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黒死牟の編集履歴

2023-07-05 09:12:31 バージョン

黒死牟

こくしぼう

漫画『鬼滅の刃』に登場する鬼。

私は…ここにいる…… 無惨様が…御見えだ…


私の…言いたいことは…わかったか…


プロフィール

人間時の名前????(ネタバレ注意!)
身長190cm
体重93kg
趣味囲碁
数字十二鬼月 上弦の壱
血鬼術全集中 月の呼吸
一人称私/俺
初登場話原作単行本12巻 第98話「上弦集結」
公式人気投票第2回:14位(2938票)
CV.置鮎龍太郎

概要

吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』の登場人物。

鬼舞辻無惨の最古参の配下にして最強の・「上弦の壱」。

かつては鬼殺隊に所属していた元鬼狩りでもあり、鬼となった現在も全集中の呼吸を扱える。

また経歴ゆえに鬼殺隊の内部事情にもある程度精通している。

元々は戦国時代に武家の長男として生まれており、それは同時に室町、安土桃山、江戸、そして明治を経て大正に至る約四百年もの間、“最強”の座に君臨していた事を意味する。


容姿

「月宿る場所」

侍の様な出で立ちをしており、服装は紫色の上着に黒い袴、長い黒髪を一つに束ねている。

また額や首元から頰にかけて炎の様な痣がある他、眉に当たる部分と頬にも金色の瞳を持つ真っ赤な目がある三対六眼。席位に従い刻まれた右目の「壱」、左目の「上弦」の文字は真ん中の二つにある。


初登場

刀鍛冶の里編の原作98話にて。

上弦の陸”である妓夫太郎堕姫兄妹の敗死により、上弦の百十三年もの無敗の記録が破られ、上弦全員が無惨により無限城に召集された際にその姿を現した。

十二鬼月の序列を厳格に重んじており、“上弦の参”猗窩座が“上弦の弍”童磨に煽られ攻撃した際には、その左腕を斬り飛ばして「お前は度がすぎる。気に食わないなら入れ替わりの血戦を申し込むことだ」と彼を窘め、ヘラヘラ笑って気にも留めない童磨にも「お前の為じゃない。序列にヒビが入ることを憂いているのだ」と返して(また猗窩座には「励むことだ」と激励し)去っていった。

次に登場したのは最終章・無限城決戦編。

本人の再登場に先駆けて、新たに“上弦の陸”の座に就いた獪岳の回想の中で、土下座して命乞いをする彼に無惨の血を与えて鬼へと変えたことが描かれた。


人物

常に冷静沈着かつ理知的に振る舞い忠誠心も厚く、配下を殆ど信用しない無惨さえも一定の信頼を置いている程。

また喋る際に言葉の節々に「…」と間を空ける癖があり、会話の間合いが長く丁寧に発声している。


その寡黙で強烈な威圧感は、既に上弦の鬼と戦い勝利していた時透無一郎「重厚な様 威厳すらある」「怖気が止まらない」と動揺し、獪岳は「あの体中の細胞が 絶叫して泣き出すような恐怖」と回想するなど、劇中で対峙した鬼殺隊士すさまじい恐怖を感じている様子。まして獪岳は「圧倒的強者に跪くことは恥じゃない。生きてさえいれば何とかなる、死ぬまでは負けじゃない」と恐れをなしていた。

「秩序の番人」


敵である鬼殺隊にも、弱者は切り捨てる一方に対してはその実力や研鑽を素直に認めて賞賛する姿勢を示す。

特に「痣」を持つ者は劇的なパワーアップと引き換えに25歳までに必ず死ぬため、「せっかく鍛え上げた肉体・研鑽し極められた技が失われるのは惜しい。鬼となれば生き永らえて短命を克服できるし、更なる鍛練を積むこともできる」という考えから鬼となる事を強く推奨しているが、「人として生き人として死ぬことを矜持としている」悲鳴嶼行冥とは完全に対となっており、真っ向から反発しあっている。

 

能力

「宵の宮」

上弦は参以上と肆以下の間でも大きな力の格差があるが、彼はその中でもまさに「別格」の存在。

壮絶な内輪揉めの絶えない十二鬼月の中で"上弦の壱"の座を数百年もの間守り続け、百戦錬磨の柱達が同時に繰り出す攻撃も冷静に分析し、血鬼術と剣術の組み合わせを以て対応し圧倒する立ち回りが彼の強さを物語る。


