カイザギア
かいざぎあ
概要
『仮面ライダー555』に登場するライダーズギア(通称「3本のベルト」)の1つで、仮面ライダーカイザの変身と戦闘に必要なツール一式の総称である。 スマートブレインによって開発された3本のベルトの内の2番目にあたる(『平成仮面ライダー英雄伝』など、放送から何年も経った後に出版された極一部のムック本では最新式と誤記されていたことも)。
ファイズギアと同様に普段は銀色の専用アタッシュケースに収められている(カイザブレイガンも含む分、ファイズのアタッシュケースより巨大)。
ファイズギアと異なりフォトンブラッドを制御できない者、すなわちオルフェノクでなくとも変身が可能。
しかし適合しなかった場合、変身解除した途端に灰になってしまうという危険な代物である。
ただし、オルフェノクそのものであれば灰化の問題はないため、「人間の手に渡らないようにしたい」というオルフェノクの意図からすれば、結果的に好都合な仕様になった。
オルフェノクの記号を有していた草加雅人は唯一適合したが、本編終盤ではその記号もやがて消耗していったため、彼の身体もまた危険に晒されることとなった。
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』では菊池啓太郎が不適合者の人間でも一度だけ変身を可能とするドリンク剤「変身一発」を服用し、カイザに変身する。
戦闘後は啓太郎は灰化で死ななかったものの、カイザドライバーが灰になり変身できなくなった。
ライダーズギアには『SB-○○○ ○』と対応ライダーの変身ナンバーと装備に対応したアルファベットが形式番号としてついている。この形式番号のSBはスマートブレインの略、末尾のアルファベットは実用品としての名称の頭文字を示していると思われる。
なお、変身ナンバーを持たないライオトルーパーや対応する仮面ライダーが複数居るジェットスライガーなどの型式番号は例外となっている。
内容
SB-913P カイザフォン
携帯電話。ファイズフォンとは異なり回転開閉式となっている。スタートアップコード「913」を打ち込んでカイザドライバーに装填することで変身。ファイズフォンと同様に光線銃「フォンブラスター」としての使用も可能。
カイザの顔を模した部分は「ミッションメモリー」と呼ばれるカイザの基本データを収めたメモリーカードで、引き抜いて他のツールに差し込む事でそのツールが武器として使用可能になり、エクシードチャージで必殺技を発動出来る。
ファイズフォン、デルタフォンに比べて、低くくぐもった電子音声が特徴。
実は劇中で使用された電子音声にはいくつかのパターンがあり、初登場から数話後はよく聞くと若干早回し気味になっている。特に『エクシードチャージ』のボイスは顕著で、初め数話は非常にくぐもっていた。
また、PS2版などではファイズギアのものをほぼそのまま遅回しに加工したようなバージョンも存在し、CSMなどの玩具ではこちらが採用されがちな傾向にある。
ライダーマシン
SB-VX0 ジェットスライガー
超大型アタッキングビークル。「3821」のコードを入力する事でどこからともなく出撃してくる。
ネクストカイザ用
玩具
当時品
フォン&ドライバーは「変身ベルトDXカイザドライバー」の商品名で発売。
ショット、ブレイガン、ポインターはそれぞれ個別に発売された。
CSM
2017年8月にCSMカイザギアの発売が決定。予約開始は9月13日、つまり「カイザの日」であった。
ワイヤレス通信でドライバーと武器が連動して必殺技を発動するギミックであり、ギア全体でのプレイバリューが向上している。
また、村上幸平氏による草加雅人の台詞が収録されている他、BGM機能で3種の楽曲を流せる。dx版には収録されなかった変身解除音、変身失敗時のエラー音、『首の骨を折る音』なども収録された完全版と言える。
ただし前述の通りシステムボイスがTV本編と異なる他、ランダムで発生する変身エラー仕様などの不備もなくはない。
ショット、ブレイガン、ポインターを除いたカイザドライバーだけの商品も同時に予約開始した。
レジェンド版
2023年11月にレジェンド変身ベルトシリーズからカイザドライバーが発売。同シリーズでは初の2号ライダーの商品化となった。
2023年10月に開催されたARIKIRI WORLD 2023では放送当時のDX版のパッケージデザインをオマージュした限定版が先行販売された。
塗装やギミックは簡略化されているが、CSM同様ホルダー部を「草加の角度」で固定することができる。