くし、盗んだ小舟の上で暮らしていた所で麦わら帽子を被った口のデカい青年と出会い、なんやかんやあって海賊を目指すこととなる。
勿論、この青年こそがゴール・D・ロジャーその人である。
本編初登場はかなり早く何と第3巻であり、バギーの回想で少年バギーと少年シャンクスのケンカを仲裁している(脚注9)。
そして月日は流れ、ロジャーらと共に世界初のグランドライン制覇を果たした後に船長命令でロジャー海賊団は解散。
最後に"相棒"から意味深な言葉を受け取った。
「おれは"死なねェ"ぜ……? 相棒」
その言葉を受け取ってかは不明だが公開処刑場には行かなかったという。
ロジャー処刑後はシャボンディ諸島に居付き、コーティング職人に転職。
12年程前に島を訪れたシャンクスに再会、ロジャーと同じ言葉を語ったという少年、ルフィの事を聞かされいつか会えるのを期待するようになった。
第1部 サバイバルの海 超新星編
頂上戦争編
博打に負けて(身分を隠し)人買いに売り飛ばされていた時に麦わらの一味と出会い、天竜人に手を挙げた、かつてのロジャーのそれと同じ麦わら帽子を被っている海賊…モンキー・D・ルフィと出会い、彼らと共にシャッキーのバーに向かう。
麦わらの一味にかつての自分たちの冒険について話し、彼らに助言を送る。
また、魚人島行きを手助けするため船のシャボンコーティングを行い、上記の天竜人暴行事件を受けて一味逮捕のため現れた大将黄猿を足止めしたりと、一味のサポートを行った。
なお、グランドライン制覇の過程でポーネグリフや「空白の100年」の手がかりを認知しているようである。
頂上戦争には参加しなかったがモニターを通して戦況を見ており、長年の宿敵エドワード・ニューゲートの最期も見届けた。
「逝ったか… 白ひげ」
それ以上語ることはなかったが目には涙が浮かんでおり、彼なりに「共にかつての時代を駆けたライバル」の死を悼んでいたのだろう。
その数週間後、頂上戦争でエースを失い疲弊していたルフィの元に現れ、シャボンディ諸島で一味が苦渋の思いを味わった事からルフィに二年間の修業期間とそのことを仲間に伝える手段を提案する。
その後、傷跡癒えぬマリンフォードでルフィやジンベエと共に暴れ、集合は二年後というルフィから麦わらの一味へのメッセージを伝える手助けをした。
その後はルフィを凪の海の魔境ルスカイナ島へと誘い、新世界に通用する力を付けさせるべく約2年間の修行をつける。シャボンディ諸島での温厚な様子とは異なり、目標を果たせなければメシ抜きにするといったスパルタ形式でルフィに覇気を身につけさせていった。
最後の半年はシャボンディ諸島に帰還し、単独での修行を行わせた。
第2部 最後の海 新世界編
魚人島編
再び集結した麦わらの一味の面々をシャボンディ諸島で迎え入れる。
かつては仲間との総力戦でやっと倒せたパシフィスタを一撃で葬り去るほどの実力を付けたルフィを見て、レイリーは彼の実力を確信。
出航のための露払いを行うのだった。
「弟子の船出だよしなに頼むよ」
「ルフィ!!行ってこい!」
成長した彼に若き日のロジャーを思い出し行く末を見届けていくのを期待していた。
表紙連載
賭場で丁半をしている最中に世界経済新聞を見てドレスローザでのルフィの活躍を知り、嬉しそうな顔を浮かべていた。
ワノ国編終幕後
世界会議で決定された王下七武海制度の撤廃によって女ヶ島を海軍に包囲された上、ハンコックの能力を狙った黒ひげ海賊団の乱入と海軍による新兵器の投入によって混沌を極めていた戦場に出現。
ハンコックに対して石化を解除するように説得し、ティーチに対しては「おい、『白ひげ』の見習い小僧!大人げないが、私はお前のことが嫌いでね。」とはっきり嫌悪感を露わにしていた。
結果、島に多大な被害こそあったが九蛇海賊団のメンバー(と黒ひげ海賊団及び海軍)は軽傷で済んだ。
人間関係
ハチ(はっちゃん)
タコの魚人であるハチはレイリーの命の恩人。20年以上前、まだ子供だったハチは海で遭難していたレイリーを助けたという。それ以来、ハチがタイヨウの海賊団に入るまで二人は仲良くしていた。この縁で魚人島への航海に八方ふさがりだった麦わらの一味は信用できる職人として紹介され料金も免除した上で施してもらえた。
ゴルゴン三姉妹
レイリーはボア・ハンコック・ボア・サンダーソニア・ボア・マリーゴールドの恩人。15年前のフィッシャー・タイガーの奴隷解放を期に天竜人から逃げたした彼女らをシャクヤクやニョン婆と共に保護した。
それゆえ、排他的な彼女らもレイリーには好意的(脚注10)。
脚注
1 アニメ511話より。
2 海兵に追いかけられるルフィ達を守った。
3 移動した日数や実際の内容は不明。
4 アニメ966話より。バギー曰く、ダグラス・バレットは当時のレイリーとタメを張っていたとのことだが、映画限定の設定であるため原作に反映されているかは不明。
5 アニメ869話より。気配を消す技能を使用しているときは、感情を読み取る見聞色に長けている者でなければ、如何なる「見聞色の覇気」使いでも察知するのは至難の業と言える。
6 アニメ870話より。
7 覇気が外に到達しているため、衝撃波を発生させるような外観になる。
8 のちにルフィも、ワノ国で同様の芸当を行っている。
9 この当時、名前すら決まっていなかったものの、「副船長」であるという設定は存在していた。テレビアニメ版では曽我部和恭氏が声を当てたが、クレジットではベッグマンとなっている。一応ワンピースドットコムのコラム記事ではこのシーンを指して「曽我部氏が演じたレイリー」として紹介している。
10 もっともハンコックは目を覚ましたルフィに夢中で久しぶりに会ったレイリーに気づかないこともあった。
関連イラスト
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調辺音吉・・・1時間前の同じ東映アニメで同じ声、似た立場の人物 ⇒ 調辺ーズ・レイリー