悪に堕ちた最凶最悪のウルトラマン「ウルトラマンベリアル」
圧倒的な闇の存在「ダークザギ」
邪悪なる光のアンチテーゼ「イーヴィルティガ」
嫉妬に燃える愛憎の女戦士「カミーラ」
光を求めたトリックスター「ジャグラス ジャグラー」
あらゆる業(カルマ)を身に纏い、我々を闇へと誘う巨人たち…
その名はー ”ダークネスヒールズ“ ー。
概要
上記のメンバーによって結成されたグループ。
言うなれば、ウルトラシリーズ版ヴィランズとも言うべき存在であり、2018年の結成以降ダークネスヒールズワールドをはじめとして様々な企画が行われている。
誕生の経緯としては、ウルトラシリーズは敵キャラクターにも人気が集まることが多く、各地のイベント会場でも「ウルトラ怪獣などをメインにした企画を行ってほしい」というファンの声が年々寄せられていた。
円谷プロ側もアンケートなどでそういう声が多くあることを周知しており、何らかの理由で闇落ちしてしまった超人たちを主役に何か企画ができないだろうか?と考え、それが実現したのがこの「ダークネスヒールズ」である。
手始めに東京ソラマチのハロウィンを襲撃。
その恐るべき闇の力で10月18日から同31日まで支配した。
以降も各地のイベントで時折姿を現し、ついにはウルトラシリーズとしても初の舞台化を果たすなどベリアルの狂信者のような、闇に染められた狂信者を生み出しているとか…。
なお、円谷プロの現社長である塚越隆行氏は、とあるインタビューの中で、今後は舞台版のみならず、コミック化やアニメ化も計画しているということを語っており(参考)、このうちコミック化に関しては後述する『DARKNESSHEELS-Lili-』において達成されているので、残るはアニメ化のみとなっていたが…(後述)。
いずれにせよ、悪の戦士たちの快進撃はまだまだ続くことになりそうだ。
栄えある闇の巨人たち
ウルトラマンベリアル
~最凶最悪の巨人~
初登場:映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』
悪に堕ち、光の国に敢然と反旗を翻したウルトラマン
ご存知ベリアル陛下。
嘗て犯した重罪により光の国を追放され、その憎しみをレイブラッド星人に利用され変貌した邪悪な戦士。
最近は愉快な忠臣たちや狂信者、果ては息子と何かとゆかりのある人物が多い。
イーヴィルティガ
~邪悪なる光のアンチテーゼ~
初登場:ウルトラマンティガ 第44話『影を継ぐもの』
かつて神を騙った闇の巨人
神を驕り人類を支配しようとしたが力を抑えられなくなり暴走した、ティガに酷似した巨人。
尤も、暴走したのは中身のせいであり、イーヴィルティガ本人はそもそも悪人ではないはずだが……(舞台版では、その辺りに触れられた新設定が追加されている)。
別作品においてはカオスウルトラマンやカオスロイドと共に悪役として暗躍しており、ここまでくると一種の風評被害な気もするが、本人はノリノリなので気にしないでおこう。
ダークザギ
~圧倒的な闇の存在~
初登場:ウルトラマンネクサス Episode 34『封鎖 -A.D.2009-』
多くの惑星を恐怖に陥れた邪悪の化身
みんな大好きザギ様。対となる光の巨人と共に、物語の根底を成す暗黒破壊神。
自身を生み出した母星爆破の際に起きた一連の出来事で肉体を失い、それ以降は下僕や人形を操り恐怖に陥れながら、完全復活のために暗躍した狡猾な策士でもある。
ジャグラスジャグラー
~光を求めたトリックスター~
初登場:ウルトラマンオーブ
自らがより深い闇に堕ちることを望む魔人
闇の仕草で有名なジャグジャグ。
かつての出来事にて光に選ばれず、紆余曲折を得てかつての友を妬むようにあり、以後は彼を倒さんと、魔王獣を仕向けるなどあの手この手で暗躍する。
その一方、強敵を倒すためにその友のみならず、メンバーの息子と宿敵に力を貸すなど、単なる悪役に留まらない活躍も見せた他、最近では明確に味方として描写されるなど、メンバーの中では若干ヒーローよりの立ち位置を築きつつある。
カミーラ
~嫉妬に燃える愛憎の女戦士~
初登場:映画『劇場版ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』
愛憎の果てに闇を抱えた女戦士
ダークネスヒールズの紅一点。
こちらはイーヴィルティガと異なり、ベリアル同様闇堕ちした巨人である。
かつてのティガの恋人で、超古代の文明を滅ぼすものの、現代の元恋人は闇と反する光となり、嫉妬に狂い、さらなる闇を取り込み怨念と一体となり、ティガを殺そうと愛憎を向ける…。
ただ、復活して以降は、愛憎の対象であるティガがいないことや劇場版のラストで改心したこともあってかどちらかと言えば善人よりのポジションとして描かれる傾向が強い。曲者揃いであるダークネスヒールズ内のある意味で貴重な常識人ポジションと言えるか。
ゲスト
ウルトラマントレギア/霧崎
闇にも光にも希望を見いだせず悪の道を進んだウルトラマン。
初登場がダークネスヒールズ結成より後な為、レギュラーメンバーからハブかれているが、舞台版ではシルエットとして登場し、朗読劇『Morning Sabbat』では霧崎として主役の1人に抜擢されるなど実質準レギュラー的なポジションに落ち着いている。
本人もダークネスヒールズ入りを望んでおり、ベリアル達にメンバー入りを立候補する事も。(結果は保留との事)
仮に今後彼が加入すれば、奇しくもそれは親友だった人と同じNO.6になると思われる。
伏井出ケイ
初登場:ウルトラマンジード
闇に全てを捧げた狂信者。
こちらも朗読劇『Morning Sabbat』でジャグラー、霧崎と共に主役の1人に抜擢される。
1人だけ人型の変身体が無くて狼狽えたり(怪獣の変身体はあるが)、その代わりにベリアルを召喚するコミカルな一面も。
舞台版
これまでイベントやグッズを中心に展開されてきたコンテンツであったが、2019年秋より舞台「DARKNESSHEELS_THE_LIVE」が催されることになった。ウルトラシリーズ初の2.5次元ミュージカルとなる。
詳細はリンク先を参照。
漫画版
『DARKNESSHEELS-Lili-』のタイトルで、2021年4月23日よりComicWalkerにて連載開始。
上記の舞台版の後日談という設定(もちろん舞台を未鑑賞であっても楽しめる)。
アニメ版
2023年11月25日開催のTSUBURAYA CONVATIONにて、ついに正式にアニメ化が発表された。
現時点では、スペースコロニーの浮かぶどこかの惑星の上に、ワイヤーで首を繋がれたベリアルが死んだように1人漂っているイメージイラストが公開されているのみ。
舞台版若しくは漫画版のアニメ化なのか、あるいはそのいずれでもない完全新作なのか、展開もテレビ放送なのか他のウルトラシリーズのアニメ作品同様ネット配信となるのか等、詳細は現時点では不明。
なお、EXILE/FANTASTICSのメンバーとして活動しているパフォーマーの世界が声優として出演することが決定している(本人が会場で円谷プロの塚越会長に直談判した)。