ライバル(ポケモン)
ぽけもんのらいばる
概要
大抵のバージョンの序盤(主人公が最初のポケモンを手に入れたあたり)で出会うトレーナー。主人公の旅の中でしばしば登場し、勝負を挑んでくる。他の一般トレーナーに比べて全体的にレベルが高く、バランスの整った編成だったり、突然現れて勝負を仕掛けてくることもある為、こうした点を考えずに育成していると苦戦をしいられる。
何度も戦う関係から手持ちのポケモンが成長している様子や、編成を試行錯誤している様子なども窺える。
また、ポケモン御三家では主人公の選んだポケモンに有利なポケモンを使うことが主流であったが、近年の作品ではバトルのチュートリアルとしての役割も担う関係からか、主人公の選んだポケモンに不利なポケモンを選ぶようになっている。
『ダイヤモンド・パール』以降はシナリオでマルチバトルで共闘する場合がある。
性格は全体的に癖が強く、親族が特別な役職に就いていることが多い(性格面に関しては近年、尖っているわけでもない人物が多くなる傾向にある)。
性別比は男子にかなり偏っている。特に1人しかライバルがいない作品の場合は男子のみという状況が続いていた。
女子ライバルは、ハルカやセレナのような「男主人公を選んだ際に登場するもう片方の主人公」を除くとかなり数が少なく、第7世代になってもベルとサナの2人しか存在しなかった。
その後、第8世代で初めて、主人公キャラの流用でない女性ライバルが2人同時に登場(マリィとクララ)。クララはあくまでバージョン限定キャラだが、第7世代までの状況を考えると大きな変化と言えよう。
そして、第9世代では遂に女性初の単独ライバルとなるネモが登場した。
こうした変化は、ポケモンが性別や世代の垣根を越えて様々な人がプレイするようになった、所謂ジェンダーレス化の流れも関係していると考えられる。
公式でライバルとは位置付けられていないトレーナーだがインターネット上(pixiv含む)では公然とライバル扱いの者も存在する。
このことを踏まえ本項目では、①「主人公と何度も戦う機会があるネームドキャラ」かつ、②「御三家を用いる」「一般トレーナー用BGMや幹部用BGMなどでない専用のBGMがある」のうちどちらかを満たし、なおかつ③一般にライバルと見られやすい者を中心にまとめる。
一覧
※1…名前を自由に決めることが可能。
※2…追加DLC『鎧の孤島』限定。『ソード』のみ登場。
※3…同上。『シールド』のみ登場。
第1世代
グリーン(赤・緑・青・ピカチュウ)
いわずとしれた初代ライバル。
「序盤に登場し、しばしば勝負を仕掛けてくる」「性格の癖が強い」「親族が特別な役職に就いている」というライバル像を打ち立てた人物。しかし主人公より一足先に各ジムリーダーを攻略し、最終的にポケモンリーグチャンピオンになるという他のライバルが滅多に成し遂げられない快挙をやってのけており、その点で個性も強い。
ゲームではデフォルトネームがいくつかあり、正式名称がなかったために名前が決まっていなかった。
次第にデフォルトネームのなかから赤緑の「緑」から取ったグリーンやシゲル、男主人公は「赤」から取ったレッドやサトシで呼ばれるようになる。
以降、ポケスペや穴久保版など、様々なアンソロジー含む初代を題材にした漫画では「ライバル=グリーン」の式が確立。
その影響か、続編の『金・銀・クリスタル』ではグリーンとして再登場。全ての始まりとなるライバルは「グリーン」となった。
第2世代
シルバー(金・銀・クリスタルバージョン)
こちらもグリーンと同様の理由で、金銀の「銀」から取ったシルバーという名前で呼ばれることが多い。
リメイク後と区別を付けるためのタグはGSCライバルが用いられている。
第3世代
名前が固定されたライバルが初登場。
ミツル(ルビー・サファイア・エメラルド)
主人公との兼任を除けば、本項目での主題になる人物としては、固定された名前をもつ初の事例。なお、正式なライバルではなく、他のゲーム本編でのライバルに相当する立ち位置の人物である。
後々登場してくる「御三家を使わないライバル」の先駆け的存在でもある。
(ちなみに、第1世代のピカチュウ版に登場するグリーンが御三家を使わないため、ミツルは、初の御三家を使わないライバルというわけではない)
第4世代
ジュン(ダイヤモンド・パール・プラチナ、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール)
名前を自由に決めることが可能。
ジュンという通称は『ダイヤモンド』『プラチナ』における選択肢の一つから。
衣装に大きな違いはないが、『ダイヤモンド・パール』および『BDSP』では半袖、『プラチナ』では長袖なので、描く際には注意。
シルバー(ハートゴールド・ソウルシルバー)
リメイクにあたり旧作からデザインがアレンジされ、特に髪型が大きく変化している。
ファンからはこちらもシルバーと呼ばれることが多く、『ポケモンスケールワールド』シリーズや『ポケモンマスターズ』でも同名で登場している。
リメイク前と区別を付けるためのタグはHGSSライバルが用いられている。
第5世代
チェレン・ベル(ブラック・ホワイト)
ライバルというよりは幼馴染としての側面の方が強く、主人公と「競う」場面は少ない(特にベル)。
チェレンはこれまでのライバルの設定に則り主人公に有利な御三家を、逆にベルは主人公に不利な御三家を使う。
第6世代
第7世代
ハウ(サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン)
ゲーム本編のライバルとしては珍しく、主人公に不利な御三家を使う。
前述した通り、ベルはライバルというよりは幼馴染の側面が強いため、ハウは初となる主人公に不利な御三家を使うメインライバルと言えるであろう。
主人公の親友ポジションを兼ねていおり、『USUM』では出番が増え、よりライバルとしての側面が強まった。
第8世代
ホップ(ソード・シールド)
ガラル地方の現チャンピオンであるダンデの弟。隣の家に住む主人公と同じ日にトレーナーとして旅立つ。
『SM』のハウに続き主人公に不利な御三家を使う。また、ゲーム開始時から既にパートナーのポケモン(ウールー)を持っている。
親友ポジションも兼ねていて出番がかなり多く、中盤では御三家以外の手持ちが何度か入れ替わる。最終的には反対のバージョンの伝説のポケモンを所持することになる。
マリィ(ソード・シールド)
相棒ポケモンのモルペコと共に、とある目的のためにチャンピオンを目指す。
可憐な見た目と冷静な試合運びから熱狂的なファンになってしまう人達も。
これまでの女性ライバルは「主人公と仲の良い友人」という立ち位置が多かったが、マリィはほぼ初(※)となる「主人公に対抗意識を持ち、競う女性ライバルキャラ」である。
あくタイプを中心に使用する。
(※)第6世代のセレナが近い立ち位置にいるが、主人公への対抗意識は中盤でのキーストーンを巡るバトルを通じてほぼ消えてしまう。