基礎データ
概要
きょうあくポケモン・ギャラドスがメガシンカした姿。タイプが「みず・ひこう」から「みず・あく」に変わり、分類にたがわぬ"きょうあくポケモン"になった。
ちなみにこの組み合わせの先輩はサメハダーがおり、コイツもメガシンカする。
容姿
龍のような細長いフォルムから一転、胴体が一気に太くなり、背中には二枚の大きな背びれが突出する等、やや魚類に近い体型に立ち戻った。
頭部の角・ヒレ・ヒゲが長く伸び、体色も黒・赤・黄が追加され派手さが増したりと、その威圧感をより際立たせている。
設定
実はメガシンカのエネルギーで体に大きな負担がかかっているという設定のあるヤツの一種。
「脇の噴射口から水を吹き出す事で水面を飛び出す程の加速を可能とし、そのスピードはマッハを超える。吹き上がる水柱は高さ数百メートルにも及び、万が一巻き込まれれば大きな船さえ真っ二つにへし折れる」
というダイナミックな設定の一方、
「メガシンカが脳にも作用したため気性の激しさは更に増し、全てを焼き尽くす破壊の本能しか残っていない」だの
「過剰なエネルギーで身体に負担がかかっているので、そのストレスで一層激しく暴れまわる」
といった物騒な記述もみられる。しかし本当に信頼しているトレーナーの指示になら応えてくれるらしく、「トレーナーでさえ全く手に負えないバケモノ」というわけではないようだ。
性能
H | A | B | C | D | S | 合計 | タイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ギャラドス | 95 | 125 | 79 | 60 | 100 | 81 | 540 | みず/ひこう |
メガギャラドス | 95 | 155 | 109 | 70 | 130 | 81 | 640 | みず/あく |
メガシンカ前との比較 | ±0 | +30 | +30 | +10 | +30 | ±0 | +100 | - |
最大の特長は持っていたひこうタイプがあくタイプに変わり、みず・あくの複合タイプに変化した事。
これによってじめん無効を失い、弱点属性も増えてしまった(くさ・かくとう・むし・フェアリー)代わりに4倍弱点が無くなったため、「でんき技で一撃」という、ギャラドスにありがちだった事故が少なくなっている。
またエスパー無効・いたずらごころ無効という強みも得ている。
能力としては攻撃・防御・特防の上昇が著しい。
攻撃種族値155から放たれる物理攻撃は非常に強力で、「りゅうのまい」があればさらに強い。
また特性も「かたやぶり」になったため、単純な殴り性能は大幅に強化されたといって良い。
弱点の数自体は増えたものの、メガシンカ前の「いかく」で物理耐久も補えるため、実際の打たれ強さはトップクラス。
その耐久は不一致弱点程度ならば確実に1発は耐えられる程で、数値を見ればわかるが、同じあくタイプのブラッキーと同等の耐久力を誇る(防御が1低いだけだが「いかく」もあるので実質的な耐久は勝る)。
しかも相性不利なはずの「くさむすび」(威力120)でも特攻特化したメガフーディン並みの特攻でようやく乱数1発、「けたぐり」(威力120)に至っては「いかく」が入ればメガバンギラス並みの攻撃力でも確1に出来ない。
要するにタイプ一致の高火力がないと一撃突破は無理なのである。
持前の耐久力で敵の攻撃を耐え、高い攻撃と「かたやぶり」で「がんじょう」相手だろうと、ミミッキュの「ばけのかわ」相手だろうと強引に捻じ伏せるという、「きょうあくポケモン」の名に相応しい栄光のバトルを見せてくれる。
持ち物がギャラドスナイトに固定されてしまうため、「おにび」や「でんじは」といった補助技による機能停止には注意したいが、第7世代からはあくタイプ相手に「いたずらごころ」が発動しなくなり先制で変化技を食らう事態が少なくなった事、更には「かたやぶり」のおかげで上述の「ばけのかわ」を持つミミッキュに対するストッパー役としても機能する事など性能に拍車をかけており、第七世代ではメガシンカ枠筆頭としてメガシンカ最強であり使用率がトップクラスに高い。
反面、特攻は心持ち程度にしか上昇しておらず、素早さに至っては一切変化していない。
素早さは「りゅうのまい」で補えるため問題は無いが、この点は用心したいところ。