全集中月の呼吸

常夜常夜…

最強の鬼であると同時に最強の剣士である黒死牟が辿り着いた、“血鬼術”と“全集中の呼吸”という対極を合一して至った技。

人間時代から高い技量を持った剣士だった彼が、鬼として数百年に渡る研鑽と強化を経て、血鬼術との併合を可能とした結果、その実力はまさに人の手の及ぶ領域を逸脱した災厄そのものとなっている。

血鬼術が「体得した呼吸を強化する」性質を持っている点は獪岳の戦闘スタイルと近いが、その実態は似て非なるものである。

詳しくは当該項目を参照。


虚哭神去(きょこくかむさり)

「無名月(なしらずのつき)」

自身の血肉から精製した

この能力は鬼が一般的に持つ肉体操作能力の延長線上にあるもので、他の上弦を始めとした上位の鬼達も有している。これにより、武器の折損や破損によって戦闘不能になることはないと言える。

通常は日本刀及びそれを収めた鞘の形をしているが、その刀身や鍔には血管の様な模様が走り、さらに刀全体に眼が無数に付いている。拵については彼が人間だった頃に使っていた刀に似ており、同様の四ツ木瓜型の鍔、黒い柄巻といった仕様になっている。

日輪刀の材料となる猩々緋砂鉄には弱いが、鬼の肉体故に幾らでも再生でき、更には刀身の目から三日月形の刃を放つ能力を持つ。また、前述の通りこの刀は自身の肉体から作った物である為、同様の刃を直接全身に生やす事もでき、その刃の眼一つ一つから三日月形の斬撃を放てる。

強さを認めた剣士の前では三本の枝分かれした刃を持つ長大な大太刀となる。

この形状を見せてからが真の地獄である。


三日月の斬撃

斬撃を衝撃波として飛ばす他、剣の軌跡による斬撃に付随する自立した三日月状の細かな斬撃を発生させて、斬撃を形成する。

人間の頃から優秀な剣士であった彼が、この二つの力を自身の剣術と融合させた結果、上記の戦技へと至った。


透き通る世界

詳しくは当該項目を参照。

相手の身体が透けて見えるようになり、先の動きを読む事ができる。猗窩座が言うところの「至高の領域」。限られた者しか辿り着けない境地である。


余談

無惨との関係

公式ファンブックでの無惨からの評価は「ビジネスパートナー」。その強さだけでなく油断せず相手を分析する姿勢を評価され、信頼が厚かったとされている。主とは気が合い、心を読まれても気にならなかった。裏切るつもりは一切無く、寧ろ感情を取り繕わなくてもいいので気が楽だったとのこと。

無惨は呼吸の剣士に興味を持ち、痣により寿命が僅かとなった黒死牟を勧誘し鬼にした。それから間もなく縁壱に敗れた為に、無惨は縁壱が死ぬまで表に姿を現さず、日の呼吸の剣士を根絶やしにする命を黒死牟に下している。

黒死牟の方は無惨のことを「あの御方」と呼び、無惨の血を「一滴たりとも零すこと罷り成らぬ有り難き血」と語るなど、明確に無惨を主、己を配下とする形を崩さずに仕えている。


他の鬼との関係

無惨を頂点とし彼に仕える十二鬼月の“上弦の壱”として、他の上弦の鬼達が諍いを起こした際には、激昂こそしないが寡黙かつ威圧的なその佇まいと制裁で彼らを窘めている。黒死牟に言わせると、これも無惨を頂点とする集団の序列のけじめをつける為である。

鬼殺隊士であった獪岳と相対した時には、命乞いをする彼を殺さずに無惨の血を分け与えた。その後獪岳を上弦に推薦したのも黒死牟であり、どちらも自らの肉体から造られた刀を用いている。

