基礎データ
概要
『ポケモンSV』から初登場。意外といそうでいなかったフラミンゴがモチーフの鳥ポケモン。
発売前のPVに公表されず、OPムービーで初めて登場したポケモンの1匹。
序盤鳥初の無進化ポケモンであり、同時に登場タイミングらしからぬ圧倒的な能力を誇る(特にこうげき)。捕まえようとしたらパーティを半壊させられたトレーナーも多いだろう。
無進化ゆえに捕獲率もやや低めなので、可能ならスーパーボールを用意し、速やかな捕獲に臨みたいところである。
姿形は現実のフラミンゴそのままの姿をしているが、バルーンアートを思わせるシンプルなデザインになっているほか、首をよく見ると根本が結ばれている。これはクチバシから体内に溜めたエネルギーを漏らさないようにしている為らしい。食事に支障は出ないのだろうか?
普段はモチーフと同じく群れを成して暮らしているが、敵に襲われると仲間とシンクロする習性によって、一斉に一糸乱れぬ攻撃を仕掛けてくる。少なくとも「ぼうふう」を起こせるだけの翼の強さを持っているらしい。
体全身が桃色をしているという点から、一見するとエスパーかフェアリーを思わせるような配色であるが、実はこう見えてかくとうタイプだったりする。
名前の由来は絡み(あるいは派手な体色で「カラー」)+フラミンゴからか。
英語での名称は「Flamigo」とそのまま…と思いきやスペイン語で友達を意味する「amigo」とのかばん語になっている秀逸なネーミングである。
ドイツ語名は「Flaminkno」、フランス語名は「Flamenroule」となっており、それぞれKnoten(ドイツ語で結び目)、enrouler(フランス語で「包む」)とのかばん語と思われる。
能力
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カラミンゴ | 82 | 115 | 74 | 75 | 64 | 90 | 500 |
ルチャブル | 78 | 92 | 75 | 74 | 63 | 118 | 500 |
種族値の合計は、同複合タイプであるルチャブルと同じく500。
専用特性に「きょうえん」を持つ。ダブルバトルで非常に強力な特性である。
かくとう技やノーマル技をゴーストタイプに無効化されなくなり、いかくも無効化できる「きもったま」も強力。一方で「ちどりあし」の方は使い勝手はイマイチ。
無進化ポケモンであるため、抜けた表情に反して性能がガチ。弱点も多く、耐久面はあまり期待できないが、こうげきはなんと115もあり、素早さは90。
互いに補完されて攻撃範囲も広いタイプという事で、レッツゴーの適性も高い。
おまけにこの性能で、上記のように序盤であっさりと手に入ってしまう。90という素早さはタイカイデン(素早さの数値は125)と比べるとそこまで高くないように見えるが、鳥ポケモンの中では十分すぎるほどに早い数値である。
バッジ0個の時点で言う事を聞くレベル20未満の個体が手に入るため、その状態で入手した後はSVの仕様上いくらレベルを上げても関係無く言う事を聞いてくれる。捕まえてからパルデア地方を巡ってかき集めたけいけんアメで一気にレベル上げするのも1つの手。
これだけ高性能ということは、捕まえようとして返り討ちに遭う可能性もあるので捕獲する際にはご用心を。なお、倒すと攻撃の努力値が+2される結構美味しいポケモンでもあったりする。
レベル12で「つばさでうつ」、レベル18で「けたぐり」を覚えてくれるので多少のレベル差もなんのその。レベル5で覚えて事実上の基本技となる「にどげり」はレベルで勝っていれば「がんじょう」対策になる。
レベル39では「メガトンキック」、レベル48では「じごくづき」(これ以外にもあくタイプ技を結構覚える)、レベル54では「ブレイブバード」と高レベル帯が揃ってくる時期になっても一線級で活躍できるだけのポテンシャルはある。
ただし、レベルアップで覚えられるかくとう技はかなり少なく、「ローキック」や「インファイト」はわざマシンでの習得が必要。タマゴわざでは「ゴッドバード」を覚えられるが、ため技なのでストーリーでは「アクロバット」、「ブレイブバード」を採用する方が良い。
なお、「かわらわり」は覚えない(同じく蹴り技主体のエクスレッグやウェーニバルは覚えるのに…)。
特殊火力は高くないが、一応並程度の火力はある為、きょうえんによって特殊方面の能力上昇を引き継がせれば、奇をてらった両刀・特殊型も可能になる。
水辺に住む鳥がモチーフということで「アクアブレイク」や「みずのはどう」や「ひやみず」を覚える。
耐久こそ低いものの、「はねやすめ」や「おいかぜ」といったひこうタイプの変化技は一通り揃っている。
もし、鳥ポケモン縛りでストーリーを進めるなら、是非パーティー入りを検討されてはいかがだろうか。レベル20未満の状態で加入させることができるため、終盤相当のフィールドに特攻して大きいサイズのけいけんアメを回収し、一気にレベル上げをしても命令無視のリスクがない。
習得技の面で見るとこれ以上優秀な同複合タイプとしてはルチャブルが存在するが、加入最低レベルが南4番エリアのレベル22の個体であり、バッジ1個獲得まで命令無視の可能性があるため、安定感ではカラミンゴに分がある。
タイプ的にもスカーレットでは難関であるイダイナキバ戦で活躍している。
何なんだこの鳥は…。
RTAでは実質カラミンゴ1匹で走破するチャートが主流なほどである。通常の旅パからは強すぎて旅がつまらなくなるという理由でリストラされることも。ふざけた見た目のやつほど強いとはこういう事か…。
対戦でもダブルバトルで「きょうえん」が利用価値を持つ。
発売早々、
- イッカネズミのこのゆびとまれでテツノカイナがはらだいこを放つ隙を作り、そのままイッカネズミでとんぼがえりを撃ってカラミンゴに交代し、テツノカイナが最大まで上げた攻撃の能力ランクをコピーする
- どくどくだまを持たせたレベル1のしれいとうを持ったシャリタツとヘイラッシャを出し、毒ダメージでシャリタツを退場させたところにカラミンゴを出してヘイラッシャの能力アップを丸ごとコピーする
などのコンボを活かしたパーティが成立した。
その他に「ワイドガード」や「フェイント」を使うことができるため、根本からダブル適性は高い。
シングルでも「きもったま」のおかげでゴースト相手に強く出ることができ、伝説・パラドックスポケモンが禁止のランクバトルシーズン1において使用率が高いサーフゴーの対策ポケモンとして定評がある。サーフゴーには種族値で素早さが勝っているのも大きく、「こだわりスカーフ」を持てばサーフゴーとの素早さ競争にもまず負けない。
使用トレーナー
余談
- 本作で同じくデビューしたポケモンに、セミクジラをモチーフにしたハルクジラがいる。フラミンゴとセミクジラは、互いに口の形状が収斂進化を遂げたと推測されている。
- 『金銀』以前からフラミンゴ系のポケモンはファンやプレイヤーからも複数イラスト等を寄せられていたが、数世代を経て現実のモノとなる。