概要
定義は定まってないが、神や人間の敵対種族の呼び方の一つで、神話やファンタジーなどで登場する。
アルファベットを用いる国や民族において、「魔族」に該当する単語は無く、欧米でも悪魔と区別する意味で「Mazoku」と表現される。主に日本の漫画やゲーム等のサブカルチャー分野でこの単語が考え出されて広まったと思われる。
神話や伝説上の邪悪な存在のうち下級のものや、善悪様々な存在のうち邪悪なものが、主なイメージ源になっている。
魔族が登場する作品ではほとんどにおいて主人公達の人間や神の立場からして、邪悪で凶暴な恐ろしい「悪」の存在で表現され、様々な種族の総称の場合と一つの種族を指す場合と色々。単に魔力を持った人種という意味もある。(よって魔族=悪とは限らない)
形態も一般的な悪魔の姿をはじめ、獣人タイプや亜人タイプ、魔獣タイプ、人間と全く変わらなかったりと色々あり、外見や能力が統一されている場合と集合状態の場合とまた作品によって違う。
そして、彼らの住む地域を魔界と呼び、その勢力地域やグループを統べるリーダーを「魔王」と呼ぶ場合が多い。
また、洗脳などの後天的な理由で種族が魔族に変わってしまうケースもある。
あと間違ってもマ族ではない。確かにマゾな魔族キャラクターはいるのだろうが…。
登場作品
GS美神
魔界の種族。北欧神話の神もキリスト教によって魔族に堕とされている。
神羅万象シリーズ
「皇魔族」として第一章から登場。魔界の住人。
第八章大魔王と八つの柱駒では「皇魔族」とは別物の「魔族」(九邪戦乱の章にて聖魔族に改称)が新しく登場し、
主人公も含めて大半のキャラクターを魔族で占めた。
スレイヤーズ
魔族(スレイヤーズ)を参照。
人間とは明らかに違うアストラルサイドという精神世界を主とする種族。
その力は人間を遥かに上回り、負の感情を好む。
破壊・滅びを目的とし、上位者に対しては絶対である。
人間と変わらない姿をとれる者は高位魔族となる。
葬送のフリーレン
人とほぼ同等の姿と言葉を操り、人を取って食らうという生態を生まれ持つ人類の天敵。
思考形態は人間と異なっており、感情自体はあるものの人間らしい感情は欠如しており、人間の常識や理性、感情を理解することができないため、話し合いでわかり合うことは不可能。
彼らにとっては人間は捕食対象に過ぎず、人の言葉を用いるのも人間を油断させるための手段に過ぎない。主人公の魔法使いフリーレンからは「言葉をしゃべる猛獣」と定義されており、彼女曰くその祖先は人間を捕らえるために「助けて」と発した魔物であるらしい。
その一方で、魔法に対する強い愛着と誇りを持つ知的な一面も備え持ち、長い年月を魔力の鍛錬と研鑽に費やし、1つの魔法の研究に生涯を捧げるという。
魔族間には魔王を頂点とする実力主義的社会が敷かれており、魔力の高さが魔族としての実力、ひいては同族内での力関係に直結してくることに加え、魔法に対する誇り高さゆえに、魔法力を制限して他人に気取られないようにするという発想を持とうとせず、また持つこともできない。
人間を殺す際には魔力を制限しての闇討ちや人質を取るなどの卑怯な手段を辞さないが、魔法使いに対してだけは別で、魔法に対する誇りと自信ゆえに常に正々堂々真正面からぶつかる事を信条とする。
優位に立ったと確信して隙を作ってしまったり、相手を格下と舐めた結果返り討ちに遭ったり、魔力の高さを隠して油断させて隙を突くという言葉での欺きにも似た戦法を一目で見破れなかったりなど、その誇り高さと自信が時に驕りと油断となって表れ易く、そこが彼らの弱点ともいえる。
仮面ライダーキバ
魔族(仮面ライダーキバ)を参照。
本作では「知的生命体」は魔族と称されるため、人類も13魔族の一種族である。