十二鬼月の中でも元から武人肌で“上弦の参”まで昇ってきた猗窩座を気に入っており、同じ武人として期待もしていたようで、過去に入れ替わりの血戦を申し込まれた時には嬉しかったらしく、勝利しているが喰わずに生かしておいた。入れ替わりの血戦を申し込まれたのは猗窩座を含めて数百年で三回のみ。猗窩座の「俺は必ずお前を殺す」と挑発的な態度を取られた際には、「そうか…励む…ことだ…」と成長を楽しみにする素振りを見せ、無限城決戦で彼が敗死した事を知った際は、「敗北するとは…」「私に勝つのでは…なかったか…」「軟弱千万」と珍しく強い怒りと失望を見せた。


序列に厳しい理由

公式ファンブックによると、戦国時代の武家の長男に生まれた為に、上下関係には厳しいとの事である。この時代は下克上など誰もが上を狙って(場合によっては)天下をもとれる時代であり、自分もいつ殺されるか分からない状態であった為に、周りの動向には常に目を光らせていた。武家だった時は配下からの裏切りだけでなく、主君に対しても謀反を疑われぬように気を配る日々だったからか、上述のように「己の心を読まれ取り繕う必要がない主君」である無惨を絶対視していた。


単行本21巻の「戦国コソコソ話」によると、鬼殺隊を裏切って無惨の配下になった際には、当時の産屋敷家の当主を殺害して、首を持って行った事が語られている。


岩の呼吸への感想

公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐では地獄にて他の鬼達と、岩の呼吸で斬られた感覚や悲鳴嶼自身の事を「仁王像を彷彿とさせる……」とコメントしている。

また本編では悲鳴嶼を「極限まで練り上げられた、肉体の完成形」と評しており、人間であるが故にそれがいずれ失われてしまう事を嘆いていた。


担当声優

黒死牟を担当する置鮎龍太郎氏は、これまで『スラムダンク』の三井寿、『地獄先生ぬ~べ~』の鵺野鳴介、『BLEACH』の朽木白哉、『ONEPIECE』のカクボルサリーノ(2代目)、『トリコ』の主人公・トリコなどを担当しており、数多くのジャンプ作品と縁がある大御所声優の一人である。そのうち、トリコと鵺野に関しては鬼との関連性が深いキャラクターである。


さらに、『僕とロボコ』ではガチゴリラの声を担当しており、しっかり竈門炭治郎台詞をパロディして言っていたため、ガチゴリラと共通するその出自故に一部のファンからは「長男なのに(鬼になることに)我慢出来なかった男」とネタにされている。


ちなみに、置鮎氏も半天狗役の古川登志夫と同じくオーディションを経た上でのキャスティングだったらしい。


キメツ学園

「Unknown」

公式ファンブック鬼殺隊最終見聞録・弐にて判明した。

鬼舞辻議員の秘書として登場。

本名および年齢は不明で、ガタイがいいのでボディガードと勘違いされる事が多い。

アメリカの特殊部隊にいたとか、居合の達人だとか、素手で人を殺せるなどの噂がある。

「キメツ学園!」でも大声を上げた獪岳を壁が割れるほど叩きつけたりと高い戦闘力は健在。獪岳の提案に乗ってキメツ学園のイベントに参戦し、かまぼこ隊に「コック志望」と名前を間違えられながらも共闘する。


関連イラスト

黒死牟上弦の壱「黒死牟」

黒死牟「幾百の春」

kokushibou逢魔が時・夕まぐれ


関連タグ

鬼滅の刃 鬼滅の刃の登場キャラクター一覧

鬼舞辻無惨 鬼(鬼滅の刃) 十二鬼月 上弦の鬼 上弦トップ3 ビジパ

血鬼術 全集中の呼吸 月の呼吸 痣者 透き通る世界 継国巌勝

武人肌  裏切り 六眼


上弦の鬼

黒死牟(壱) 童磨(弐) 猗窩座(参) 半天狗(肆) 玉壺(伍) 妓夫太郎堕姫()

鳴女(新・肆) 獪岳(新・陸)


『無限城決戦編』にて

以下ネタバレ注意























































童磨が倒された直後、鳴女によって空間移動させられた時透無一郎と邂逅。

無一郎が“上弦の伍”玉壺を一人で仕留めた際の、を発現させた全力の状態で挑んだにもかかわらず、瞬く間に左腕を切り落とした。無一郎を自分の子孫だと見抜きその力を認めた黒死牟は彼を鬼にするべく、奪い取った彼自身の刀を用いて城の柱に磔にし、拘束する。