また当初コイツのあく技は相性の悪い技ばかりで、特殊技の「あくのはどう」や、「りゅうのまい」と相性が悪い「しっぺがえし」、そして威力が物足りない「かみつく」だけであったが、ORASで「かみくだく」を自力習得できるようになったためその点は解決されている。ちなみにギャラドスのひこう技は「とびはねる」と「ぼうふう」しかないので、命中安定という点ではこれでもまだマシな方であった。
また、あくタイプである以上はフェアリー技が弱点であるため、いくら「ばけのかわ」を貫通できるとしてもミミッキュの「じゃれつく」は非常に危険。過信は禁物である。
XYのシナリオではフラダリが最終戦で繰り出してくる。メガギャラドスを知らない初見の場合、でんきタイプのポケモンでも用心していないとでんき技を耐えられて「じしん」で沈められてしまう。
しかもフェアリータイプのポケモンにも対策技として「アイアンヘッド」を使ってくる。
なお、メガシンカは任意発動なのだが、フラダリは繰り出した瞬間に必ずメガシンカさせてくる。
ただこれはカルネやライバルも同様なので、彼の癖というよりはNPC特有の行動パターンという方が正しいか。
また仕様上スカイバトルには参加可能で、メガシンカした途端に落下したりすることはない。
SMやUSUMでも最難関のバトルツリーでスーパー以降の超強者トレーナー(31〜、41〜、51〜)が使ってくる。バトルレジェンドのグリーンも切り札として使用してくる。
ポケモンGOでのメガギャラドス
2021年2月「旧正月イベント」で初登場。
最大CPが5332まで上昇、みず・あく共に高火力を叩き出すことができ、ドラゴン技も含め汎用性が高いのが特徴。メガカメックスやメガアブソル、メガヘルガーと比べ覚える技があまり強くないため攻撃力で若干劣るが、それを補って余りある高耐久を誇る。
アニメでのメガギャラドス
フラダリのメガギャラドス
「XY&Z完全マスタースペシャル」のラストシーンでフラダリのギャラドスナイトが登場したこと、後に公開された「XY&Z フレア団編」のPVでフラダリが色違いのメガギャラドスを従えていたことから、アニメにも登場することが判明していた。
そして…
「ギャラドスよ、解き放てメガシンカ!」
XY&Z編40話にて、フレア団の計画を阻止しようとするサトシとアランを迎え撃つべく、フダラリによってカエンジシと共に色違いのギャラドスが繰り出された。
ゲーム版同様、登場直後からいきなりメガギャラドスへとメガシンカし、カエンジシと共にサトシ逹に襲い掛かる。
僅かな時間で倒されたカエンジシと異なり、こちらはかなりの戦果を挙げている。
まあサトシとアランのポケモン達は決勝戦後に回復できておらず、拘束されてダメージを負っていたというハンデがあったものの、単体でサトシのオンバーン・ルチャブル・ヌメルゴン・ファイアローの4体を連続で撃破し、サトシゲッコウガやアランのメガリザードンXすら寄せ付けないなど高い戦闘力を見せつけた。最終的に蓄積したダメージと連携技によって倒されるが、まさにフラダリの切り札と呼ぶに相応しい圧倒的な強さであった。
ちなみに使用技は「やきつくす」、「ストーンエッジ」、「はかいこうせん」、「ドラゴンテール」。
- タイプ一致技を一切覚えていない
- ギャラドスの能力に適していない特殊技を使っている
- 完全な陸上で、しかも狭くて戦い方が限られる場所
- 場所と体つきの関係で防御や回避ができない
ギャラドスにとってもハンデ同然の状況下だったにもかかわらずこの強さということは、技を調整していればもっと恐ろしいバケモノに仕上がっていたのかもしれない。
カスミのメガギャラドス
「強く雄々しく美しく、私の青いスイートハート!メガシンカ!」
上述とは違いギャラドスが得意とする広い水場でのバトルであったため、自慢の体躯と機動力を活かしたド迫力の立ち回りを繰り広げた。
サトシのピカチュウが繰り出す「10まんボルト」を相殺する「ハイドロポンプ」、「あまごい」で必中技となる「ぼうふう」、メガシンカした事でタイプ一致技となった「かみくだく」などの技でピカチュウを圧倒。
更には「ぼうふう」でフィールドから水を巻き上げ、それにより形成された渦巻きにピカチュウを閉じ込めるという凄まじい戦法を繰り広げたが、ピカチュウが「10まんボルト」で放出した電気の上を「でんこうせっか」で駆け上がるという奇策で渦巻きの中から脱出され、最後はZ技「スパーキングギガボルト」を真正面から食らい敗北した。
余談
このメガギャラドスにメガシンカするのに必要なギャラドスナイト、ORASでも入手可能なのだが、あるポケモンからとんでもない方法で受け取ることになる。リンク先閲覧要注意。