レジェンドルガやファンガイアなどの凶暴な種族が多く、彼らによる虐殺で多くの魔族は絶滅したり日陰に追いやられたりしている。(13魔族というカテゴリー以外にも様々なモンスターが存在している。)
ドラゴンクエストシリーズ
数々のモンスターを従える種族。主に人型であり、カテゴリーとしては「悪魔系」「怪人系」に入る事が多い。やはり大半は人間を敵視している。
ドラゴンボール
ピッコロ大魔王を長とする眷属。
一部のナメック星人が繁殖とは別に創り出す種族であり、誕生してすぐに知性を持ったまま活動できる。
バトルスピリッツ
「異界魔族」と呼ばれる異界グラン・ロロの住人の一つ。
馬神ダンシリーズの設定において、過去にグラン・ロロに迷い込んだ人間が紫の世界の環境に適合した姿とされており、少年激覇時代に地球とグラン・ロロが繋がった際に地球に残ったものが数を増やし、ブレイヴ時点では人類が支配していた地域を着々と手中に納めるほどになった。本拠地は自らが生み出した8番目の大陸オクトだが、オクトを生み出した影響で地球の大異変「地球リセット」を招き、人類軍が12宮Xレアの力を借りて地球リセットを止める事になる。
過半数は人間に近い姿をしているが、エルフ耳があったり、尻尾を持っているなど差異がある。中には動物の頭を持っていたり、人間とは大幅にかけ離れた異なる異形の者がいたりと多種多様な進化を遂げた事が窺える。(ちなみにザジは登場した魔族の中でも一番人間に近い姿をしている。)
なお、ツノは生まれた時から生えている個体もいれば、所謂付け角でお洒落している個体もいる。
異界では一番凶暴だとされており、それを裏付けるように領地での人間の権限は低い。
しかしながら、人間と同じように他者を慈しむ心を持った人物も存在しており、デュックのように人間と魔族が共存している領地もある。恐らくは人間と交配が可能なのではないかと推測される。
バローネ曰く、墓を作って故人を埋葬する文化というものが無いらしい。
バトルスピリッツ星座編のフレーバーテキストでいう所の「月の旅団」という勢力に相当する。
ハーメルンのバイオリン弾き
大魔王ケストラーを王とする種族。
そのほとんどは、ケストラーと共に「パンドラの箱」に封印されていた。
まおゆう魔王勇者
魔界の種族。
大きく分けると大氏族に、竜族、人魔族、巨人族、獣人族、鬼呼族、妖精族、機怪族、蒼魔族がいる。
さらに細分化すると、現魔王出身の一族、火竜族、森歌族、新しく興った衛門族など、数多くの種族がいる。
そして、それらを束ねる立場にいるのが魔王である。
大氏族族長: 火竜大公 紋様の長 巨人伯 銀虎公 鬼呼の姫巫女 妖精女王 碧鋼大将 蒼魔王
他魔族キャラクター: 魔王(まおゆう) メイド長(まおゆう) 火竜公女 魔族娘 奏楽子弟 土木子弟
まちカドまぞく
光の一族の定めた世界の矩から外れた、闇の一族達のこと。
昔は人の社会を脅かすような大型のまぞくが頻繁にいたらしいが、今のまぞくは『シャミ子に毛が生えたような子ばっかり』らしい。
無職転生
元々は六面世界の一つ「魔の世界」に住んでいた種族だが無職転生の時代では人族と魔族の戦争で魔族側に協力した種族を全て魔族としている。
長耳族、炭鉱族、鬼族など生物分類だと魔族にあたる種族でも、戦争で魔族側に協力していなければ魔族扱いはされておらず、逆に元々獣族など他種族でも戦争で魔族側なら魔族と呼ばれている。
幽遊白書
魔界に住む住人と、その系譜。
ラングリッサーシリーズ
混沌の王カオスを神と崇める魔物達の総称。カオスの力が籠められた魔剣アルハザードの所有者に選ばれた闇の皇子ボーゼルに忠誠を誓い、人間と敵対する。
ワイルドアームズ
ファルガイアへやってきた異世界からの侵略者。
鋼の肉体に水銀の血を持ち、構成物質こそ違うものの、ファルガイアの生き物に類似した身体を持つ、半生命半機械の存在。