概要
横浜駅(神奈川県横浜市西区)から大船駅(同県鎌倉市)までを結ぶ。延長(営業キロ)22.1kmで、全線が直流電化され複線化されている。終点の大船駅を除く全駅が横浜市内にある。
ダイヤは京浜東北線と一体化している為、「京浜東北・根岸線」と案内される場合や、根岸線区間も含めて「京浜東北線」と呼ばれる事がある。
歴史
この路線の横浜-桜木町間は1872年(明治5年)、開業した日本最初の一般営業用鉄道(新橋-横浜間)の一部であった。なお桜木町は当時「横浜駅」であった。
1887年(明治20年)、程ヶ谷(後の保土ヶ谷)を経て国府津まで延長されたが、当時はスイッチバックであった。1895年(明治28年)には東海道線となる。
1898年(明治31年)、神奈川-程ヶ谷間の短絡線(元は軍用線)ができ、神奈川-横浜-程ヶ谷間は支線となる。これが1909年(明治42年)には東海道線の一部となった。
ところがこの路線の線形が悪かったため短絡線を正式使用することとなり、それと同時に横浜駅を(現在の高島町駅付近に)再移転、桜木町(横浜)-程ヶ谷間を廃止した。
戦後すぐの1951年(昭和26年)4月24日、桜木町駅構内で列車火災事故(通称「桜木町事故」)が発生。多数の死傷者を出す大惨事となった。
1957年(昭和32年)に桜大線(桜木町-大船間)の建設が決定し、1964年(昭和39年)5月19日に途中駅である磯子駅まで開通。横浜〜磯子間を東海道本線支線から独立させ、「根岸線」と改称した。6月1日には東海道本線の貨物線である高島線が開通、桜木町-磯子間の貨物輸送が行われるようになった。
その後1970年(昭和45年)に洋光台まで開通。1973年(昭和48年)に大船まで全通した。
運用
旅客列車
定期旅客列車は磯子〜大船間の1往復を除き、後述の横浜線直通を含め全列車が横浜で接続する京浜東北線との直通運転を行なう。一部は桜木町又は磯子発着。
横浜線直通列車は大部分が桜木町発着だが、一部磯子又は大船発着の列車がある。2008年(平成20年)3月14日までは横須賀線逗子まで直通する列車も存在した。
一時期横浜線の臨時特急はまかいじの1往復が磯子や横須賀線鎌倉まで運転されていた。
貨物列車
桜木町〜大船間で貨物輸送が行われているが、定期列車は桜木町〜根岸間で運行される。桜木町では高島線、根岸では神奈川臨海鉄道本牧線、大船を経由する貨物列車は不定期の甲種輸送が殆どである。
使用車両
現在の使用車両
旅客列車
- E233系1000番台:横浜〜大船
10両編成。京浜東北線用。
- E233系6000番台:横浜〜大船
8両編成。横浜線用。
貨物列車(機関車のみ)
過去の使用車両
根岸線の路線名制定後の車両のみ記載
8両編成。
- 103系:横浜〜大船
8両→10両編成は京浜東北線用、7両編成は横浜線用。
- 205系0番台:横浜〜大船
10両編成は京浜東北線用、7両→8両編成は横浜線用。
- 209系0番台・500番台:横浜〜大船
10両編成。
- 901系→209系900番台・910番台・920番台:横浜〜大船
209系の試作車で後に改番。10両編成。
長野総合車両センター所属。臨時特急はまかいじで使用。
- 185系200番台:桜木町〜大船
田町車両センター→大宮総合車両センター所属。高島貨物線経由の臨時列車で使用。特急はまかいじの回送時は根岸線を全線走行していた。
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 乗り換え |
---|---|---|
JK12(YMH) | 横浜 | 東海道本線・横須賀線・湘南新宿ライン・京浜東北線(横浜線直通含め全列車直通運転)・京浜急行電鉄本線・相模鉄道本線・東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線・横浜市営地下鉄ブルーライン |
JK11 | 桜木町 | 横浜市営地下鉄ブルーライン |
JK10 | 関内 | 横浜市営地下鉄ブルーライン |
JK09 | 石川町(元町・中華街) | |
JK08 | 山手 | |
JK07 | 根岸 | |
JK06 | 磯子 | |
JK05 | 新杉田 | 横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン・京浜急行電鉄本線(杉田駅) |
JK04 | 洋光台 | |
JK03 | 港南台 | |
JK02 | 本郷台 | |
JK01(OFN) | 大船 | 東海道本線・横須賀線・湘南新宿ライン・湘南モノレール江の島線 |
※快速は各駅に停車
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