黒死牟と時透無一郎


同じく黒死牟のいる空間に転送され、不意を打とうと隠れていた不死川玄弥による銃撃の奇襲も、高速移動で躱しざまに左腕を切り落とし、返す刀で右腕を、そして一瞥する間に胴を両断して戦闘不能に追い込んだ。そして「貴様のような鬼擬き…生かしておく理由は無い…」とその首を切断しようとした刹那、駆け付けた玄弥の兄・不死川実弥によりそれを阻止される。


その実弥との戦いでも嘗て当時の風柱と手合わせした事を懐かしみ、実弥の稀血による酩酊すらも「久しぶりのほろ酔いで愉快」と評しながら余裕を保ったまま戦い、後一歩まで追い詰めるが、今度は悲鳴嶼行冥が現れてそれを阻止。悲鳴嶼に対して痣の実態について話すも、彼からは既に承知及び覚悟の上と返され、悲鳴嶼と実弥との戦いに突入する。

柱二人を相手にしても圧倒する程の戦闘能力を見せつけるが、二人も黒死牟の攻撃を即座に読んで対抗し、一進一退の激戦を繰り広げ悲鳴嶼が黒死牟の刀を折る事に成功。

しかし…

何者にもなれず。

血鬼術により刀を再生されてしまう。再び優位に立った黒死牟は、過去の記憶と照らし合わせて戦いを楽しむ余裕を見せていたものの、深手を負いながらも気力で喰らいつく実弥、戦いの中で“透き通る世界”を開眼するほどの成長を見せた悲鳴嶼の前に次第にその差を詰められていき、そして無力化したと思っていた無一郎と玄弥の決死の行動によって動きを止められたことでその均衡は崩壊。


予想外の窮地の中で想起したのは、今から数百年前、人を捨てて鬼になってから六十年近く経ったある夜に果たした、痣の後遺症で死んだと思っていた弟・継国縁壱との再会。

齢八十以上にもかかわらず全盛期と変わらぬ強さで追い詰められ、しかし弟は自身を仕留める寸前に寿命で事切れてしまい、勝負は縁壱の勝ち逃げという形になってしまった。自身が人間だった頃に持ち得た全てを捨ててでも最後まで縁壱に実力で勝つことができず、二度と負ける事なく勝ち続けるという修羅の道を誓った過去の記憶。

不敗への執念と憤怒で猛り狂い、全身から刃と斬撃を突き出すというこれまでの剣士としての矜持を捨てるかのような反撃で、玄弥・無一郎を両断するが、それをも躱した悲鳴嶼行冥・不死川実弥によって遂にその頚を刎ね落とされる。

黒死牟「全身全力」

それでも尚、凄まじい執念で頚を再生させて、更に身体も大きな変化を見せる。

人間達の手によって追い詰められた黒死牟が、どこまでも越えに超えて成った理想。

誰よりも黒死牟自身が願い、遂に顕現させた誰にも勝る真の最強。

全身に纏った刃から無数の月輪を全周囲に放ち、如何なる存在をも歯牙にかけずして蹂躙する……その光景を、彼は信じて疑わなかった。

しかし、ふと目に入った実弥の刀の刀身に写っていたのは───

Kokushibo

「何だこの醜い姿は……」

「侍の姿か?これが…」

異形の「侍」ではなく、もはや醜い「化け物」の姿と成り果てた自分の姿。

止めを刺さんとなおも攻撃を仕掛ける悲鳴嶼と実弥によって再び頸を刎ねられ、こんな事の為に何百年も生きてきたのかと自問をし、己は不死身の怪物ではなく日輪になりたかったとようやく知る。黒死牟は血鬼術を使って体を再生しようとするも、柱達の猛攻に再生が追い付かず、さらなる進化に完全に至る前に消滅していった。残った衣服の中には、かつて弟に渡しその遺骸に残されていた音の鳴らない笛だけが転がっていた。

そして黒死牟の魂は無明の暗闇の中、一人燃え盛る地獄の炎にその身を焼かれながら虚しく宙を掻き続け、己の強さの為に人である事も侍である事も捨てて自ら鬼となり、仲間も家族も子孫も切り捨ててきた男の最期には、誰も現れる事はなかった。

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